山歩きヘロヘロ日誌

早春の高尾山ハイク
(2004年3月21日)

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☆3月21日(晴れ時々薄曇り)
 [高尾山口−−6号路−−高尾山山頂−−稲荷山コース−−高尾山口

 ここ数年、毎年のように近くの高尾山に行っている。尾瀬シーズン前のトレーニングも兼ねての登山だ。 登山といっても整備された道で施設も多くハイキングという趣向が強い山だ。とはいえその植生は非常に 多くて高尾山愛好家も多い。特にスミレはかなり多くてこれを見るのも春先の楽しみである。    京王高尾山口からが高尾山登山の出発の基点でいくつかのコースがあり楽しめる。今回は谷沿いの6号路 から登ることにした。午前10時半頃出発。  ケーブルカーの駅を横目に見ながら暫く舗装された道を歩き途中で山道に入る。谷間のコースなので ヒンヤリした空気があたりを包んでいた。琵琶滝と呼ばれる修験者が滝に打たれる修行をする場所がある。 線香の匂いがあたりを包み信仰の山なのだと実感が湧く。  暫くあるきと斜面にハナネコノメというネコノメソウの仲間が沢山咲いていた。小さな花なので見落とし がちだが、6号路にこれだけ群落があるとは思いもよらず夢中で撮影してみたけど、コンパクトデジカメで はしっかりピントを合わせるのが難しい・・・。同じネコノメソウの中までヨゴレネコノメというのもあり 見た目には「ヨゴレ」ているとは思えないんだけど・・・。 可憐なハナネコノメこちらもハナネコノメグラデーションが綺麗なヨゴレネコノメ  更に進み木漏れ日の下にスミレを発見!! やっと見つけたスミレを愛おしく撮影。でもなんのスミレ なのかよくわからない? スミレの同定はかなり厄介だ。 やっと見つけたスミレ。何スミレかな?  さらに進んだ岩場のところで何か聞こえてくる・・・なんだろう?とあたりを見渡すと岩の割れ目から 聞こえていた。どうやら穴の奥にカエルガいるようだ、交互に鳴いているので2匹いるのだろう。冬眠から 覚めた泣き声だろうか?  山道らしくなったころ白い物があるのをみつけた、雪だ!! どうやら昨日に雪が降ったらしくあちこち 積雪していた。稲荷山コースへの分岐標識からは谷川の上に築かれた通称飛び石と呼ばれるコースを歩く 文字通りとびとびの平らな石がありそのうえを歩かないと水に濡れるというコースだ。でも冬で水は涸れて いるのでわざわざ歩く必要もなかった・・・。その斜面にヤマルリソウが早速と咲いていた。 紫色が綺麗なヤマルリソウ  斜面に取り憑くと今度は急登でさらに進むと延々と続く階段を喘ぎながら登る。尾瀬と違って荷物が軽い ので一気に登ることが出来た。 雪が沢山!!5号路はシュンランが豊富。  山頂に近づくと雪があたり一面にあり溶けてぬかるみ状態に! 5号路と呼ばれる山頂周回コースに入り 途中から山頂への階段を登ると高尾山山頂に到着だ。山頂にはビジターセンターや土産物屋などが立ち並び 大勢のハイカーがいて賑やかだ。それでも桜のシーズンとは違って静かな感じである。展望台からは富士山 や丹沢方面の山々、東京方面の街並みが見られる。ただ薄雲があり富士山は見られなかったのが残念! 丹沢の山だろうか雪化粧をしていた。 東京方面この方向に富士山が見えるのだが・・・雪化粧の丹沢?  丁度お昼なのでおにぎりで昼食だ。朝余り食べてこなかったのでおにぎり3個一気に食べてしまった。 山頂付近の桜のうちソメイヨシノは蕾も大きくなってそろそろ開花しそうだが、山桜などはまだまだ堅くて 例年通り4月中旬が盛りになりそうな感じである。  昼食後、時間があるので一丁平に行ってみようと向かう。北西側は日当たりがわるいせいで雪が沢山残って いてそれが溶けて道は最悪のコンディション。あっというまに靴はドロドロ、靴底は団子状態で最悪。予定 は高尾山までなので今回は見送ることにして引き返した。  再び周回路に入り途中から稲荷山コースに進む。このコースは南側の尾根コースなので日当たりも良く展望 もある、もしかしたらスミレも咲いてるかもしれないと選択したのだが若干急坂が多くしかも滑りやすいのが 難点・・・ 暫く進んだところにスミレを発見。アオイスミレか? と思ったが違うようだ。とにかく撮影す る。撮ってると他のハイカーが何かあるのですか?などと聞いてくるのでいちいち説明する。この時期は花が 少ないので珍しげに見ていく。とある人は撮影を始めてしまった。それなりに撮ったので歩き出した。 2種目のスミレ。まとまって咲いていて綺麗だ。別株だが同じスミレのようだ。  日当たりの良い尾根道はなんとも気持ちがいいが花がないのがやはり寂しい・・・ 途中の東屋からは東京方面の展望が素晴らしく良かった。多くのハイカーも立ち止まって眺めていた。そこで 撮ったパノラマが下の写真だ。西武ドームから横浜方面まで見えている。視界がよければ新宿の高層ビルも 見えるそうだが今日は見えなかった。 稲荷山コースの展望台からのパノラマ。クリックで拡大するよ!(570KB)  急な坂をどんどん下るがスミレはまったくない・・・う〜ん、やはりまだ早いか・・・ かなり降りた所で コースの由来となっている稲荷の祠がある。そこを越えて階段を下りると高尾山口に到着だ。午後2時半と かなり早い時間だけど高尾山だけならこれくらいの時間で歩くことが出来るのでお手軽で良いな。  久しぶりに山歩きだったが、それほどほとんど疲れもなく、やはりハイクという感じだ。 高尾山口駅付近は早咲きの桜と八重の椿が見頃になっていた。 今回はスミレがほとんど見れなかったので、また時期を改めてもう一度行こうと心に決めた。