山歩きヘロヘロ日誌

2010年2月6日−7日 奥日光スノーシューハイク

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登 山 日2010年2月6〜7日
ル ー ト ■2月6日(土)(雪時々吹雪き)
 東京==大宮==(JR)==東武日光駅(9:29着/9:35発)==(路線バス)====
 日光湯元BT(11:00頃着)
  ※ホテルに早めのチェックイン。
  ※ホテル〜〜湯ノ湖畔散策。
 
■2月7日(日)(雪のち晴れ)
 ホテル・・・日光湯元BT(9:25発)==(路線バス)==湯滝入口(9:30頃着)・・・湯滝レストハウス
 レストハウス(10:10頃発)・・・湯川西側ルート・・・小滝(10:50頃)・・・・・・
 光徳分岐(11:25頃着/軽食/11:45頃発)・・・泉門池(11:55頃)・・・・青木橋(12:25頃)・・・
 小田代ヶ原展望台・WC(13:45頃)・・・・・赤沼・湯滝分岐(14:03頃)・・・・・赤沼WC(14:52頃着)
 赤沼バス停(14:55頃発)==(路線バス)==東武日光駅(15:50頃着/16:37発)==大宮==東京
 
メンバーてばまる、相棒
 
 

■2月6日(日)(雪時々吹雪)
 東京==大宮==(JR)==東武日光駅(9:29着/9:35発)==(路線バス)==日光湯元BT(11:00頃着)
  ※ホテルに早めのチェックイン。
  ※ホテル〜〜湯ノ湖畔散策。

 たっぷりの雪でスノーシューハイク、温泉、近場ということでいろいろ検討すると奥日光湯元あたりが良さそうということで計画を 練る。小田代ヶ原や戦場ヶ原、切込湖、刈込湖、山王峠とスノーシューやクロカンのルートがしっかりしているので安心なフィールド である。 10年くらい昔にクロカンをちょっとやりにきて以来の冬の奥日光だ。
 
東武日光に到着するとすでにかなりの本降り。
 当日に近づくにつれて天気が悪くなってしまった。最終的には大寒波襲来という最悪のタイミング!! 噂では極東にやってくる寒波 としては最強クラスだそうだ。うーん、散策は厳しいかもしれないな・・・。
 
 新宿から出る東武線乗り入れの日光1号で東武日光を目指す。 車窓からは北部方面に雪雲が広がっているのが見えていた。
 
 9時半に東武日光に到着。すでに雪はガンガンに降っていて風も強い。 駅前のバス停には長蛇の列が! さすがに人気のスノーエリア だ・・・。ほとんどの人はスノーシューやクロカンを持参していた。
 
 満員のバスは一路奥日光を目指すが、道路は除雪が追いつかず雪だらけだ。 いろは坂が近づくとさらに積雪は増える。バスの運ちゃん から何度も説明があり「我々は慣れてますけど、一般の車はこういうときは控えた方が良いですね。」とバスの前をトロトロ走るマイカー を見ながら説明していた。 坂を上りゆっくりと高度をあげるけど、視界は不良。ときおり吹雪になり前方が把握できないくらいになる。  しばらく登ると観光バスが2台上っていた。 あまり慣れてないようでかなりトロトロ運転だ。 そのうち1台が路肩に止まり立ち往生。 どうやらチェーンがずれてしまったようだ・・・。 そこを追い抜き、進むと今度はマイカーが立ち往生。運ちゃんの話では危険を感じた マイカーが逆送して下ることがあるそうだ・・・。 
 
フロントガラスが凍り付く!!地吹雪が襲う!!!
 なんとか明智平に上がってきたが視界10mくらいのホワイトアウト!! 乗客からはヒエ〜という声が出ていた。 
 さらに上ると中禅寺湖のバスターミナルだが湖を吹き渡る突風が容赦なく襲いかかる!! 気温も下がりフロントガラスの雪が凍って しまうほどだ。
 再びバスは出発するが、湖畔沿いは吹雪で除雪もされてなくスピードが出なかった。竜頭の滝を越えると戦場ヶ原だがここがまた 酷い様相で、地吹雪が吹き荒れてときおり視界0になりバスは一旦止まりやり過ごす!! 視界が戻ると数10m先に乗用車がいたりして 乗ってるだけでもヒヤヒヤであった。こんなことを繰り返しつつバスは進む。当初赤沼で降りて小田代ヶ原と戦場ヶ原を散策しようと 思っていたが、とても散策出来る天候ではないので諦めてこのままホテルのある湯元へ直行となった。
 途中、三本松と光徳牧場でほとんどのお客は下車して湯元に向かうのは我々を入れて僅かに5人だけだった。
 
