山歩きヘロヘロ日誌

2014年8月2〜3日 夏の北岳 百花繚乱!

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登山日 2014年8月2日(土)〜3日(日)
ル ー ト

■8月2日(土)(曇り時々雨のち晴れ)
 東京・三鷹駅(5:58)==(JR)==甲府駅(8:10着/9:00頃発)==(路線バス)==
 奈良田(11:15頃着/乗換え/11:20頃発)==(バス)==広河原(12:10頃着/昼食/12:40頃発)・・・
 広河原山荘・・・(大樺沢ルート)・・・二俣出会い分岐(15:10頃着/15:15頃発)・・・
 白根御池(15:40頃着/テント泊)
 ※テント設営、夕食後、就寝・・・。

■8月3日(日)(晴れのち曇り)
  ※起きがけにちょっと星空撮影。
 白根御池(0:40頃発)・・・(草すべりルート)・・・小太郎尾根分岐(2:30頃着/星空撮影/2:50頃発)・・・
 肩の小屋(3:25頃着) ※御来光撮影、朝食、周辺撮影。

 肩の小屋(5:40頃発)・・・両俣小屋分岐(6:15頃/休憩)・・・北岳山頂(6:50頃着/休憩)・・・
 吊尾根分岐(7:35頃) ※八本歯側へちょっと往復。   ・・・北岳山頂(9:00頃)・・・
   肩の小屋(9:50頃着/休憩/10:00頃発)・・・小太郎尾根分岐(10:25頃/休憩)・・・(草すべり)・・・
 白根御池(11:45頃着)
  ※テント撤収後、昼食。
 白根御池(13:05頃発)・・・(樹林ルート)・・・広河原(14:50頃着)
 広河原(16:40頃発)==(路線バス・奈良田乗り換えなし)==甲府駅(19:30頃着)
 甲府駅==(JR)==東京・三鷹駅(21:30頃着)

同行者てばまる

 

 

■8月2日(土)(曇り時々雨のち晴れ)

 東京・三鷹駅(5:58)==(JR)==甲府駅(8:10着/9:00頃発)==(路線バス)==
 奈良田(11:15頃着/乗換え/11:20頃発)==(バス)==広河原(12:10頃着/昼食/12:40頃発)・・・
 広河原山荘・・・(大樺沢ルート)・・・二俣出会い分岐(15:10頃着/15:15頃発)・・・
 白根御池(15:40頃着/テント泊)
 ※テント設営、夕食後、就寝・・・。

 兼ねてからの憧れだったキタダケソウを初めて見てから1か月。やはりもう一つの固有種であるタカネマンテマも見ない事にはと思い、計画をする。
 しかし、登山口の広河原への最短ルートである芦安からの林道が土砂崩れなど崩落の危険があるとのことで夜叉神峠より先は8月一杯通行止めになって しまった。幸い奈良田側からのルートは使えるということで臨時バス(午前往路2便、午後復路2便)も出ているようだ。ただ甲府駅からのバスだと3時間ほどかかるうえ便数も極端に 少ないのでちょっと迷ったもののとにかく行ってみようと決定。

甲府駅のバス停。
 今回は単独。しかし決めるのが遅れたため夜行バスや前夜泊のホテルも早々と満室だったので仕方なく早朝自宅出発で、初日は白根御池でテント泊して翌日に山頂へピストンしようという 計画だ。実は尾瀬以外の山での本格的なテント泊はこれが初めてとなる。

 早朝の普通電車で甲府駅に到着。北岳や甲斐駒千丈あたりに行く人も同じなのでバス停は大行列となっていた。それでも、距離が長いので確実に座れる ように増便が出てこのときは4〜5台であった。それにして尾瀬とは違うのはみんなザックが大きい! 小屋泊でも大荷物だ。

 

甲府盆地を富士川沿いにひたすら南下・・・。
 甲府駅を出た往路最終バスは隊列をなして富士川沿いを南下、途中の道の駅で嬉しいことにトイレ休憩が設けられていた。そして今度は身延付近から早川沿いに北上 してゆく・・・。このあたり以前に会社の慰安旅行で来たことがある、泊まった旅館「慶雲閣」も車窓に見えた。そうして奈良田に到着するが、通常の バス停よりさらに奥のスペースに臨時バス停が設けられていた。小さなバスならこのまま広河原まで入るそうだけど甲府からは大型だったのでここで乗り換え となる。

マイクロバスの中はゆったり着席できた。
 マイカーの方は詰め込まれることもあるそうだけど、路線バスの方々は優先的にマイクロバスが割り当てられているようで、ここでも全員着席すること が出来た。ここからさらに45分ほどかかるそうだ。荷物は通路に置けるので楽々てある。

 狭い道をくねくねとどんどん走ってゆく。基本的に作業用の道ということでトンネルも1台分のスペースしかない。それなのに大型のトラックが対向 したりするので、ちょっとヒヤヒヤものだ。早川の対岸の山腹には芦安からの林道が走っているがどのあたりが崩落したのかはわからなかった。

広河原インフォメーションセンター。バスロータリー。
 グラグラに揺られてようやく広河原に到着。いや〜ここまで長かった。そして6月に来たばかりだけど懐かしい〜 しかし空はどんよりとしていて小雨が 降り出してしまった・・・ こんなに早く降る予報ではなかったが・・・ 下車した人の7割くらいはまたバスに乗り換えて北沢峠へ向かう。甲斐駒ヶ岳や 仙丈ケ岳も大人気なのである。

雨の中いつもの吊り橋を渡る。広河原山荘前。
 時間は12時過ぎなのでここで昼食。しかし、次第に本降りになってきた! うーん、テンション下がります・・・ 今日は白根御池まで上がれば いいだけだけど、雨だとちょっと・・・ 一瞬帰るか広河原山荘にでも泊まるかと脳裏を過ったけどそのうち止むだろうと思い出発である。

 歩きはじめから雨具のお世話になるとは・・・ 吊り橋を渡り広河原山荘で登山届を提出。数日前に単独男性が遭難して未だに見つかってないので その情報を求める手配書が張られていた。どこかに滑落したのだろうか? 

 雨降る中、ゆっくりと登山道を進む・・・ それほど寒くもないけど雨具を着込んでるといっきに蒸し暑くなり汗が噴き出てくる・・・ 
 道端にはホタルブクロが沢山咲いていた。赤いホワホワしているのはシモツケソウ、クサボタン、ヤマアジサイも沢山咲いていたがこの雨ではちょっと 撮影しにくい・・・。
涼しげだけど汗が噴き出す・・・。ヤマアジサイとシモツケソウ。 樹林と沢ルートの分岐。
 荷物は重いけど順調に歩いて大樺沢と樹林帯の分岐に到着。樹林帯はお花も少ないのでやはりここは大樺沢ルートを選択! ヤマレコを見るとここで 沢ルートを選んだのに樹林ルートに入ってしまうという間違いがよくあるそうだけど、どうやったら間違えるのか、これだけしっかりした標識があるし 沢への道も見えているのに謎だ。
 しっかり水分休憩してから再び歩き出した・・・。

