尾瀬の植物図鑑 夏
 ホソバノキソチドリ  ラン科

撮影地:尾瀬沼・大江湿原 (2013.7.14) 緑の草に紛れるように咲いています。
生 育 地 北海道、本州、四国、九州。 深山の湿った草地、林縁。
広義では林床などと書かれていますが、尾瀬では湿原に進出して咲いています。尾瀬ヶ原、大江湿原など。
開花時期 7月〜8月頃
草   丈 20〜40p
特   徴  一般的な図鑑には深山の草地や林縁と書かれていることが多いのですが尾瀬では湿原、特に高層湿原に進出して生育していて林床では見ることが てりません。林床では 「キソチドリ」が咲いていて、しっかりと棲み分けがされているようです。
 
 花は黄緑色でとてもシンプル、特徴的なのは距で長く下方に垂れ下がります。
 尾瀬ではよく似ているランで「コバノトンボソウ」がありますが、こちらは距が長く後方に反り返るので見分けがつきます。同時期に咲くので混同しがちです。
 

撮影地:中田代(2013.7.14)  花のアップです。距は長く下方に垂れ下がります。