■2月11日(土)(晴れ)
新宿駅(13:00)==(あずさ号)==茅野駅(15:14)==(送迎バス)==滝の湯ホテル(16:00頃着/泊)
正月以来、山歩きをしてなくて、そろそろ雪山歩きがしたいと思い立ち、検討するが、展望とフカフカの雪の両方を楽しみたいということで昨年も行った
北八ヶ岳の北横岳に決定した。日帰りだと始発の電車を3時間半も乗り継がないといけないので、今回は麓の温泉宿に泊まってからということになった。
いろいろしらべたが、前々から気になっていた「滝の湯」に決定だ。 改装中ということでかなりお得な「訳あり価格」になっていた。これはありがたい! じゃらんポイント
を使うと8000円を切る格安だ。でも取れたのは1階の渓流沿いの洋室でちょっと狭い・・・まあ泊まるだけですから・・・。
土曜日はゆっくり出発ということでお昼のあずさ号で出発。
茅野駅で送迎バスに乗り込みホテルへ向かった。 快晴の天気に白い八ヶ岳連峰が美しい!
滝の湯はこのあたりでは人気ナンバーワンというふれこみであるが、谷合にあるので展望は宜しくない。
温泉は源泉かけ流しのようだけど、リニューアル中で一部の風呂しか使えなかった。昨年暮れに行った乳頭温泉と比べると月とすっぽんという感じだ(^^;)
イオウ臭はしない単純温泉かな? 露天からは星がいっぱい見えていたのでそれはそれでいい感じだった。渓流を挟んだ対岸にはホテルの名前になってる小さな滝が
あるって氷瀑になっていた。水車小屋も凍っている。
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その昔には若かりし天皇陛下が泊まられたそうだ。
温泉はいまいちで、工事中の為、塗料?の臭いが漂っていたのが減点ですが、まあ「訳あり価格」ですから仕方ないかな。
でも、スタッフの対応はかなり良いです。
夜は、早めのバレンタインも頂きのんびりして、初日は過ぎて行った・・・ 明日は晴れるかな?
■2月12日(日)(曇りのち晴れ)
滝の湯ホテル入口バス停(8:39)==(路線バス)==ピラタススキー場(8:55頃)
スキー場山麓駅(9:00頃発)==ロープウェイ約7分==山頂駅発(9:45)・・・坪庭・・・
北横岳ヒュッテ(10:30頃着/休憩/10:40頃発)・・・・北横岳南峰着( )・・・北峰着( )・・・
北横岳・南峯( 頃発)・・・北横岳ヒュッテ(休憩)・・・坪庭・・・縞枯山荘( 頃着/昼食/ 発)
・・・・山頂駅==ロープウェイ==スキー場山麓駅(15:40頃着)
スキー場(15:00)==(路線バス)==茅野駅(16:20)==(あずさ号)==新宿駅(18:30頃着)
朝のバスに間に合うように朝ごはんをサクサクっと食べてフロントでチェックアウト。外に出るとうーん雲が多い・・・大丈夫だろうか?
ホテルからビーナスラインに出て予定(8:39)のバスに乗り込んでピラタススキー場を目指した!
標高が上がるにつれて雲が多くなる・・・ 昨年と同じように八ヶ岳の稜線は雲に覆われているようだ。うーん、今回もか・・・と不安が過る・・・。
定刻通りスキー場に到着、さっそくチケットを買いロープウェイに乗り込むが、超満員であった! ロープウェイの始発は9時ちょうど、登山とスキーやスノボの人が
入り混じって早くスタートしたいとこれに詰めかけるわけだ。こちらも荷物が多いのでドアギリギリでちょっと嫌な感じ・・・。
ぐーんとロープウェイが登りはじめると
展望が広がるけどやはり稜線は雲の中・・・やがて樹氷がひろがり、雲の中へ・・・ 雪がけっこう舞っていた。そして気温はどんどん低下・・・。アナウンスでは
坪庭で今朝は−15℃だったそうな、寒っ(T-T)
7分ほどで坪庭の駅に到着! 駅は極寒! ザックの温度計は−10℃。風はそよ風程度か? 風に関しては昨年より弱い感じだ、しかもすでに時折明るくなったり
しているので登ってるうちに晴れてきそうな気配だ。
ヒラヒラと舞い落ちる雪は綺麗な結晶になっていた。極寒で比較的乾いた雪質だとこのうよな結晶が見られるのだ。
たくさんの人たちが準備をしている中、我々も準備をして、いよいよ出発である。
晴れることを信じて歩き出す。視界は良好、でも雪は昨年よりかなり少なくてフカフカではなかった、かわりに周りの樹氷は発達していて真っ白だ! これを見るだけでも
来た甲斐があるってもんだ。
ザクザクと坪庭のルートを進む・・・ 坪庭の高台のほうへ上がると流石に風が強かった。あちこちにエビのしっぽが出来ている。
目指す北横岳も樹氷の森・・・でも上のほうは見えない・・・
どんどんと進み、シラビソのルートに入ると、いよいよ登りだ。 ここも雪はよく締まっていてザクザクだ。けっこう登山者もいるのでルートは明瞭だけどフカフカの雪を楽しみにしていた
のでちょっと残念・・・
雪に覆われた森の道をどんどんと登っていると、一瞬光が差し込んだりして青空も見え隠れしていた。これは期待出来そうだ!