 雪解けも加速しているようで沢の水の音が凄い! 山側から流れ出す沢も水量が豊富である。タカネグンナイフウロやミヤマハナシノブ、タマガワホトトギスなどが ポツポツと咲いているが雨で垂れていてちょっと絵にならない・・・。
大樺沢の水量は相変わらず豊富。タマガワホトトギス カモシカの死骸は健在!?
 6月に通ったときにあったカモシカの死骸はまだあり散乱していた。
仮設橋を渡る。雨だけど稜線は見えている!
やがて小さな橋を渡りしばし進むと仮設橋だ。雨は降ってるけど北岳が見えていた! おお〜見えとるじゃん!! 稜線はあまり降ってないのかな?
 橋の袂ですこし休憩してから歩き出す。ここからはちょっと傾斜も増しキツイところである。今回はテントも担いでるので6月のときのような軽快さは なくやはりキツイ・・・ きついけど花は点々と咲いていて、センジュガンピやキツリフネ、ジャコウソウ、ミヤマキンポウゲなどまあまあ花は多い。

センジュガンピソバナ なかなか歩きづらい道・・・
 それにしても登ってくる人も下ってくる人もほとんどいない。前回は大勢の学生が下ってきて、その影響でペースが乱れてkazuさんは敗退してしまった が、今日はスレ違う人は極僅かだ。とはいえ誰もいないのでついついオーバーペースになりがちなので出来るだけゆっくりと登ってゆく・・・というか 荷物が重いのでサクサクとは歩けない・・・。 何度も何度も立ち止まっては呼吸を整える。かなり汗も出ているので水分補給も欠かすことは出来ない。

再び右岸の道を進む・・・こちらも歩きにくい。
 やっと2つ目の仮設橋に到着。すると雨がやんで青空も見えだしてきた! おお〜回復か? 北岳も良く見えているぞい! 八本歯へのルートはまだ 雪が多そうだ。それでも6月よりはぐっと減っているのはよく判る。

 小腹も空いたのでお菓子などを食べて小休止・・・。ここまでくると下ってくる登山者もポツポツと見かけるようになった。

河原に出るとバットレスも良く見えていた。
 さてもうひと踏ん張りで二俣出会いだ! と歩き出す、今度は右岸に渡って歩くが浮石も多く歩きにくい・・・ 

 しばらく、低い樹木の下を進むが、沢の音が近づくと河原に飛び出た! 雪渓とバットレスが良く見える! うーんいいね〜! 草むらにはミヤマハナシノブが あちこちに咲いていた、タカネグンナイフウロも多いけど雨で花が垂れてしまっているので今一つだ。明日晴れれば乾いて綺麗に撮れるかな? 予報では 日中は晴れ予報だったが果たして?
 

北岳特産種のミヤマハナシノブタカネグンナイフウロ アキノキリンソウ
 花をみつけては撮影しつつゆっくりゆっくりと登る。雪渓を良く見ると下ってくる人もいるようだ。数日前に崩落があって通行注意になっていたが大丈夫 だろうか? 良く見れば最上部は雪が無くなっている。
シロウマオウギタカネナデシコ 仮設トイレが見えてきた!
ピカチュウの被り物をしたバカ!!
 えっちらおっちらと登ると仮設トイレが見えてきた! 二俣出会いはもう目の前! と何か叩く音がする? 雪渓の先端で黄色いカッパ? いや? あれは ピカチュウの被り物ではないですか〜!!! 馬鹿じゃない(^^;) しかもザックらしいザックは持ってない・・・ あれで山頂まで行ってきたのだろうか?  完全に北岳を舐めてますね・・・ その連れと思われる人もちょっとおかしい感じ? うーん・・ 夏道をすれ違った登山者もピカチュウを見て馬鹿じゃない!! と蔑んでいた(^^;)

二俣出会いに到着。
 やっとのことで二俣出会いに到着。少しまたパラパラと雨が降っているが、山頂の方は青空が見えていた。やはり下界だけ雨か? 
 雪渓を下る人もいるけど、よく見ると夏道が出ているようでそこを下ってくる人もいた。アイゼンがあれば途中まで雪渓の方が楽かもしれないなぁ。 このまま北岳山荘に行くという考えもちょっと思ったけど、やはり無理は出来ないというかけっこういっぱいっぱいだ(^^;) 
 試しに雪渓に降りて歩いてみる・・・むむむ! 堅い! 6月時より雪が締まっている。これでは急斜面ではアイゼンがないと危険だろう・・・ やはり 予定通り今日は御池泊まりだな・・・!!。

 分岐付近もいろいろ花があり、ミヤマハナシノブはけっこう多い。シモツケソウやタカネシオガマも咲いていた。ここで標高2200mだから咲いていても 不思議ではないが、まだまだ稜線は上の方、3000mの山の高さを実感させてくれる。すでに至仏山と同じ標高だ!!
ミヤマハナシノブと北岳。ホタルブクロ トモエシオガマ
 大休憩して少し体力も回復? ここから20分ほどで白根御池なので気分は楽である。
 針葉樹林帯のルートへ入るが、こんなところにタカネナデシコが点々と咲いていてびっくりだ。普通稜線の草地に咲くものだが・・・ 苔むした林床は 何かランがあるのではと、前回も探したけどまたキョロキョロしてしまう。1か月もたてば植生もガラリと変わるしね。カニコウモリもやたらに多くて 目立っていたけど、撮影しにくいのであまり撮る気にはなれない・・・(^^;)

白根御池のテント場に到着。
 標高の変わらない横移動ルートだけど小刻みなアップダウンがあるので荷重だとけっこう疲れる・・・
 どんどんと歩いてゆくと、少し人の声がしてくる! 到着かな? 
 次第に明るくなってくると、広場に飛び出た。白根御池に到着である。何とか16時までには着けたようだ、ふぅ〜 左の斜面は草すべりだ、6月は まだ雪があったけどすっかり緑だ、そこから次々と下ってくる。かなり急だなぁ〜 明日は夜中にここを登るのだ!!

 御池は雪も消えてるけどあまり綺麗な水ではない・・・ その周りは幾分草地になっている広場でテントがいくつも張られていた。 小屋の前はすでに いっぱいで張れないので、ちょっとゴロゴロしてるけど水っぽくもないのでとりあえずここに設営だ。 
御池の背後には北岳、八本歯の稜線が見える。白根御小屋。
 サクサクと設営しているとまたまた雨が降り出してきた! あっというまに本降り〜 放り出してあるザックとか濡れてしまったけど、更に降り出す 前にテントへ放り込めた。ふぅ〜 しかし、山頂の方は青空で見えてるのになぜ降ってるの??? 