 戦場ヶ原からさらに標高を上げると湯の湖。ここも吹雪模様だ! 湯の湖は8割くらいは凍っているようで白く見えていた。
 
 吹雪の中、湯元バスターミナルに到着。運ちゃんは気を利かせて車庫に直接止めてくれた。
 さてさて、ここにいても仕方ないのでホテルに向かうことにした。案内板で位置を確認して歩くけど、顔に雪が叩きつけてくるので 痛い冷たい!! 
 でも新雪の雪道を歩くとキュッキュッと音がしてちょっと嬉しくなった。風さえなければ快適なんですけどね〜
 
ホテルの窓からの景色。吹雪いてます・・・。
 スキー場にほど近い奥日光高原ホテルになんとかたどり着いた。 全身雪まみれだ・・・。
 ホテルではスキーツアーの学生団体が来ているようで賑やかだ。 まだ午前なのでどうかな?と思ったけど快くチェックインさせて くれて一安心だ。
 さっそく部屋に入りくつろいだ。ふぇ〜寒かった・・・ 窓の外はヒュォ〜と吹雪いてときおり何も見えなくなる始末。まったく とんでもない日にやってきたもんだ・・・。
 
 お腹も空いたので外で食べる予定だったカップ麺をいただき腹ごしらえである。
 温泉は掃除中でまだ入れないようだ。 午後からどうするべか? と相棒と相談して、ちょっと湖畔を散策してみるべ!と決定。
 このあたりなら安心なので吹雪を体感するのも面白いだろうということだ。
 
 完全防備をして外に出る。 相変わらずの吹雪模様・・・。 ホテル前からスノーシューを掃いて歩き出す。目出し帽があれば 良かったのだけどネックウォーマーでなんとか凌いだ。でも鼻を隠すとメガネが曇るので隠せないのが辛い・・・。
 スキー場はこんな吹雪でも賑わっていた。湖畔沿いに散策路があるのでいってみる。 道路は10pくらいの積雪だけど森の中は膝上 くらいまで積雪していた。木道上でも30pは積もってる感じだけど、サラサラパフパフの深雪なのでとても気持ちが良い!! 吹雪いてる けど深雪を楽しみながらの散策である。 
吹雪の中を歩く。ここは普通の道路です。湖畔の森の中。森の中でも風は強いです。 サラサラふわふわの雪で気持ちが良いのですが・・・
 散策路の端っこにくると展望デッキがあるが、視界不良でまったく見えなかった。湖の周回路は通行禁止の札がかかっていたので ここで引き返しビジターセンターの方へ向かう。
 
 道路脇に積まれた除雪の上にさらに積雪し風で雪庇のようになっていてちょっと面白い。なにやらどっかの尾根のようにも見えて しまって上ったりして遊ぶ。調子こいてるとズリリっとプチ滑落!! 
どっかの稜線のように見えてしまう。登頂成功!! 低山だけれど滑落注意!! (^^;)
 ザックについてる温度計は−10℃を差していたが、風も強いので体感的には−15℃かそれ以下ではないかと思う。体は 完全防寒だけど顔だけは隙間があるので顔だけ寒い痛いという感じだ。長時間さらすと凍傷になってしまう・・・。
 
湖畔沿いを歩くけど風雪強し!!吹雪の向こうの水面に水鳥が浮いていた。 
氷の彫刻展。尾瀬ヶ原のような光景。
 しばし道なりに歩くと広い湖畔が見えてくる、一面雪景色で綺麗だ! 湯元の源泉に近いのかまったく凍ってないところがあり、沢山の水鳥が浮いていた。 時折見えるのが兎島のようだ。 すぐ目の前の湖畔に建つレストランに環境省のライブカメラが設置してあるのでカメラで見ている 半島はこの兎島ということになる。
 こんな吹雪でも我々と同じように散策している人もいるようで何人かとすれ違った。ガイドツアーのグループも見掛けた。
 湖畔から少し離れた「おおるりホテル」の前で氷の彫刻展がやっていたけど雪で埋まりかけていた(^^;)
 
 道路を渡り湿原のようなところに出る。雪原にはヨシが沢山生えていた。小川が横切っているが両岸からどんどん雪庇が発達して いて覆ってしまいそうであった。なんだか尾瀬ヶ原を想像してしまう。
 
