山歩きへろへろ日誌

2004年4月17日 続・スミレ咲く高尾山ハイク

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■2004年4月17日(晴れ)
 [高尾山・清滝口−1号路−4号路−5号路(北側)−一丁平−小仏城山−一丁平−5号路(南側)−
  6号路−清滝口]



 毎年、尾瀬シーズン前の足慣らしで行っていた高尾山ハイクが、今年はすでに3回。そして今回4度目。4月に入ってはなんと3週連続という記録!!我ながら呆れてしまう通いっぷりだ。
今回の目的は、スミレ! コレに尽きる。特にアケボノスミレとコミヤマスミレ、そしてフイリヒナスミレの確認というのが目的である。

マルバスミレの群落タカオスミレ
 京王高尾口から5分ほどでケーブルカーの駅のある清滝口に到着。どちらから登るか迷ったが、当初の予定とおり1号路から登ることにした。舗装された参道をゆるゆると登ってゆくと いきなり斜面にマルバスミレが咲いている。少し先にはタカオスミレ! またマルバスミレ。タチツボスミレ、タカオスミレ・・・ いたるところスミレだらけ!! 特にマルバスミレと タカオスミレのオンパレードだ。何度も撮影の度に足が止まる。そして、更に進んだところにタカオスミレの群落(葉だけのが多い)、更にはマルバスミレの群落があった。凄い! こんなメインルートにこれほどの 群落があるのだな〜と関心しながら進む。暫くは沢沿いに進むが大きくU字にカーブしていよいよ急な登りに入った。この日の気温は東京で27℃と夏日だ。流石に木々に囲まれた山なのでそれほどでも ないが、大粒の汗がポタポタと垂れてくる。やがて道は2手に分かれているが、展望のある金比羅コ シャガの花、結構綺麗! ースに進む。急な階段を上り詰めるとこじんまりとした祠がある。展望も良く新宿方面が見える筈だが 今日は春霞が酷くてぼんやりとしか見えなかった。心地よい風わ受けながら更に進む。先ほどの分かれ道と合流して参道をひたすら歩いた。
 
 ケーブルカーの乗り場に到着。ここからは横浜方面の展望が良いのだが、よく見えない・・・ 近くにブナの木があった。高尾山系ではほとんど見られないそうだが、何故がここに1本だけ育って大木に なっていた。ブナの木を見ると尾瀬を思い出す・・・。
 汗だくになりながら更に進むと本宮への大鳥居に到着した。まっすぐ行くと男坂、女坂と階段地獄を進むわけだが、今回は分岐を折れて4号路に進むことにした。コミヤマスミレがあるという情報があるので 選択したわけだ。一転して下り坂となり、心地よい沢風が吹き上がってくる。新緑が眩しく輝き美しい。やはり土の道は歩きやすいな。参道の舗装道は足への負担がきつすぎるです。
参道の大門を右に進む新緑が色鮮やかだ!人気の吊り橋。新緑に囲まれて綺麗〜  キョロキョロと探しながら進むがまったく見つからない・・・ やがてこのコースの目玉の吊り橋にさしかかった。深い谷に掛かる吊り橋は気持ちいい!! 新緑の木々が覆い被さってまたなんとも情緒が あって良いな。紅葉になったもっと綺麗かもしれないな。 吊り橋からは上り坂となる。多くのハイカーとすれ違いながらどんどん登ってゆくが肝心のコミヤマスミレは見つからなかった。ほとんど休まずに 歩いて高尾山山頂への分岐に到着。このまま登ってもいいが、少し違うコースをと地図に載っている避難路というコースをとった。途中、30人ほどの元気のいい大学生グループに出くわしたが、長い行列は どこでもうっと惜しいな〜 しかも全員が挨拶してくる! あ〜うっと惜しい!! 
 スミレがありそうなコースだが、お目当てのコミヤマスミレは無かった残念。急な階段を上ると山頂下のトイレの付近に飛び出た。なるほどココに出るのか〜! いちおう山頂は見ておくかと言うことで 山頂に行くが、凄い人混みであった!! みんなお昼の最中で、いろんなニオイが漂っている。凄い状況だ!! お腹も空いてお昼かな〜と思っていたがここは落ち着けないので一丁平の方へ移動することにした。
シュンランの花フイリヒナスミレの葉。3月下旬ころに淡いピンクの花を咲かせる。  一旦トイレの所に戻って5号路を歩く。と、フイリヒナスミレの株を見つけた!! なんとこんなところにあったのか!! しかも沢山株があるではないかい!! おお〜! 花の時期は終わっているので花は見れなかったが 綺麗な斑入りの葉が茂っていた。来年の花の時期が楽しみであるな。少し歩いた斜面にはまだシュンランが咲いていた。
 もみじ台へは登らずに巻き道を歩く。実は先週にきたときにフイリのナガバノスミレサイシンを見つけたのだが、その後フイリヒナスミレではないかという某掲示板での意見があって確認したかったのでこのコースに したのだが、どこだったかうろ覚えで良く解らない・・・ 結局、見つからなかったのだが、他の場所でフイリヒナスミレを見つけたので良しとするか。
エイザンスミレお目当てのアケボノスミレ。  コース、ナガバノスミレサイシンとエイザンスミレが多いのだが、スミレサイシンのほうはもうほとんど終わっていた。エイザンスミレの方はまだ見頃だ、ふと、見慣れないスミレを見つけた!直感的にアケボノスミレだ!!と 解った!! なんと、意外な場所で見つけてしまったのだ!! 一丁平まで行かないと無いと思っていたのに・・・ とにかく夢中で撮影する。サーモンピンクのそのスミレは花が先に出て咲き、葉はあとから出てくるという タイプのスミレで、土の上に花だけ出ているというちょっと異様な姿が面白い。
 