 ひとまず、水汲みと受付をすべく小屋の方へ。

 沢山の登山者がいてとても賑やかだ。テントは1泊500円。水は沢水が豊富なので無料である。しかも天然水!! 稜線は滅菌処理しているので 美味しくないらしいので、ここでテントを張るのは水には不自由しないのはありがたい。トイレも水洗ですこぶる綺麗だった。

 すると草すべりを下ってくる一向が、よく見ると人が背負われていた。下まで来ると背負われた人は足首にギブスをつけられていた。どうやら骨折して 小屋の人だろうか背負って降りてきたみたいだ。凄いな〜! その後ろの人は負傷者にロープをつけて確保している。一向は小屋の中に入っていった 今夜は泊まるのだろうか。

 かなり汗をかいたので多めに水をとりちょっと横になる。雨は相変わらず降っているので周辺散歩というわけにはいかない。と、雷鳴が1発! それ以上 鳴らなかったので安堵安堵・・・

我が家と北岳。ロケーションはなかなか良い。シンプルな夕食メニュー。
 いつしかウトウトして、まわりでテントの設営の音が・・・あまり近いとやだな〜と外を見ると、随分離れたところに張っていた。結局、我が家の周りには 近接するテントはなく快適だった。

 明日は0時には起きないといけないので早めに夕食して早寝だな。
 出来るだけ軽くするためにあまり食材はもって来なかったがパンだけはいっぱい持ってきたので、アルファ米と菓子パンが夕食メニューだ。

骨を抜いて石で抑えた我が家・・・
 あらかた食べ終えた頃、小屋の人と思われる人がやってきて、負傷者を運ぶヘリがやってくるのでテントが飛ばされる恐れがあるため一旦、骨を抜いて 押さえておいてくださいという! ええ〜面倒だな〜と内心思ったけど、ピックアップなら仕方ない、たぶん夕方見た骨折の搬送だなとすぐに判った。
 スタッフは周りのテントの人にも畳むように促していた。

 やがて、負傷者を背負った人がまた草滑りを登ってゆく、どうやら途中でピックアップするようだ。なんであんなところで? 池の周りは小石が多いので それが飛ぶと危険ということらしい。なるほど!

 騒ぎをききつけた小屋の客も出てくる。小雨も降り続く中ヘリがくるのを待つがなかなかやってこない。甲府の県警ヘリらしいのでそんなに時間が かかるとは思えないけど・・・ 上空のガスはまったくないので視界良好! 鳳凰三山上空の雲が少し焼け始める、そんなころやっとバラバラと音かしてきた!  大樺沢側からふいに姿を現した大型のヘリが上空をホバリングしながらゆっくりと負傷者がとスタッフが待つ上空へ移動。離れているのでテント場まで風はほとんど こない感じだ。隊員が地上に下降して負傷者を抱きかかえてヘリに収容した。早い! さすがに訓練されてるなぁ〜と関心である。
鳳凰三山側の雲が少し夕焼け色。ピックアップ中のヘリ。 無事に収容して拍手が起こる(^-^)/
 そうしてヘリは轟音とともに勢いよく鳳凰三山の方へ消えていった・・。無事に収容したので見物客からは拍手が沸き起こった。いやいや、ヘリの お世話にはなりたくはないので明日は注意しながら上り下りしなくちゃと肝に銘じたのであります(^^;)

このときの救助の事はメディア記事にも出てました。東京在住の方だそうです。
記事はこちらです→http://www.minamialps-net.jp/

 それにしても、夕食時にこの騒ぎですっかりあたりは薄暗くなっていた。早く寝たかったのに・・・
 テントを元に戻し、残っていた菓子パンを頂いた・・・。

 小屋は満室で夕食も3回にわけていただいていたようだ、この日は稜線の小屋も200%だとあとで知った。さすがに大人気の北岳である。

 トイレに行ってから戻ってくると山頂に三日月が沈んでゆく。星もポツポツと見えていた。夜中に星空が出るといいのだけど・・・ 
 池に映るテントとと北岳をちょっと撮影。うーん、ここはここでいい場所だな。 満天の星空だと映って綺麗かも〜
北岳に落ちてゆく三日月。テントの灯りが水面に映り星たちが輝きだした・・・

 さーて、いまからだと5時間くらいしか寝れないけど、とにかく早寝である。 星が出てれば撮影してから登山開始だな。晴れてくれますように!!
 と願いを込めながら就寝となった。

 

■8月3日(日)(晴れのち曇り)

  ※起きがけにちょっと星空撮影。
 白根御池(0:40頃発)・・・(草すべりルート)・・・小太郎尾根分岐(2:30頃着/星空撮影/2:50頃発)・・・
 肩の小屋(3:25頃着) ※御来光撮影、朝食、周辺撮影。

 肩の小屋(5:40頃発)・・・両俣小屋分岐(6:15頃/休憩)・・・北岳山頂(6:50頃着/休憩)・・・
 吊尾根分岐(7:35頃) ※八本歯側へちょっと往復。   ・・・北岳山頂(9:00頃)・・・
   肩の小屋(9:50頃着/休憩/10:00頃発)・・・小太郎尾根分岐(10:25頃/休憩)・・・(草すべり)・・・
 白根御池(11:45頃着)
  ※テント撤収後、昼食。
 白根御池(13:05頃発)・・・(樹林ルート)・・・広河原(14:50頃着)
 広河原(16:40頃発)==(路線バス・奈良田乗り換えなし)==甲府駅(19:30頃着)
 甲府駅==(JR)==東京・三鷹駅(21:30頃着)

 地面がややボコボコしてるのでなかなか寝付けなかったがそのうちに寝たようで、気が付くと23時、外を見るとうす雲はあるものの星空が広がっている ではないですか!! 天の川も何とか見えている!! うーん、悩ましいけど、もう少し寝ておこうと再びシュラフに潜り込む・・・。

うっすらと天の川が北岳上空に伸びていた。
 しかし星が気になって寝付けない・・・ でも今日はハード行程なので少しでも寝なければとウダウダやってるうちに、少し寝たのかな? でもすぐに 目覚ましが鳴る! うーむ・・・ 外を見るとまだ星が見えている! うーむ・・・ 起きちゃえ〜 昨夜のうちにサブザックに荷積めしてあるので直ぐに でも出発出来るけど、稜線まであがるうちに曇ってしまう可能性もありありなので、ひとまずここで撮影しようということで、池の周りで星空撮影する。 ちょうど北岳の上に天の川が立っていていい構図なんだけど・・・うす雲がかかっていて写真的にはイマイチだ・・・ それでも北岳での初めての星空 撮影なので記念にはなるだろう。
 いろいろアングルを変えたりして30分くらいも撮影してしまった。

 さーて、そろそろ登るかな〜 草すべりから小太郎尾根まで2時間半くらいだ。そこから肩の小屋まで30分ほど。小太郎尾根で星空があれば少し撮影 出来るかな。とにかく空気も薄くなる標高だし初めてのルートで夜道なのでゆっくり行こうと決めた。

草すべりへ進む・・・。
 トイレを済ませいざ出発!! 時間は0時半。いくつかのテントも灯りがついて準備中だろうか? 

