山歩きへろへろ日誌

2004年4月10日 スミレ咲く高尾山ハイク

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■2004年4月10日(快晴)
 [高尾−日影−日影沢林道−小仏城山−一丁平−もみじ台−6号路−高尾山口へ下山]



 スミレの季節にもう一度ということで、今年3度目となる高尾山ハイクを決行!! 今週も行くよ〜と知らせると行きたい!ということで再びMeaさん参加となった。すっかり高尾山の虜になったようだ・・・。
 前回と同様に高尾駅北口から小仏峠行きのバスに乗る。ハイキング日和とあってか混み混みのバスであった。日影バス停では20名ほどが下車。他は小仏方面に向かった。 最初は小仏経由で城山〜一丁平という計画もあったが、かなり混雑してそうなので変更したのだが、正解であったようだ。
 
マルバスミレ咲き乱れるタチツボスミレ
 人気の少ない日影沢林道を歩き出す。この前には咲いてなかった場所にナガバノスミレサイシンが咲いていた。ニリンソウも最盛期を過ぎているが沢沿いに群生している。
 少し歩くといきなりタカオスミレ発見!! 直ぐ近くにはタチツボスミレの小群落が足を止めさせる。暫く写真を撮り可憐な姿に見とれてしまった。 それにしてもスミレが多いな。ほとんどはタチツボスミレだが、前週より確実に多く咲いている。正にスミレの宝庫だ。タチツボスミレに混じって白い花のマルバスミレもポツポツ見られる。 マルバスミレの変種のケマルバスミレも確認した。葉に細かい毛が多いのだ。
ヤマエンゴサク紫色の花が可愛いヤマルリソウ  高尾方面と城山方面との分岐で小休止する。入口からここまで10分だかすでに20分は経っていた・・・。スミレ以外にもムラサキケマンやヤマルリソウなども見られた。
タカオスミレの小群落で暫し足を止めて撮影する。こんな人家の石垣の傍にこれだけ株があるとは思わなかった。
 更に進むとエイザンスミレが沢山見られるようになってくる。普通は淡いピンクだが濃いピンクのものもあった。前日には花見さんも来ていてエイザンスミレの大株を撮していたがそれと思われるものを発見! たぶん同じものだろう。
それにしてもエイザンスミレが多いな〜今年は当たり年なのかもしれないな。
タカオスミレは沢山咲いていたタカオスミレの親種のヒカゲスミレエイザンスミレの大株。比較的ピンクが濃い個体だ。
今日はyatoyamaさんが来ている筈なのだが、いないようである。ただ、途中で見かけた傘をレフ版替わりにしている人がいたが、それなのかもしれない?
 やがて道が急になる。初夏のような気温の中、大粒の汗が滑り落ちてくる。久しぶりに大汗をかいた感じだ。ふぅ〜 先週見つけたコチャルメルソウを撮影する。相変わらずピントが合わない・・・こういうときは マニュアルカメラがいいなと思う。しかし今日もコンパクトデジカメ1本だ。
エンレイソウの仲間を発見!良い香りのニオイタチツボスミレ  暫く歩いたところに見慣れた花を発見! 尾瀬にも多いエンレイソウだ! 尾瀬のとは花色が違うようだが何エンレイソウだろう? とりあえず1枚撮る。車止めの柵を越えて舗装道路へ。タチツボスミレ、エイザンスミレ、アカネスミレとお馴染みのスミレたちが咲き誇っていた。柵から城山までは正にスミレロードといった感じでスミレの花を見ないことはないくらい 咲いているのだ。と、少し違うスミレをみつけたタチツボスミレだが花色濃いな・・・ 図鑑で見たニオイタチツボスミレに似てるな? と嗅いでみると甘い匂いがする!! コレだ!! 思わず声を上げてしまう。やっと出逢えたニオイタチツボスミレ!!
夢中で撮影したが、ピントが巧く合わず苦労した・・・ その後もニオイタチツボスミレはポツポツ見つけることが出来た。今回の一番の収穫だ。
 