白花のイカリソウ  巻き道からメインルートには戻らずに枝道をどんどん歩く。エイザンスミレやタチツボスミレ、イカリソウがあちことに咲いていた。やがて着いた一丁平では沢山のハイカーが休んでいた。空いている場所を見つけて 昼食をとる。おにぎりが空きっ腹に入ってゆく・・・ それにしても、イカリソウが多いな〜 エイザンスミレもかなり多いぞ! しかし、一丁平にあるというアケボノスミレは見あたらない・・・。
 昼食後、ウロウロと城山に向けて歩き出す。と、こちらをじろじろと見る、人が!? んん? あ! yatoyamaさんだべ!! 来るとは聞いていたがこんなところで逢うとは思っていなかったのでちょっとびっくり!  やはり日影沢林道から登って北と言うことだ。少し話して、城山に向かった、城山への巻き道に入るとまもなく、白いスミレを発見! タチツボスミレのようだがちょっと違うかも? と写真を撮るが風があってうまくピントが 合わない・・・ま、たいしたものでもないからいいか〜 と後にする。
城山の桜城山近くに咲いていたアケボノスミレ  薄暗い巻き道を進み、急な階段を上ると城山だ。ここもハイカーが多いな〜 桜はまだ咲いているが風が吹くたびにチラチラと散っていた。もう終わりだな。富士山も霞んで見えないや〜残念・・・
 暫し休憩後、出発する。前回、ヒトリシズカがあった場所に来ると、おんや? あのスミレは!? アケボノスミレだ! こんなとこにもあったのか〜!! またまた意外な場所での発見であった。斜面に植えられている桜の花びらが チラチラと舞い散る中、黙々と撮影するが、ピントが合わしずらいな・・・ コンパクトデジでの接写はなかなか面倒である。一眼デジが欲しいなと思った。
 一通り撮影して、下山開始。一丁平のアケボノソウ〜とフラフラと探すが、結局見つからなかった。あるって書いてあったのに!!プンプン!!! 暫く歩いたベンチにyatoyamaさんが連れの方と休んでいた。暫し談笑する。お連れの方は ニコンの写真だそうだ。D100や中版で撮影した写真も見せてもらった。お二人は一丁平から日影沢に降りるそうで、ここで別れることになった。が、暫くは同じコースを歩いたので確認出来た。時間も3時となったので、少し下山を急ぐことにした。
木々の隙間からさっきまでいた城山が見えていた  紅葉台への上りは敬遠して、今度は南側の巻き道を歩く。こちらは狭い道で薄暗い杉林の道だ。スミレもほとんどなく、なんともつまらないコースである。トボトボと暫く歩くと東屋のある尾根道に飛び出た。このまま登ると紅葉台の富士見展望台の ところに出るようだ。しかし急峻に登りなのでやめて、さらに巻き道を進む。ここからの巻き道は少しスミレが多いので気持ちが和んだ。やがて人の声がすると高尾山頂への階段と5号路の周遊路の分岐に飛び出た。山頂には行かないで5号路を稲荷山コースに 向けて進む。稲荷山コースを暫くあるいてから6号路に下った。前回と同じだが、時間短縮には一番良いコースだ。沢を吹く風が心地よく、疲れた足もサクサク動くようだ。このコースにもコミヤマスミレがあるというこしだが結局、咲いて無かった。高尾山の 最後を飾るスミレでGW頃が最盛期なので、やはりまだ少し早かったようである。残念・・・
ヨゴレネコノメソウの群落水行をする琵琶滝ちょっと変わり種?のエイザンスミレを発見!  沢沿いに咲くニリンソウを見ながら進み、琵琶滝を過ぎる、暫く歩いたところにちょっと変わったエイザンスミレを発見。葉の形と花の感じがちょっと違うのだ。変種かな? とりあえず写真を撮って後にした。
 車の走る音がすると公道に飛び出た。途中の川にカモが1羽水藻をついばんでいた。更に歩くと賑わう清滝駅に到着し下山完了だ。下山したハイカーたちでごった返していた。冷たいジュースを飲み干し、帰路に就いた。
 
ヤマブキの黄色が目に鮮やかだ。水藻をついばむカモ。  今回は、アケボノスミレとフイリヒナスミレの発見で、高尾山のスミレコレクションが増えたのが素直に嬉しかった。コミヤマスミレが見られなかったのは残念だが、機会があれば探してみたいが、また来年もあるので、挑戦しようとおもった。
更には、まだ断定が出来ないスミレが2種と、収穫多きハイクであった。
 
 
おしまい。