 始めはゆるゆるとした道を登ってゆく。昨日負傷者をピックアップしたと思われる地点。なかなかのいい景色。向こう側の鳳凰三山のシルエットと星空が いい感じだ。

タカネグンナイフウロは多い。
 夜道だけど道々にはいろんな花が咲いていてちょっと和ませてくれる。ミヤマハナシノブもここでも咲いているようだ。ミヤマキンバイやシナノキンバイも けっこう多い。ダケカンバの道に入ると段差も出てきて斜度もきつくなってくる。とたんに汗も拭きだす・・・ ただ吹き降ろす風が心地よいのが幸いだ。
 でもここでこれだけ風があるってことは稜線は強風かも? そうなると日の出撮影は寒そうだな・・・。

 

夜の登山道・・・。
 ほとんど直登してる道なのでぐんぐんと標高があがる。振り返れば星空と鳳凰三山が見えているのでなんだか心強い。鬱蒼と茂る樹林だとちょっと 怖いけどこのルートはそうてもないので安心だ。下を見ても後から登ってくるライトは見えないようだ。時折ゼリーを吸いながらシャリバテを避ける。

 地図を確認すると半分くらいまで来ているようだ。ほお、意外と登ってたのね・・・ かなり頻繁に足を止めているけど確実に標高は稼いでいたようだ。 このぶんだとあと1時間くらいで稜線に出るかな。

 と、相棒からLINEが届いた、ここまでくると電波が繋がるようだ。ちなみに御池はドコモだけ繋がる。
通電があるという保護網。
 何度か相棒とやり取りしながらゆっくりと登ってゆくのも、ちょっと面白い(^^;) そのうち相棒は就寝となったので、また黙々と登る。しばし 進むと、網で囲われた草地が出てきた。そして、稜線が見えている!! あと少しだ! 愛実はシカ避けのようで「通電」と書かれていた! こんな登山道 ギリギリに電気柵ですか? まあ弱い電気なので問題ないのでしょうけど、念のため触らないように登る・・・。

 そうして、やっと右俣分岐の標識までやってきた。ふぅ〜ここまでくればあとはもうひと踏ん張りだ。 星空もまだまだ健在! 大樺沢の向こうの稜線に なにやらシルエットが飛び出ていた? もしかして富士山かな? でもあんなに大きく見えるかな〜? とちょっと半信半疑・・・

 再び歩き出す、このあたりは雪消えが遅かったのでお花畑になっているようで、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、イブキトラノオ、ハクサンフウロ などなど沢山の花が咲いているようだ。帰りも草すべり決定だな! 

小太郎尾根分岐の標識。
 ゆるりゆるりと登るけど稜線が遠い・・・ やっとのことで広場に出た〜 あれ?こんなところあったかな? どうやら6月に雪が残っていた場所の ようだ。へぇ〜こうなってたのか! 

 小太郎尾根分岐の標識までやってくる、やはり風はあるけど思っていたほどでもない。そして、さっきのシルエットはやはり富士山だとここではっきりと 判った。中腹あたりに見える光は小屋の灯りだろう。あちらでも今頃は御来光狙いで長蛇の列が続いていることだろうな。 こちらは稜線に1人だ。北岳もシルエットで 見えているし、目の前に鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳と360度見えている。ただやはり上層の雲は多く、星空は鳳凰三山側だけであった。

 出発から2時間くらいで登ってきたようでまだ2時半だ。それじゃあ、星空撮影ですな〜と 三脚を立てて撮影する。 撮影するとことのほか下界の光を 拾うようで雲に反射している。鳳凰三山の向こう側は甲府盆地の光だろう。富士山の手前は河口湖かな? 甲斐駒ヶ岳の向こうは松本や諏訪の待ち灯りが 見え、伊那側の光も多いようだ。
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳上空の星空。  富士山上空は雲多し・・・
 大樺沢の雪渓もうっすら見えていて、なんとライトが移動している。真夜中に八本歯のルートを登るつもりだろうか!? 落石があっても見えないのでかなり 危険である。

 暫くすると仙丈ケ岳の方も星が見えてきたが諏訪か松本市内の灯りが明るい! とりあえず撮影してみるとなんと北アルプスが映って槍ヶ岳も確認 できた。
松本市内の灯りと北アルプス。写真左の方は穂高〜槍ヶ岳。

 30分ほども撮影しただろうか? さて、ゆっくり進みますか〜 とりあえず肩の小屋を目指して歩き出すことに・・・。

暗闇に咲くタカネツメグサ。
 誰もいない真夜中の稜線歩き・・・ なんて素敵なんでしょう(^^;) 雲もない満天の星空ならもっとロマンチックだろうな〜 でもここは3000mの 稜線だ、しっかり足元を照らして進む・・・ 空気も薄いようで、体もいくぶん重いが、眠気はなかった。

 3時も過ぎると東の方がうっすらと明るくなってきていた。これだけ標高が高いとその白みの状態でも結構周りが良く見えてくる。
 関東平野は晴天なのだろう、雲が無いが西側は上層の雲が広がっている。台風の遠い影響だろうか。

 
立ちはだかる岩壁。
 6月にキバナシャクナゲの大群落があったところを通り過ぎ、暫く進むと壁のように立ちはだかる岩場! 肩の小屋までの一番の難所。難所と言っても 足場もしっかりしてるしクサリもあるので簡単に登れてしまうのでサクサクと登ってゆくと、前方に光が見えてきた! どうやらテントの灯りだ? こんな ところも張っていいのかな!
 さらに岩場を登ると平らな道でほどなくして肩の小屋の灯りも見えてきて無事到着だ! ちょっと安堵した。 伊那側にもテントがいくつも 並んでいる。さらに進むと小屋の前でライトが沢山うごめいていた(^^;) 皆さんテントの方? いやそうでもないようですでに山頂に向かって 登っている人もいるようだ。御来光を山頂でみようという人々が状況を確かめに出てきているみたいだ。風はそれほどでもないものの早朝特有のガスが 山頂を覆っている。

肩の小屋に到着。
 そして富士山側のテント場はテント村になっていた。これは凄い! このテント場は御来光をテントから見れるという特等席ですぐに埋まってしまう そうだ。早めに到着しないといけないわけだ。
 そのテントもほとんど灯りがついて御来光待ちのようである。

 まだ時間は3時半過ぎ。日の出まで1時間くらいあるので山頂まで行けないこともないけど、この先が苦しいのだ。それに人が多いと三脚も立てられない のでここからの方が安全かなということでやはり肩の小屋で待つことにした。

 

肩の小屋の玄関付近に食堂がある。小屋の中は16℃。
 ベンチに陣取り座るが汗も冷えて寒いのでダウンなど持ってきただけ着込んだ。小腹も空いたのでお菓子など頬張るが、寒いので、小屋の中に紛れ込んで 暖をとらせていただきました(^^;) 朝食は何と4時半からだそうで、1回目の方が並んでいる。それにしても狭い小屋だなぁ・・・ 
 6月に泊まった北岳山荘がまあまあ近代的で天井も高かったけど、こちらは天井が低い。複雑な造りで増築を繰り返したのがよく判る感じだ。敷き布団が無く 毛布数枚で寝るスタイルだそうで、最初からすし詰め前提の寝床らしい。故にけっこう評判は悪い・・・(^^;)

 あまり長居も悪いので10分ほどでまた外に出る。すると東の方の地平線が少しオレンジ色になってきていた。日の出も近そうだ! 
地平線がオレンジ色になってきて美しい〜。  山頂へ向かう人も増えてきた。
 ベンチの端っこの方に再び陣取り三脚を据えつける。 さっきより山頂へ登るライトも増えていた。相変わらず少しガスが掛かってるけどこれは直ぐに 消えそうな感じだな。
 外人の泊り客も多く英語や中国語が聞こえている。特に中国人は喋りがうるさいので直ぐにわかる! 次第にベンチ周りの人も増えてきて賑やかだ。
 鳳凰三山の向こう側、たぶん秩父や奥武蔵の山だと思うけどそのあたりの地平線が特に明るいので太陽はあのあたりから出そうだった。
鳳凰三山とテント村。シルエットの富士山。 北東の方向が一段と明るくなってきた!