 鉄塔が見えてくると賑やかな小仏城山に到着だ。先週より山桜が咲いてはいるが、もう少しと行った感じかな? それとも花付きが悪いのか? あまりパッとしない。
 お日様照る照るの南斜面の芝生の上にシートを敷いて昼食となった。富士山も春霞の中、うっすらと見えていた。売店に売っていたラムネの文字に心が引かれて購入〜 爽やかな炭酸が喉を潤してくれた。はぅ〜! ゲッピュ・・・
今回の献立は麻婆豆腐! といってもコンビニの惣菜を凍らせて現地で温めて御飯と混ぜただけ。それでも空いた腹には満足で美味しかった。是非お試しあれ。Meaさん持参のパインと苺の甘さも良かった。
イカリソウ山道脇にひっそりとヒトリシズカが咲いていた  少し昼寝してから出発。と、登山道路のすぐ脇にヒトリシズカを発見! 今回は見れないかな?と思ってたのに思わぬ所で見つけてしまった。踏まれそうな場所であった。 下り坂をどんどん下り、イカリソウの群落がある斜面に到着。あるかな〜?と探すが 見あたらない・・・下の方に降りて見上げていると、あった!! イカリソウだ!! 
1つだけかと思ったら見渡すとあちこちに咲いていた。まだ咲き始めで少ないが来週末には斜面いっぱいに咲き誇っているはずだ。しかし、他のカメラマンは解らない らしくて通り過ぎている。上からではまだ解りにくいようだ。イカリソウの傍にはポツポツとヒトリシズカも一人シズカに咲いていた・・・。
 そこから暫く歩くと、エイザンスミレの群落に出くわした、間隔はあいているがそこらじゅうに株があるのだ。こんなところに群落があるなんて知らなかったのでびっくりである! 注意しないと踏んでしまいそうだ。
 
この桜の木は大人気だった!山桜が綺麗!  スミレばかり見ているが、先ほどから歩いている山道には数種類の山桜が咲き誇っていた。ものによっては満開だが、他の桜は花付きが悪いようだ。それとももう数日先の方が良いのかもしれないな。
 ゆっくりしすぎたお陰で既に午後3時。下山が遅くなりそうなので足を速める。更にもみじ台への急な上りは
フイリナガバノスミレサイシンナガバノスミレサイシン 坂はやめてその下の避難路を通る。ここは杉林の中だが斜面にナガバノスミレサイシンが沢山咲いていた。こんなにあるとは・・・。そんな中に 1株だけ葉に斑の入った株があった。図鑑で調べるとフイリナガバノスミレサイシンとあった。おお〜! またまた発見であった。それにしてもただでさえ長ったらしい名前が更に長くなるなんて・・・。
 急坂ではないが負担がじわじわと効いてきてヘロヘロになるころ目の前にミツバツツジの紫色の花が現れた。美しい〜 でもいつもより花が少ないな・・・ そこを過ぎると高尾山山頂への階段に到着。時間がないので登るのは止めて稲荷山コースに入る。吹く風が心地よい。
 どんどん下って途中の分岐から6号路に入った。谷沿いのコースで薄暗いが足への負担も少なく比較的短時間で下山できるので便利だ。ニリンソウもあるがスミレは少な目で少し寂しい。途中、カエルの泣き声が聞こえるグッグッグッという変わった泣き声で「タゴガエル」というらしい。岩の小さな 穴の中で鳴いている。そんな1つの穴の中を見ると卵が生んであって、傍に蛙がいた。思わず写真を撮る。それが下の写真だが1匹ではなく3〜4匹いたようだ。
ミツバツツジの紫色の花が鮮やか!産卵を終えたタゴガエルたち終わりかけのハナネコノメ
 3月下旬に6号路を通った時はハナネコノメソウが咲いていたが、流石にもうないだろうと思ったのだが、なんとまだ咲いていた。沢沿いで気温が低いせいだろうか? 但し、赤い花粉は落ちてしまって最盛期の可憐さはなくなっている。琵琶滝の轟きを脇に見ながら更に 進むと、人の気配が濃くなり普通の道路に飛び出た。夕方近い午後のオレンジ色の日差しが新緑の山肌を照らしていた。 更に歩いて清滝駅に到着し。下山完了〜!!

 時間は既に4時半とちょっと遅い下山完了だ。今回はスミレが沢山見られて、しかもニオイタチツボスミレなど自分には初めて見るスミレも発見出来てかなり満足なハイクであった。


おしまい・・・