 3時も過ぎたので来た道を引き返し。ホテルに戻った。 なんだかんだとこの吹雪の中を2時間ちかくも散策していた(^^;)
 
 暖房の効いた部屋に戻るとホッと一息つく感じだ。 ただ鼻がやたらに火照りが強くて相当に冷えていたようだ。
 温かいお茶などをいただき、まったりである。温泉も入れるということでさっそく浸かりに向かう。
 湯元の温泉は白濁したお湯なので濁り湯好きの人には嬉しい限りだ。ちょっと硫黄の匂いがきついけど、これぞっ温泉っ!という 感じである。
 外の露天も入ってみたが、吹雪が舞うので頭だけ寒い寒い・・・でも体は温かくて雪見風呂であった。やっぱり冬は温泉だねぇ〜
 
 
 夜は、近くでやっているという「かまくら祭り」の会場にいってみたが、風雪が強いせいか灯りは灯されて無くて残念だった。
大小のかまくらが並ぶ「かまくら祭り」。かまくらの中は温かいです!! 巨大なゆきだるま?もありました。
 
 

■2月7日(日)(雪のち晴れ)
 ホテル・・・日光湯元BT(9:25発)==(路線バス)==湯滝入口(9:30頃着)・・・湯滝レストハウス
 レストハウス(10:10頃発)・・・湯川西側ルート・・・小滝(10:50頃)・・・・・・
 光徳分岐(11:25頃着/軽食/11:45頃発)・・・泉門池(11:55頃)・・・・青木橋(12:25頃)・・・
 小田代ヶ原展望台・WC(13:45頃)・・・・・赤沼・湯滝分岐(14:03頃)・・・・・赤沼WC(14:52頃着)
 赤沼バス停(14:55頃発)==(路線バス)==東武日光駅(15:50頃着/16:37発)===大宮==東京

駐車場の車も半分埋まる大雪。
  夜中も風が強く吹いていたので一晩中雪は降り続いたようだ。 翌朝、起きてみると駐車場の車が半分くらい埋まっていた!! 
 まだ雪も降ってはいるけど上空は明るくうすら青空も見えていた。回復傾向のようだ!? しばらくすると太陽がひょっこり雪雲の向こうに 出ていた。おお〜ここにきて初めて見る太陽である!! 天気予報は午後には回復だそうだ。
 
 実は、この日は尾瀬仲間のkazu夫妻と合流して散策の予定であったが、早朝に連絡が入り来られなくなったのである。予定していた 光徳ルートも良いのだけど、回復傾向ならロングランしてみようかということになった。昨日行けなかった小田代ヶ原を廻ってみようと いうわけだ。ルート的には、湯滝〜泉門池〜小田代ヶ原〜赤沼という感じだ。雪もかなり積もっていると予想しているのでどのくらい 時間がかかるか判らないけど、トレースがあれば夏道+αで大丈夫かな? 降雪後なので気持ちのよい新雪散策が期待出来そうだ。
 
やっと見えた湯ノ湖。
 朝食を済ませて、いそいそと支度をし、チェックアウトする。 湯元バスターミナルへ移動。昨日よりも積雪が増えてはいるけど 除雪はしっかり進んでいた。
 バス停には9時25分発の便が止まっていてすでに満員状態だった。同じように考えている人が多いみたいだな。
 
 定刻通り出発。 湯の湖は視界も良好になり全体が見えていてとても綺麗だ!! 白く覆われた湖。尾瀬沼を思い出してしまう。
 湯滝の上部の展望台には沢山のカメラマンが撮影していた。そこから急激に下ると湯滝入り口のバス停に到着。ここで降りたのは我々を 含めて僅か4名だけ。あとの人は戦場ヶ原から小田代ヶ原か光徳あたりを散策だろうか? 
 
 この朝はまだ誰も湯滝に行ってないようでトレースはまったくない。先行した2人組みのトレースに沿って滝壺のレストハウスまでしばらく深雪を掻き分けながら進む。 こんなにも積もっているとはちょっとびっくりだけど、なかなか気持ちが良い!! 
深雪を踏んで展望台に向かう。深いところでは膝上でした。 着雪が凄いです。
たっぷりの雪化粧の湯滝。
 歩けば5分くらいの道のりだけど10分くらいかかりやっと駐車場にまで下ってきた。すると轟々と滝の音が響き渡る!
 レストハウスを過ぎるともうそこには湯滝が轟々と流れていた!! 深雪が辺りを覆い素晴らしい景色だ!! おお〜!! 降雪直後の この景色はなかなか見ることも出来ないのでラッキーである! 僅かに硫黄の匂いがする。湯滝といっても水自体は熱いわけではない。
 風が吹くと木々の雪がザササ〜と落ちてこれまた綺麗だ。 何故か滝の中間付近にカモが数匹いてちょっとびっくり。
 