 まわりの山もどんどんと見えていて美しい! 富士山も雲海の上に聳えている。八ヶ岳、甲斐駒、仙丈ケ岳〜 
 そうして、4時50分ころ、人の出も最高潮になったころ、ついに太陽が昇り始めた! となりのオヤジが興奮気味に「出た!」と叫んでいた(^^;)
 どんどん登る太陽、上空の雲もオレンジ色に染まり美しい!! 頭上の雲も焼けるかと思ったけど、意外と広がらなかった、それでも十分なくらいに 焼けている!! 太陽が完全顔を出すと北岳の岸壁もテント場もも見ている我々も紅く染まっていた!! うーん、美しい〜 山頂のガスもいつのまにやら 消えていた。どっかの写真で見た光景がそこにある! なんて美しいのだろう〜! 
美しい御来光(^-^)/  北岳も紅く染まる。
甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳 そして富士山!
 振り返れば仙丈ケ岳や甲斐駒も少し紅くなっていた。遠くには北アルプスや中央アルプスも見えていた。絶景である! 6月の時は何も見えなかった ので感激の光景だ! テント場の人たちも立ち尽くして写真を撮ったりしている。 うーん、次回は稜線でテントをしてこの光景を味わいたいものだな。

肩の小屋の玄関付近に食堂がある。小屋の中は16℃。
 すっかり太陽も上がると小屋に引き上げる人や早々に出発する人も出てくる。小屋からは食事の用意が出来たと催促の放送が流れていた。
 人が減ったので西側も見ると、なにやら影が? おお! あれはもしかして北岳の陰では? ヤマレコでそんな写真を見たばかりなので、それにそっくり だ! 山頂から出なくても影北岳が見えるとはラッキーだ! でも、気づく人はほとんどいなかった・・・。

北側のテント場かせの眺めも良い。カレーパンと北岳(^^;)。
 陽も上ったので遠くの山々も良く見えている。ただ南の方はべったりと雲が覆い、天気の悪さを見ることが出来た。台風の遠い影響だろう。四国では 豪雨で被害も出ていたようだ。ここも午後には曇り予報だけど、また下山までは降ることはないだろう・・・。

 ひとしきり撮影してお腹も空いたので、朝食である。持参した菓子パンをパクパクと頂いた。出来たら暖かいコーヒーでもあればいいけど、バーナーは 置いてきちゃった・・・ 小屋はまだ売ってないみたいだ・・・。

 すでにテントを撤収する人も多く間ノ岳や農鳥方面へ縦走かな? さてさて食べたし陽も上ったのでお花の撮影しながら山頂を目指しますか〜 と歩き出すが、 テント場のお花畑が気になるので少し降りて撮影する。すると、キタダケソウが2輪咲いていた! 噂には聞いてたけど移植されたものだ。若干花びらが いびつだけど葉っぱは紛れもなくキタダケソウだった。
ハクサンイチゲの群生と富士山。名残りのキタダケソウ。 アカイシミヤマクワガタ
イワオウギシナノキンバイ 富士山側のテント場。
 斜面に咲くミヤマキンポウゲやシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、アカイシミヤマクワガタ、アオノツガザクラ、イワオウギ、タカネヤハズハハコ、ハハコヨモギ、等々、ここだけでもかなりの 種類の高山植物があるので、花好きには堪らないテン場でしょう!! 
アオノツガザクラヨツバシオガマ タカネヤハズハハコ

 小屋を後に山頂目指して歩き出すが、他にも大勢の登山者が向かっているし日の出を見終わった人がゾロゾロと下ってくるのでちょっとした渋滞ができて いたりする。まあ、こちらは花を撮りながらなのでゆっくりでもOKだ。
肩の小屋をあとに出発。目の前の葉山頂ではない・・・ ミヤマシオガマ
 風もなく穏やかな3000mの稜線歩き、ミヤマシオガマ、シコタンソウ、ミヤママンネングサ、イワウメ、イワツメグサ、タカネツメグサ、イワオウギ、 ミヤマキンバイ、タカネシオガマ、イブキトラノオ・・・ そこらじゅうに花が咲いていてまさに百花繚乱!! どんどん撮影するけど息を止めたりして 撮影するのであまり繰り返すとすぐに酸欠になる。低い姿勢から立ち上がるとクラクラであった・・・ ちょっと気をつけないと立ちくらみで怪我の元である・・・
シコタンソウハハコヨモギ ミヤマダイコンソウ

どんどん標高が上がり展望が素晴らしい。ミヤマミミナグサ

南アルプスの貴婦人、仙丈ケ岳。タカネツメグサ

 他の人はあまり花の撮影もしないでどんどんと歩いてゆく。花目的の人と山頂ピークハントの目的の人が入り混じってる感じだ。でも圧倒的にピークハントが 多いかな。尾瀬と同じで塾高齢者層がとにかく多くガイドツアーはみんなこの世代だ。尾瀬ではいい加減な山ガールが多いけど、さすがにここはしっかりとした 装備のファッションだけじゃない山ガールばかり。単独の女性も多いみたいだった。もちろん夫婦やカップルも多くちょっと羨ましい(^^;)

 岩岩な場所だけど人気の山だけあって足元はしっかりしている。それでも、一歩間違うと滑落して致死に至ったり、骨折したりしやすい岩場なのでそれ なりの技術は必須である。また、標高が高いと水分補給も重要になる、水分が少ないと血がドロドロになって酸欠、高山病の原因になるのでこまめに水分や 糖分補給は必要だ。

 いやいやそれにしても花が多くてなかなか足が進まない・・・ どうしても立ったり座ったりしてるので、疲れやすくなってるようだ。

 ひゅーふーと歩き、両俣小屋分岐に到着。ここはいくぶん平らになっていて休憩ポイントに最適。周りにはチョウノスケソウの大群落など他の花も多く、 まだオヤマノエンドウも咲いていてちょっとしたお花畑だ。
両俣小屋分岐付近のお花畑。チョウノスケソウ イワベンケイ

 少し休憩してから、再び歩き出す。上空の雲は多いものの東からの日差しはけっこう強い。西側からは風が吹いていて時折ガスが通過してゆく。それでも、 まだまだ天気は良くて展望は最高だ! 遠く間ノ岳や塩見岳など南アルプス南部の山々も見えていた。ほとんどが3000mというのだから凄い! 
中白根、間ノ岳、その後方には塩見岳など南アルプスの3000m峰が連なる。  もう随分登ってきて肩の小屋も遥か下。

両俣小屋分岐から見える偽ピーク。本当の山頂は大渋滞。 振り返る山頂直下の稜線。
 目の前の岩山は偽ピーク、そこを巻いてさらに進むといよいよ山頂が見えてくる。すでに沢山の人々が見えていた。さらに山頂に連なる登山者の列・・・ ありゃりゃ渋滞してるなぁ〜 すぐ着いちゃいそうなので、ちょっと時間を潰しながら行った方がよさげだね・・・。

 ということで花や景色を楽しみながらゆっくり歩いて、山頂への最後の登り!! ちょっと足場が悪いけど、ゆっくりと上ってゆくと、北岳山頂に到着だ!!  今年2回目〜(^-^)/ 流石に残雪はすっかり無くなっていた。お地蔵さんに巻かれていたバンダナとサングラスも無くなっていた。風で飛んだか、 誰かが外したのか? でもお供えの小銭が沢山置いてあった。
今年2回目の北岳山頂(^-^)/次第に雲が増えて富士山も見えづらく・・・。 山頂に咲くミヤマキンバイと仙丈ケ岳。
北岳山頂は大賑わい。眼下に八本歯の稜線が見える。
 みなさん代わる代わる標識で記念撮影するのでなかなか空かなかったが、やっと隙間が出来たのでパチリと撮影。一等三角点にもタッチ! 南側の一段 高い岩場でちょいっと休憩する。雲は増えてきたものの展望は最高!! 山頂にもお花は多くて、ヤマレコに山頂にもタカネビランジが咲いていたという 記事を見たことがあるので探してみるけど見つからなかった。もともと8月中旬以降が見ごろなので今年は遅れているのかもしれないな・・・。八本歯の コルまで下れば咲いてると思うけど、時間的にはちょっと厳しいか? 