先行していたグループをいくつか抜いて登ると緩やかな尾根道になる。やがて三つ岩分岐を過ぎて進む・・・ ほどなく歩くと、北横岳ヒュッテに到着だ!
すると青空の隙間が大きくなってきて日差しが差し込む! うーんいい兆候だぞ!!
少し水分を補給してから出発だけど、荷物はデポしていくことにした。
どっかの山会の集団も動き出しそうなので混雑しないうちに歩き出す・・・
ここからは急な登りになる。昨年の時はけっこうな深雪で難義したけど今回は雪はよく締まっていて、スノーシューよりアイゼンの方が登りやすいかなという感じだ。
でも履き替えるのは面倒なのでそのまま突き進む!! ちょっとズリリと滑るところはシューのクランポンや前爪を上手く利かせながら登った。
わずかな距離なのであっというまに登り切り、今度は緩やかな尾根道だ。左右の樹氷が美しい!! そして青空もあちこちに覗きはじめている!
最後の急斜面を登ると、北横岳南峰に到着だ! まだまだ雲は多いものの素晴らしい展望が広がる! ウヒョー(^0^)/ 昨年より発達した樹氷がモンスターの
ようになって広がっていた!! 南八ヶ岳もやや雲がかかるものの見えている! 中央アルプス、南アルプス、北アルプスや北信の山々はまだ雲が多いみたいだ。
目の前の蓼科山は雲がかかったり切れたりと躍動的である。
あいかわらずこの景色はすごいっ! 昨年につづいて素晴らしい展望を見ることが出来た!! 風も比較的弱い。
しばし眺めてから北峰に向かう。サーと光がさすと眩い光景となる。うつくすうぃ〜!!!
北峰から見えるはずの浅間山はやはり雲が多くて見えなかった。どんどんと上空の雲は取れてほんとにいい天気である。山頂到着と同時に晴れるなんて、タイミングが
ばっちりだ!!
相変わらず北アルプス方面は雲が多いけど、ときおり覗くのは乗鞍岳かな?
そして、南八ヶ岳の雲もとれて全容が見えてきた。その向こうにスキー場が見える、あれは富士見パノラマである。そのちょっと上が入笠山だ。
ここから富士山は南八ヶ岳に隠れて見ることが出来ないのが残念だ。
小一時間ほど撮影と展望を楽しみ、また南峰へ移動・・・。さらに天気は良くなってきた!
さきほどの山会グループも到着してにぎやかである。
ここから縞枯方面の展望は素晴らしい! 蔵王には及ばないけどプチ樹氷原が広がるって感じだ。
風は弱いけど、少しの隙間があると容赦なく入り込み、特に顔は痛くなってくる・・・ゴーグルはいつのまにやら凍っていて見えないのでサングラスだけで、余計に
寒かった・・・。 雲はどんどんと消えて晴れてきて名残惜しいけど、そろそろ下山かな〜
素晴らしい青空と樹氷の登山道をゆっくりと下るのはとても気持ちがいい! 枝に積もってる雪は一見硬そうだけどストックでパシッと叩くと粉雪のようになって
落ちてくる。サラサラの氷って感じだ。
緩やかな道から急に急こう配になる。しっかり雪が踏みかたまっているのでスノーシューだとズリリリと滑ってしまうけど、そこは経験がものをいう、わざと滑る
感じでサクサクっと下ればそれほど難しくはない。 怖いときは素直にスノーシューをやめて坪足がアイゼンをつけるのが賢明だけど、このくらいの距離ならおしりで
滑った方が早いかな(^^;)
しかし、なんなく急傾斜はクリアーして、ほどなく進むと樹林を抜け北横岳ヒュッテに到着だ!
おつかれさん〜 とりあえず今回の主目的は達成である(^-^)/
ザックを回収してちょっとブレイクだ。お菓子や水分などをとってしばし休憩する。
ほかの登山者も快晴の下でのんびりとくつろいでいた。天気は良くなったとはいえまだまだ氷点下である。
15分ほど休憩してから、出発。
しばし尾根道を進むと、団体が登ってきた、胸についてるのはクラブツーリズムのワッペン! 去年もいたような記憶があるなぁ・・・ 手軽に登れる冬山として
北横岳は大人気だ。
長い行列をやりすごしてサクサクと下る。来たときは見えなかった坪庭全体を見ることができた。
樹林に囲まれたジグザグの道を下る・・・ 昨年は晴れるとすぐに雪が溶けはじめたりしていたけど今回はそういうのはなく枝についた雪もしっかりしている
それだけ気温は低いということか。青空のコントラストが素晴らしい!