 さてさて、我々はここから夏道ルートで泉門池を目指すのだけど・・・かなりの積雪である。しかもトレースはまったくない! 赤い印は あるという情報があるので大丈夫だろう。
 支度をしていると単独男性がスノーシューで出発していった。おお! ルートをよく知ってる人かな? あのトレースについて行けば 大丈夫かもしれないな〜!! とちょっと安心。
先行するおっちゃん。お馬鹿、記念写真(^^;)
 出発前にちょっと記念撮影もしてから階段を下り橋を渡って対岸へ。湯川の東側にもルートはあるが途中で合流するので西側の緩やかなルートを 行くことにした。
 
 先行した単独男性は黙々とラッセルをして進んでいるがかなり大変そうだ!? ルート入り口付近でも膝くらいの積雪があった。
 
おっちゃんのトレースを追う!!トレースがないとかなり不安に・・・
 スノーシューを掃きいよいよ出発! 先行トレースに沿って歩く・・・やっぱりトレースがあると歩きやすい!! しばらく進むと、 あれ? 単独男性が引き返してきた!? ありゃりゃ? 「どうしたのですか?」 と聞くと深くて大変だからやめますだって・・・。 不安に なったのかそれとも我々が行ってから来る気なのか? 
 
 しばしトレースを追うが数十メートルで終わっていた。ううむむむむ・・・ここからは完全にルートファンディングである。ほとんど木道の はずだけど形跡すらまったく判らない。基本的には湯川沿いに進めば辿り着くはずなのでそちら方向に向かう。このあたりも膝少し下くらいの ラッセルでツボ足なら間違いなく膝上だろう。幸い日差しも出てきて視界は良好。風はときどき強いけど気温も0℃と暖かめなのでそんなに 不安はない。しかも、山側には鹿避け柵が湿原を囲んでいるので奥深くに迷う込むこともないはずだ・・・。
 
ところどころにある橋は良い目印だ。
 暫く進むと赤い目印があった! しかし次の目印は遠くだったり、食害除けの樹木ネットにこじんまりとつけられているだけでとても頼りない。 それでもところどころに橋がありこれを結ぶ形で森の中を進んだ。 印が少ないのは木道が完全に埋没するほど積雪はほとんどないという ことだろう。しかし今回は大雪だったのだ。。。
 
 目をこらし印を見つけながら進む、判らないところは川側に向かうように修正しながら深雪をラッセルして進んでゆく。大変な作業 だけどちょっと楽しい(^-^) 後からついてくる相棒は楽ちんだろう(^^;)
 
 
 ズンズンと進みゆくと急に滝の音がしてきた。川沿いに移動すると渓谷のようになった崖の上だった! 前方には小さな滝があり、真下には 川を渡る橋が見えた!! この橋を渡ると湯川東側のルートに合流するわけか! ということはまだ半分もきてないってことなのね・・・ 随分 歩いたと思ったのに・・・
 急斜面と化した階段をサクサクっと下る。 立派な橋であった。 しばし滝を見てから今度は急階段いや急斜面を登る!! 手すりを使いながら なんとか登り切るが、山岳用でないと上るのは無理だろう。徒歩でもアイゼンが必要かも・・・。
湯川に向かって急斜面を下る。実際は階段だ・・・。光差す小滝。 今度は上るけどかなり上りにくい!
 今度は完全に湯川沿いに進むルートとなるが二股の木道なのでちょっとおっかなびっくりである。乗ってる雪幅は広いけど実際は尾瀬の木道の 3分の2くらいの狭い幅なのだ! ずり落ちないように踏み固めながら慎重に進んだ。
 
湯川沿いの木道を進む・・・。雪景色の湯川。 樹林の中なのにけっこうな積雪でした。
 それにしても川の周囲も綺麗な雪景色である。あまり時間はないので時々立ち止まり撮影をしながら進んだ。
 
光徳方面と戦場ヶ原方面の分岐。
 ラッセルにもちょっと飽きてきてまだかな〜と思う頃、小高い丘になりカラマツ林になってきた。ちょっと青空も見えてそろそろ戦場ヶ原だと 思い進んでゆくと光徳方面と小田代ヶ原方面への分岐に到着した。時間も夏道より30分も余計にかかっていてすでに11時半。天気が悪ければ光徳方面も 考えていたけど大丈夫そうだしこれだけの雪景色もなかなか見れないのでやっぱり小田代ヶ原まで行くことに決定! 
 