山頂から間ノ岳へ続く縦走路。赤い屋根は北岳山荘。
 ここでもちょっとゆっくり休憩。予定では、トラバース道まで降りて再び登ってきて下山だったけど、時間的に厳しい感じだ。でも、もう少し下らないと キタダケトリカブトも見れないし・・・ と迷ったけど、吊尾根分岐までいってまた考えようということで、歩き出す。

 さっきは見えていた間ノ岳も雲が掛かりはじめている。富士山側の雲も増えてやはり下り坂なのかな?

 北岳山荘側への下り道も相変わらず花は多くて面白い! ハハコヨモギ、ムカゴナズナ、コケモモもまだ咲いてるし、少し下った6月は残雪が残って いたあたりはキバナノコマノツメも沢山咲いていた。イワカガミやハクサンイチゲ、シナノキンバイなどなどお花畑だ! しかしここを下ってしまうと また登り返すのが辛いだろうな〜 そのくらい急傾斜な尾根道がズーと北岳山荘まで続いている。ココから見ると山荘はずいぶん下の方だ! そこから間ノ岳や 農鳥への縦走路が続いていて何だかカッコいい!! いづれは間ノ岳まで行ってみたいものだ。
お花畑。ミヤマオダマキ ムカゴユキノシタ
タカネシオガマと中央アルプス。ブロッケン!!

 登ってくる人は息も絶え絶えで苦しそう・・・ テントの装備の人はやっと歩いているって感じだ。やっぱりここまで上げるのはかなりの脚力と体力が 必要なのだと実感する。

 ゆっくりゆっくりと下ると、ガスがばーと湧いてきた! するとブロッケンだ!と叫んでいるグループが! 吊尾根分岐まで降りると、ガスのスクリーンに 虹が出てブロッケン現象が見えていた。なんだ久しぶりにみたなぁ〜と何枚も撮影してしまった(^^;)

吊尾根分岐の標識。
 さてさて、どしますか・・・トラバースの分岐の標識は真下に見えているけど、ぐるっと廻ってまたここに来ると最短でも2時間はかかる。すでに7時半だ。 広河原16時40分の最終バス狙いとはいえ、また山頂を越えて白根御池、さらに広河原となるとかなり時間も距離もあるので、無理は出来ないな・・・。と 思いつつも足はズルズルと下降していた(^^;) いや、なんとかタカネビランジがないかと思い探してしまうのだ・・・ このまま下って八本歯から大樺沢という ルートも考えられるけど、まだ雪渓があるのでアイゼンがないと厳しい・・・ 

 

 迷いつつもずいぶん下がってしまった。北岳側の崖を見るがビランジらしいものは無いようだ。駄目かなこりゃ? と振り返るとなんとキタダケトリカブトが 咲いていた。個体数も少ないとはいうがけっこうまとまっていた。咲くのはもう少し先だと思っていたけど、ここのは早いようだ。これは来て正解かな! 
キタダケトリカブトタカネコウリンカ ミヤマウイキョウ
 タカネコウリンカやキンロバイも沢山咲いていた。トラバースはもっといろいろ咲いてるだろうな〜と後ろ髪を引かれるが、やはりここは引き返そう!と 決定!! 稜線をくまなく探索するにはやはり稜線に泊まらないと・・・来年への宿題だ。
ミヤママンネングサキンロバイ ミヤマムラサキ

山頂への心臓破りの坂!?
 それにしても、トラバース側にちょっとだけ下るだけでもかなりの種類の花が咲いているとは恐るべし北岳トラバース!!

 そんなわけでゆっくりゆっくりと吊尾根分岐まで引き返した。そして、再び山頂への登り・・・かなりの急斜面の道だ・・・ うーん仕方ないけど登らないと・・・ とえっちらおっちらと登る・・・。

 すると上からやかましい集団が! 中国人グループだ。なんであんなに声がでかいのか・・・ 男の方はすれ違っても何にも 挨拶しなかったけど最後尾の女性は日本語で挨拶してくれた。ガイドさんかも?

ムカゴトラノオヒメコゴメグサ オンタデ
間ノ岳への縦走路!
 やっと肩まで登りきり、しばし進むと再び山頂が見えてきた! メインルート以外にバリエーションルートみたいな道がいくつかあり岩伝いに歩けたりするので そこを通って山頂へ向かう。
 ふり向くと間ノ岳への縦走路がところどころ雲がかかり「点と記」に出てきたような山岳風景になっていた! かっこいい〜!! 後から 登ってきていた人も振り返って、イイネ〜と呟いていた。尾瀬では味わえない山岳風景。ちょっと病みつきになりそうだ。

 バリエーションルートを通りつつ、崖側を覗いたり諦めきれないタカネビランジも探すが結局最後まで見つからなかった。山頂部は少ないのかも・・・。

 

1等三角点にタッチ!!
 そうして、再び賑やかな山頂に到着!! 周りはかなり雲に覆われてきて富士山も見えない。まだ雨は降りそうではないけど、乾いているだろうテントを早く撤収 したいものだ。
 まだまだ登ってくる人もいる時間帯、でもこちらは下山しなきゃ・・・ 少しお菓子などを頂いてから出発!

 東側はすっかりガスが巻いてるけど西側はまだ展望がある。風も弱く前回よりは快適である。下り道でも目は花を探してるので、なかなかスローペースだ(^^;)
 けっこうなお年寄りグループもいてほんとに元気だな〜と感心してしまう。

チシマギキョウイワウメ ミヤマゼンコ
 気になっていた偽ピークにも登ってみる、こちらにもしっかり標識があったり、何者かしらないけど記念碑のようなものも立ってたりする。今回はあまり 時間もないのでまた来たらじっくり探索してみたいものだ。

 両俣小屋分岐でちょっと休憩、同時に辿りついたガイドツアーのご一行も休憩になった。ここがピークですか?と尋ねる人もいたり、偽ピークを見て もうすぐですね。という人も。。。若いガイド人は、「北岳はそんなに甘くはないです。」とやんわりと否定した(^^;) 参加の熟年者たちはかなりお疲れ モードのようだけど、時間的に白根御池から登ってきたのだろう。

肩の小屋の屋根は修理中。賑わう肩の小屋前。
 再び歩きだし、肩の小屋に着いた頃には山頂方面はすっかりガスの中だった。崩れだすとほんとに早いな〜 小腹も空いたので残しておいたどら焼きを 頂く。そこへ、超軽装備の学生たちがやってきた。随分な人数だ! 日帰りか? それとも御池からか? 別の登山者がどこから来たのかと聞くと東京だと いう、どうみても山歩きの合宿でもないので何かの部活か? まさか予備校? うーん、あまりにも無謀だ!! 
   さらに今度は重装備の学生が・・・これは明らかに登山部(^^;) テント場には見覚えのある大型テントが張られていた。御池にいた学生かもしれない