樹林を抜け坪庭を進む・・・。さすがに吹きっさらしの場所なので、やや風が強い。風で削られた風紋があちこちで見られる。
ちょっと小高いところからはロープウェイの駅とそのむこうに御嶽山が見えていた。山頂からは見えなかったので今の方が展望がいいってことだね! 今登ってる
人がちょっと羨ましくなってしまうけど、時間で動いてるので仕方ないところか・・・。振り返ると北横岳の白い山と青空が眩しかった。
とりあえず、縞枯山荘まで行ってお昼にしましょう〜と進む。
ちょっと急なところを下り下りると谷筋のルートと合流。ここはロープウェイ駅から直線に縞枯山荘を結ぶルートだ。昨年はこの縞枯山側の斜面でラッセル体験を
して遊んだのだけど、今年は雪は少なく、ザクザクになっていた。
北欧のような素敵な光景を眺めながらサクサクと進みゆくと、視界がひらけて青い屋根が見えてくる。縞枯山荘だ! ここの広場も雪がかなり少なくてなんと下草が
見えていた。例年ならテレマークやクロカンの良い練習場になるのだけど・・・誰も歩いてない。 地面の雪は少ないのに樹氷は発達しているのがなんとも不思議で
ある。
山荘にある風車止まっていて数人がかりでメンテナンス中であった。
山荘の端の方へ移動して、やっとお昼休憩である。
ホテルからもってきたお湯を使ってカップヌードルをいただいた。こういうところで食べるのはほんとに美味しいです!
まったくもって快晴で眩しいばかりの雪景色。なんとも贅沢なお昼であります(^-^)
さて、ここに来た目的はもうひとつある。それは名物の栗ぜんざいを食べること!
お邪魔しまーすと山荘の中へ入るとロビー先に暖炉があってとても暖かかった。長椅子があるのでどうやらここで食べれるようだ。すでにお客も座っていた。
さっそく、栗ぜんざいを注文した。
ランプの宿として人気の山荘だけど、いまは電燈も使っているようだ。吊告げてあるランプにはコードが繋がってるので電球が入っているみたいだ。そとの風車の
電力も使っているようで、ブレーカーボックスがあり、外で作業していた人がやってきてなにやら弄っていた。
随分時間がかかって出てきた、栗ぜんざいは、お餅がちゃんと焼いてあってこうばしい香りがする。焼くのにちょっと時間がかかるようだ。お茶と漬物がついて
800円。ちょっと高い感じだけど、とても美味しいです!! 相方はあっというまに食べてしまったけど、僕はじっくり味わいました(^^;)
しばしまったりとしてから、さーて、行きますか〜 ごちそうさまでした〜と一声かけてから外へ出た。ま、眩しい・・・
時間は1時半。遅くても2時半のロープウェイに乗りたいのでそろそろ出発である。
来た道を戻るが、途中から縞枯側の斜面をちょっと登ってバリエーションルートを歩いてみた。ザクザクの雪は固まっているけど脆いのでところどころでザクッと
沈んてしまいちょっと歩きにくい。それでも、あちこち歩いたトレースがあり、みなさん思い思いに楽しんでいるようだ。 見上げれば樹氷がとても美しいくいつまでも
ここにいたいと思ってしまう。
山の由来ともなっている縞枯現象で枯れた立木も樹氷になっている。 すっかり逆光気味になってしまったけど南アルプスや中央アルプスも見えていた。
ロープウェイの駅に戻ってくると、とても賑やかだ。スノボーやスキーヤーがまだまだゾロゾロと上がってくる。
登山者の中にはここからロープウェイ直下にある登山ルートを下る人もいた。 今夜ホテル泊なら下るのも面白そうだな〜 来年はやってみるか!?
ふと見た南八ヶ岳の主峰、赤岳から雪煙が舞いあがっていた。 かなりの強風が吹いているようだ。それがよく見える展望喫茶で甘酒をいただいた。甘くてまいうー(^-^)
時間になったので、ロープウェイに乗り込む。朝の登りはギュウギュウだったけど下りは比較的空いているので楽だ。
南八ヶ岳もスッキリ見えるのはもちろん、山頂からは見えなかった北アルプスもはっきりと見えていた。大キレットや奥穂高もよくわかる。うーん、今山頂にいれば
すごいパノラマだろうな〜 そして夕日を浴びる峰々がいいだろうな〜 と、かなり後ろ髪ひかれた(^^;) いづれはそんな光景を見にチャレンジしてみたいものだ。
下りも約7分ほどで到着である。
15時ちょうどの路線バスにのり茅野駅へ向かい、帰路についたのでした。
帰りもあずさ号でさくっと東京へ・・・ 車窓からは夕陽を浴びる八ヶ岳や富士山が美しかった。
今回も雲が多く駄目かと思ったけど、日ごろの行いがよいのとてるてる君のおかげで見事に晴れて山頂からの大パノラマを見ることが出来ました。山の神様にも
感謝ですぅ(^-^)/
お疲れ様でした〜(^-^)/
おしまい・・・。
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