 とりあず小腹も空いたのでコーヒーブレイクである。パンや干し芋、お菓子などを食べて腹ごしらえである。そうこうしているうちに後方から何組か やってきた。我々が作ったトレースで楽々だっただろうな〜
 
 光徳方面も小田代ヶ原方面もトレースはしっかりついていてかなりの人が歩いていることが想像できる。
 さてさて、行ってみますか〜 と再び歩き出した。
泉門池からの眺め。うっすらと男体山が見えてきた。戦場ヶ原と男体山。
 しばし下り進むと泉門池の分岐に到着。ここにベンチがあったのね。ここで食べれば良かったなぁ・・・。
 
 向こうには戦場ヶ原が見え、ときどき雲間に男体山がうっすら見えていた! やはり天気は回復傾向のようだ。
 ここからは完全にトレースがあるので迷うこともないし楽ちんである。 途中から小田代ヶ原に分岐しているはずなのでどんどんと 進む。ところどころ樹林が切れて展望がよくなるのでなかなか楽しいルートだ。ときおり強風が吹くと雪煙が舞う。
 
 途中、印が別れていたがトレースはなかったのでそのままどんどんと進んで行くと、あれ? 大きな橋が現れた!? 橋なんてあったかな? と 地図を確認するとなんと青木橋だった。いつのまにやら戦場ヶ原横断ルートを歩いていたのだ! うーん、さっきの印から曲がるのか・・・?
 また戻るのも面倒なのでちょっと迷ったけど周辺を見渡すと樹林の中をクロカンのトレースが延びていた。この方向は小田代ヶ原だ! よし。 ここを辿ってみよう!! 
何故か戦場ヶ原横断路の青木橋に到着・・・??。戦場ヶ原を貫く湯川。 青木橋とは反対方向に伸びていたクロカントレースを追う・・・。
 クロカンではあまり圧雪しないので雪は柔らかい、しかもスノーシューと幅が合わないのでほとんど新規でラッセルしながらの歩きと なってしまったけど、明るい日差しも差し込み、快適なラッセル?行軍である。
 
 このまま進めば小田代ヶ原東側の横断ルートに突きあたる筈だ。どんどこどんどこ進むがなかなかルートに出る様子はなかった。でも遠くに 赤い印が見えていてトレースもそっち方面に向かうように伸びていた。
微妙なアップダウンをしながら進む・・・電気柵のゲートをくぐる。
 20分くらい進むと、前方に電気柵が見えてきた。あの向こうに横断ルートがあるはずだけど・・・と目を懲らすと、あるね〜あれだね〜  でも柵が邪魔で行けない・・・ 柵沿いを東側に向かって暫く進むと、なにやら複雑な構造物があった。 柵を人間様が通れるようにしたゲート であった。冬場は取り外されているが回転ドアみたいに板が填められるようになっていてしかも鹿が抜けれないような狭い通路になっている。
 
 ゲートを抜けてしばし進むと横断ルートのトレースがあった。本来はこの横断ルートを行くつもりだったけど、貴婦人は見えるのかな?と悩んでいると 単独男性がザクザクとやってきたのですかさず聞いてみると、田代の奥の方なので横断ルートでは見えないと教えてくれた。 しかし時間的に微妙なので 一瞬迷うが、せっかくなので行っちまえ〜!! ということで小田代ヶ原一周ルートに変更である。幸いトレースもしっかりしていたので安心だ。
しっかりしたトレース。でもここは湿原の上みたい・・・(^^;)カラマツ林も雪景色が綺麗。 カラマツ林と湿原。
 トレース沿いにどんどん歩いていくと、青空もどんどん広がってきて男体山や太郎山など日光連山が見えてきて感激だ!! 昨日の 吹雪からは想像できない素晴らしい景色に見とれてしまう。それでもまだ時折粉雪が舞う天気であった。
 