 肩の小屋では大屋根の修理が行われていたり、トイレの新設をやっていたりと、そのための工事関係者用の宿泊テント、資材などがあり雑然としている。

 さてさて、下山しますか〜! ときおり見える伊那側の景色を見ながらサクサクと下る。難所岩場では重装備の学生が疲れ果てて座り込んでいた。少し 足が吊ったようである。
稜線をサクサクと下る。岩場を下る・・・ 左に小太郎尾根が伸び、分岐が見えてきた。
 たおやかな小太郎尾根へと続く尾根道をゆっくりと下る。ライチョウはいないかと探したりもするが今回は出会うことはなかった。
 やがて小太郎尾根分岐の広い砂利場が見えてきた。沢山の人が休憩しているようだ。

駆け下る爺さん!タカネナナカマド
 分岐のところでちょっと休憩。いよいよここからは草すべりを一気に下る。右俣も考えたけど暗いうちにしか通ってないので花の様子を見てみたいという 思いもあった。ただ、急な下りというのは聞いている。
 休憩しているとご老人の方がやってきた。若者と話してるのを聞くと何と76歳だそうだ!! これから小太郎山を往復するといい、一目散に駆け下りて いった!! 走ってるよあの爺さん!! もう何度も北岳に登ってる感じだけど健脚だな〜 疾風のごとく駆けてゆきガスで見えなくなった・・・。

 さてこちらはノロノロ運転で下りますか〜 と歩き出す。
 すぐにお花畑になり、夜道では判らなかったけど大量の花々が咲いていた。アオノツガザクラの大株があちこちにあるのもびっくりだ! イブキトラノオや シナノキンバイ、タイツリオウギ、ハクサンフウロ、テガタチドリ、ミヤマキンポウゲ、オンタデ、ツマトリソウ、もう花だらけ! さすがに地図にもお花畑と 表記されているだけのことはあるようだ。
草すべりを下る。お花畑が広がる。 イブキトラノオ
ハクサンフウロタイツリオウギ 右俣分岐の標識とシカ避け網。

 そんなお花たちを見ながら下ると、例のシカ避け網沿いを進むようになる。そうして、右俣分岐。このあたりでキバナノコマノツメの果実を観察。すると 毛の生えたものがあった! ほうほう、これがそうか! 果実に微毛があるものをアカイシキバナノコマノツメと区別されている。今回はこれの確認も したかったので、見れて良かった。
果実に毛があるアカイシキバナノコマノツメ。網の中はシナノキンバイが大群生。 オトギリソウ
 右俣には下らず、草すべりを下る・・・ 網の中はしっかり保護されているようで植物の宝庫である。ただ撮影するには「通電性」とかかれていたり するのでちょっと近寄りがたい・・ もしかしたらうわさに聞く希少なランがあるのかもしれないけど、すっかり生い茂ってるのでよく判らなかった。

 再びガシガシと下りはじめる。段差も大きくなかなか膝に来るハードな道だ・・・ 登ってくる人も活き絶え絶えって感じで、よくも夜中に2時間ほどで 登りきったなぁ〜と思ってしまった。
かなりの斜度のある下りが延々と続く。正面には鳳凰三山。 八本歯の稜線や大樺沢左俣の雪渓が見える。
 15分ほど下ると、大樺沢の雪渓や八本歯のコルも見えてくる。よく見ると雪渓を歩くグループも見えていた。テントの荷揚げなら雪渓から北岳山荘の 方がまだ楽かもしれないな。なにより涼しいだろう。問題は足元の不安定なハシゴだ・・・。

ミヤマハナシノブも多い。アカイシコウゾリナ

アキノキリンソウやっと御池。青いテントが見える!

 できるだけ膝に負担をかけないように下るがどうしても段差が大きいところはガクンと足をおいてしまう。まだ膝は痛くないので大丈夫だろうけど、御池からは さらに下るのでちょっと不安はある・・・。

 半分くらい下るとミヤマハナシノブも咲いていたりする。昨日は濡れたのしか撮れなかったので乾いたのを撮れるのは嬉しい。そして下の方には御池が 見えて、自分のテントも見えてきた! テント村はなくなりポツンと自分のだけだった。なんだか目立つなあ〜(^^;)

 クガイソウ、オサギリソウ、タカネナデシコ、ヒメコゴメグサ、エゾウサギギク、シモツケソウ、マルバダケブキ、タカネグンナイフウロ、と花が尽きる ことがない!! ほんとに花好きにはたまらない山だなぁ〜 これは毎年のリピータになってしまいそうな予感がする。

 そうしてかなり足もお疲れで、微妙に指が吊りそうになる頃、ヘリのピックアップポイントに出てきた。もう御池は目前だ! 
やっと御池に到着だ!!御池から北岳はガスで見えなくなっていた。
 11時50分、テントに帰還した。ふぅ〜ひとまずお疲れ様〜!! ちょっと横になって寝ようかと思ったけど、ポツポツと降ったりやんだりしていたので テントも乾いていたのでさっそく撤収作業開始・・・ 時間があればコーヒーでも作るけど、まあ今回は仕方ない・・・。

 片づけていると小屋のスタッフがやってきて池の傍らに座り読書? 休憩時間のようだ。スタッフはなかなか下山出来ないので自由時間もこういう 使い方しかできないのだろうな・・・山小屋の仕事は一見面白そうだけど、他の山に行く自由が利かなくなるので、そうとうな覚悟も必要だろう。まあ この山だけにいれればいいという人なら凄く楽しいだろうけど・・・

 撤収も完了〜 お昼も過ぎてるし、またまたカレーでも食べましょうと小屋へ移動する。
 池の周りはテントはほとんどないけど小屋前のメインのところはまだまだテントが多かった。昨日から張ってるテントもまだ多い。

鳳凰三山を見ながら昼食。
 さっそくカレーを注文。今日は外のベンチで食べることにした。食堂横にテラスがあり正面に鳳凰三山が見えてロケーションは良い。
 出てきたカレーをゆっくりと頂く。前回とちょっと味が違うようだけど気のせいか? 味噌汁がつくのはやはりありがたい。
 食べてると、続々と学生キャンパーがやってくる、しっかり先生付きで、いろいろ指示が飛んでいた。

 食べ終わり、相棒へのお土産を購入。そして、小屋周辺をちょっと探索。小屋前のテント場は2段になっていて樹林下にも張れるようになっていたが、 ここからは北岳が良く見えないので、やはり池の周りが良さそうだ。虫もそんなにいなかったので満天の星空が見えるしこのテント場のロケーションとしては 最高だろう。

 まだ時間はちょっと早い気がするけど、広河原で並んだりすることを考えると早めがいいかな・・・ということでいよいよ下山だ!!
 大樺沢をまた下ろうかと思ったが、見聞も必要だろうと樹林のルートを下ることにした。花は少なそうだけど時短にはなる。

御池をあとに下山開始。初の樹林コース。
 ずっしりと重くなったザックを背負い、出発〜
 すぐに下るのかと思ったら登っていた・・・オイオイ!! 

 樹林帯の道は花も少ないものの、あまり見かけないセリバシオガマやマルバノイチヤクソウ、さらに下ると沢沿いにシモツケソウ、ミヤマハナシノブも 少しだけど咲いていて意外と花もあるんだな〜。

セリバシオガママルバノイチヤクソウ シモツケソウ
 最初は比較的ゆるやかな道で、沢や崩壊して再生された道もあったりしたが、やがて急激に下るようになった!! 急な尾根をそのまんま下っている 感じだ。段差も大きく、根っこも多いし、ズべり易そうな丸太の階段・・・ がっくんがっくんと下る・・・ うーんこれは疲れるぞい・・・。
昨年かな? 崩壊した箇所。ハシゴもあり。 延々と続くこの急傾斜の道は足に負担が大きい!!
 登りも大変なのは目に見えて明らかだ。そんな道を息も絶え絶えで登ってくる熟高年のグループ、白根御池泊まりの最短ルートということで選択した のだろうけど、これはキツイでしょう。大樺沢からのほうが沢風もあるので幾分時間はかかるけど楽だと思うが・・・ Tシャツでもなく長袖でズボンまで 濡れている男性もいる。あれでは体力の消耗が激しかろう・・・。

ベンチは2箇所しかない・・・。けっこう登る人は多い。
 さらに下ると、フラフラの学生たち・・・1人は腰のベルトも閉めないで背負っていた。どう見ても山岳部ではないなこれは。フラフラして進まないので 脇を通って追い抜く・・・ そうするとすごい勢いで下ってくるヘルメットの2人。ロープを抱えているのでバットレスを登った人たちだろう。さすがに 凄い脚力であっというまに下っていってしまった・・・ 日本第二位の標高、それなりに必要とする技術レベル高いはずだけど、「人気」「第二位の標高」という だけで登ってくる人もいるようだ。安易に登れるような書き方をする山岳・アウトドア雑誌も問題だと思う。

ハクサンオミナエシもう少しか?
 そういう、おいらもけっこうここにきて足に負担がぁぁぁぁ、これなら次回はもうこのルートを使うこともないな・・・ここで疲れ果てるのは危険だ。

 まだかまだかと思いつつ下るが急な下りは続く・・・
 それでも沢の音が近づいてきてるので分岐はもうすぐな感じだ。道々に咲く、ちょっとした花々がなんとか気分を癒してくれた。

やっと分岐に到着・・・
 そうして、やっとのことで大樺沢との分岐に到着。やっとここまで降りてきました〜〜 と一気に座り込みご休憩〜〜
 ここから20分くらいで広河原だ、うまくタクシーが出ていれば奈良田までいって温泉も出来るかな? まあ入らなくても平気だけど・・・

 ゆっくり休憩してから出発! と立とうとしたら膝が笑った。ワハハハハ! ガクンと体制が崩れてしまった(^^;) 流石にお疲れのようだす。。。
 でも痛みとかはないので、体制を立て直して歩き出す・・・ 
 しかし明日は筋肉痛間違いなし!

クサボタン広河原山荘。
 昨日はしっかり撮れなかったタマガワホトトギスやヤマアジサイ、クサボタン、ホタルブクロなど低山性の花たちだけど、いちおう撮影しつつゆっくりと 下る・・・ でも薄暗い樹林の中は花もなく、やっぱりひたすら下るだけ・・・ すると先行していた3人組、一人は鼻血を出したようでティッシュを 積めて歩いていた。なんで鼻血?

 3人を追い抜いて下ると広河原に到着〜〜 そういえばコインシャワーが・・・ でも故障中とかで使えなかった。残念・・・ それにしてもテント場は 満員御礼で凄い数だ! 大型ばかりなので学生だろう。肩の小屋にいた学生たちのものかもしれないな? まあ日帰りでも夕方には戻ってくれるだろうか。

吊り橋を横から見る。広河原に到着(^-^)/
 そうして、吊り橋を渡り広河原に無事に到着した。お疲れ様〜(^-^)/ 

 時間は14時50分! タクシーもあったけど、よくよく考えると甲府行のバス乗り場とタクシー乗り場はかなり離れていて、よほど空いてないと 乗せてもらえないという情報があった。公共の温泉もそこにあるので、場合によっては立ち席か? うーん、それは嫌なので、バス待ちだな。次は15時40分。でも これは奈良田行き・・・ 試しに甲府までのチケットを買おうとしたら、15時40分には乗れないとのこと。そ、そうなんですか!? どうやら甲府行の 場合は広河原〜奈良田、奈良田〜甲府のセット券限定になるようだ。そのかわり優先的にの次のバスに乗ることが出来そうで、マイカーの人が奈良田から 広河原まで乗る場合、立席もあるけど、甲府から来た人は必ず座れるという特典がある。そういえば、昨日はマイクロバスも優先的に割り当てられたな。
 長距離乗ってくれるご褒美ということか(^-^) なかなかやるではないか山梨バス!! 

北岳山頂は見えないものの大樺沢は見えていた。こんなところにフジアザミ!
 しかし、その甲府行のバスは16時40分で随分待たないといけない・・・ ま、もともと奈良田発17時25分の甲府行最終バスの予定だったので 問題はない・・・。
 すでに並んでいる人もいたのでとりあえずザックを置いて順番を確保して、ウロウロ散策・・・ そのうち15時40分のバスが出発。結構な満員。
 その後も北沢峠からのバスもやってきて人が増えたが、係員の案内で奈良田行の人と甲府まで行く人のバス停を指示してくれたのでほとんどの人は 奈良田行きに並んでいた。甲府行の人は20名くらい。

帰りのバスも楽々着席で甲府駅まで直行。野呂川はいたるところ砂防ダムがある。
 そうしてひたすら時間を潰してやっと16時40分。 奈良田行のマイクロバスは満員でまずは1台出発。残された人を横目に甲府行の方専用のマイクロバスに 乗車。全員座れてまだ余裕があったが、時間が来たのでそのまま出発!

 そして嬉しい案内が、このまま甲府まで乗り換えなしで行きます! ラッキー(^-^)/

すっかり暗くなったころ甲府駅に到着。
 クネクネした林道をかなり揺られるのでちょっと寝にくいけど、乗り継ぎしないでいいのは楽である。

 途中、別登山口にいたクライマー数人と奈良田で拾った数人を乗せて甲府へ向かった。

 往路と同じく道の駅でトイレ休憩を入れてひたすら2時間走り続け、すっかり暗くなった、19時半ころ甲府駅に到着。少し早めに着いたので、特急かいじに乗り 帰路についたのでした〜 

 

 今年2回目の北岳、しかも初のテント泊。もともとこの時期に行こうかとは思ってたけど、天気の心配もあり前日になってやっと決定! 予報外の初日の 雨にも祟られたけど、なんとか無事に下山できた。そして、最大の目的だったタカネマンテマとの対面! 不思議な形の花に感激。おまけに素晴らしい御来光と 大展望、星空にも恵まれ、ちょっとキツイ日程ではあったけど充実した夏の北岳でした。来年はなんとか稜線でテント泊をしてもっといろんな花たちを 堪能したいと思った。 ただ、樹林ルートは余程のことがないかぎりもう使うことはあるまい(^^;)

おしまい・・・

タカネマンテマキタダケキンポウゲホザキイチヨウラン