 湿原際に入ったり樹林側にはいったりと繰り返しながら進んでゆくと、相棒があれだよきっと! と指さす方向にシラカンバの木が あった。実は僕はまだ貴婦人を見たことが無かったのだ(^^;) おお〜あれがそうかっ!! 霧氷のついた写真はみたことがあったけど 今は雪も吹き飛んでいてあまりパッとしない印象である。 背後には日光連山が見えて、なるほど人気が出るわけだなと納得である。
初めて見た貴婦人。小田代ヶ原を見て佇むボクちゃん。 青空と雪原が綺麗ですぅぅ。
 しばし横目に貴婦人を見ながら進みゆくと、建物が見えてきた。どうやらトイレのようだ。東屋もあるので地図にある展望台というのは このあたりのようだ。カメラマンはだれもいなくて既に引き上げたあとのようだ。今日の早朝はどんな状態だったのだろうか気になるな。
 
 再びゲートをくぐりしばし林道を歩く。林道は夏には臨時エコバスが通るそうだ。
 北西から吹く風をまともに受けてときおり地吹雪が通り過ぎてとても寒い道であった・・・。
 こっちから見る貴婦人はまわりの樹木に埋まってしまうので面白くない。やはり展望台のあたりが一番良いようだ。
展望台にある東屋とトイレ。トイレは冬期閉鎖中。太郎山方面の山も見えてきた。 ときおり地吹雪が吹きすさぶ!!
 見上げればすっかり快晴の空になって気持ちの良い青空が広がっていた。日光連山はスッキリ見えているが、日光白根だけは雲が かかり見えなかった。
 
樹林の中を延々と歩く。男体山も見えていた。傾いた西日の陰が綺麗。
 ズンズンと林道を歩き、途中から再び樹林の道へ入る。そしてまたゲートをくぐり散策ルートを進むようになる。
 このあたりにくるとトレースというより完全な道という感じに踏まれていて相当な人が歩いたのが見て取れた。しかも森の中にも あちこちトレースがある。時間があれば我々もいろいろルート開拓してみたいものだが、多少の疲れもあるので道なりに進んだ。
 
再び湯川の流れが現れる。湯川に架かる橋を渡るともうすぐだ。
 しばらく進むと、小田代ヶ原の横断ルートが合流。 さらに進むと戦場ヶ原展望台、さらいくつかの小高い丘を越えなだらかに下って ゆくと縦横無尽にトレースがあり、その先には湯川が蕩々と流れていた。ここまでくればあと僅かだぞ!! それにしても他のハイカーは 見ないな〜途中で2組み見ただけだ・・・午前中に歩いてみんな帰ったのだろうか? たしかにもう時間は2時半を過ぎている。
 
赤沼に到着!!今年初の足ゴール!!
 湯川に架かる橋を渡るとすぐに戦場ヶ原縦断ルートが合流する。しばし小川沿いをあるいてゆくと車の音が近づいてきて赤沼に到着 であった。お疲れ様〜(^o^)/ 大きな音がしていたのは除雪車がいったりきたりしていたためだった。
 さて、バスは何時だろうか? 見ると14時51分。ん? 今は14時52分! この雪道なのでもしかしたらまだ来てないかも!? と 急いでスノーシューとかを片付けていると、彼方にバス見えた!! 予想通りだ!! 来たよ〜と相棒に支度を促す。
 
昨日は見えなかった中禅寺湖が蒼い!!
 14時54分、3分遅れの定期バスにバタバタと乗り込んだ。バスはほぼ満員であった。いや〜良かった良かった。座ってから確認 するとこのバスに乗らなかったら予約した電車には間に合わなかったようだ(^^;)
 
 竜頭の滝を過ぎ、中善寺湖沿いを順調に走る。風はまだ強いので水面は波だっていた。左手には男体山が大きい!! 100名山なので いづれは上ってみたい山だ。
 
 華厳の滝で乗客を乗せると完全に満員となったバスはいろは坂を下る。眼下には日光の町並みが見え遙かに山並みも見えていた。快晴である。
東武日光駅前のお店の大人気の「揚げ湯葉饅頭」はまいう〜でした!!車窓からの日光連山。女峰山あたりかな?
 急なカーブの続くいろは坂。丁寧に確実にバスを回してゆく運ちゃんの技術には脱帽だ。除雪されてるけど路面は凍ってるので急ブレーキは御法度 である。そんな可憐な運転技術を楽しみながら、帰路についたのであります。
 
 
 
 
 大雪で一時はどうなるかと思ったけど、なんとか予定通りのルートを歩くことができ、しかも降雪直後のフワサラの深雪でスノーシュー冥利に 尽きる素晴らしいハイクでした。雪景色の湯滝や初めての貴婦人、日光連山の展望と素晴らしい景色も見ることが出来た楽しい奥日光でした。また 機会があれば訪れてみたいです。今度は山の方へ行ってみたいな。
 
 
 おしまい。      

 
貴婦人。