山歩きヘロヘロ日誌

2008年7月19日(土)〜21日(月) 大雪山 花の旅

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登 山 日2008年7月19日(土)〜21日(月)
ル ー ト ■7月19日(曇り)
 東京羽田発(6.55頃)==SKY601便==旭川空港(8:35頃)==車==層雲峡(10:25頃/昼食)
 層雲峡(11:40)==ロープウェイ/リフト==7合目(12:15頃着)
 7合目(12:35発)・・・・黒岳山頂(14:43頃)・・・・黒岳石室(15:55頃着)
 石室(16:30頃)・・・・・・桂月岳(16:55頃)・・・・石室・・・・雲の平・・・・石室(18:30頃/夕食/泊)
 
■7月20日(日)(曇りのち時々雨)
  ※早朝、桂月岳往復登山あり。
 黒岳石室(6:55頃発)・・・美ヶ原・・・北海岳(9:30)・・・北海平・・・白雲分岐(11:00頃/休憩)・・・・白雲岳(11:44頃)・・・
 白雲分岐(12:20頃/休憩)・・・小泉分岐・・・小泉岳(12:45頃/デポ)・・・板垣新道分岐・・・緑岳(13:50頃)・・・・
 板垣新道分岐(ちょっと散策)・・・・小泉岳(14:50頃/休憩)・・・小泉分岐・・・赤岳(15:50頃)・・・・第4雪渓・・・・
 第2雪渓・・・・駒草平(16:55頃)・・・・第1花苑(17:25頃)・・・・赤岳登山口(18:02頃)・・・・銀泉台(18:13頃着)
 ===車===層雲峡(ホテル泊)
 
■7月21日(月)(晴れ)
 層雲峡ホテル・・・層雲峡バス亭(10:55発)===路線バス===旭川駅(12:45頃着/昼食)
 旭川駅===タクシー(\4010)===旭川空港
 旭川空港(15:00頃発)===SKY606便===東京羽田(17:30頃着)
登 山 者てばまる、相棒さん、MIURA夫妻
 
 

■7月19日(土)(曇り)
 東京羽田発(6.55頃)==SKY601便==旭川空港(8:35頃)==車==層雲峡(10:25頃/昼食)
 層雲峡(11:40)==ロープウェイ/リフト==7合目(12:15頃着)
 7合目(12:35発)・・・・黒岳山頂(14:43頃)・・・・黒岳石室(15:55頃着)
 石室(16:30頃)・・・・・・桂月岳(16:55頃)・・・・石室・・・・雲の平・・・・石室(18:30頃/夕食/泊)


る〜るるるる… 爽やかな草原を歩くキタキツネ、鮭を獲るヒグマ、山々を彩る高山植物、神々が遊ぶ庭カムイミンタラ。大雪山!! 以前から憧れの山で kazuさんやJUNさんが何度か行きその話しで益々行きたくなってしまい遂に計画実行をすることになった。
飛行機ワクワクワクワククワ(^-^)。 雲の上飛んでるよ〜
 早々に宿や航空機の予約を済ませいよいよ出発当日になった! 今回は北海道在住の尾瀬仲間のMIURAさんに車移動などでお世話になることになっている。
 
 羽田空港から一番便で旭川空港に向かう。久しぶりの飛行機なのでウキウキ気分である。定刻より遅れて飛び立つ! やっぱり空から見る景色は最高だね〜  でも雲が多くて地上がよく見えないのが残念だ…
 
 SKY601便は順調に飛行して旭川空港に着陸である。北海道も曇り空でいまいちだけど夕方には回復予報なので期待したいところだ。
 
 空港に降り立ち到着ゲートに来るとMIURA夫妻が笑顔で出迎えてくれた! どうも初めましてです! お世話になります。握手を交わしご挨拶だ! 
石狩川沿いに車は進む。(写真は帰路に写したものです。) 
ホテル前にいたキタキツネ。
 MIURAさんは昔、尾瀬沼山荘で働いていて、尾瀬には思い入れが深い、そんな関連もあって尾瀬仲間さんの間では知られている方なのだ。
 掲示板などでは知っているので初対面の感覚はあまりなかった。特に僕の場合MIURAさんの宿題と称して昔尾瀬で見た植物たちを探したりしていたので かなり親近感が湧く人なのだ。
 
 さっそくMIURAさんの車に乗り込み層雲峡を目指した! 雲がなければ大雪山系の山並みが見られるのに今日は駄目である。
 僕は北海道に来ること自体が初めてなので風景も新鮮である。 信号の殆どない道はハイウェイのような感覚だ!
 石狩川に沿って快調に走るとやがて岩肌が見えてきて層雲峡に到着である。
 
 まずは明日泊まるホテルに向かう。少し前に来たkazuさんがガスカートリッジを預けてくれたのだ。
 フロントで受け取り玄関に出てくると何とキタキツネがいるではないか!! こんなところに出てくるとは流石に北海道! 凄い! どうやら誰かがエサを 与えるので人前に出てくるのだそうだ。 毛の生え替わり中で毛並みが悪いキタキツネだけど、これが北海道なんだと認識でした。
 
 ホテルを後にして層雲峡のラーメン屋に寄り早めの昼食だ。本場のラーメンはやはり美味しい!
 お腹を満たしたところでロープウェイ乗り場に移動。ここから黒岳を目指すのだ。
 MIURAさんとはとりあえずここでお別れで明日山の上で待ち合わせの予定である。
 MIURA夫妻の見送りを受けて出発である! ではでは明日またお会いしましょう(^-^)/
層雲峡の景色。層雲峡にあるラーメン屋で腹ごしらえ。どれも絶品!いつまでも手を振るMIURA夫妻。
ロープウェイから層雲峡の眺め。リフトはかなりゆっくりでなかなか辿り着かなかった・・・。
 ロープウェイから夫妻の姿が見えていた。 小さくなる姿にいつまでも手を振った。(^o^)/
 
 ロープウェイは急斜面を一気に昇り5合目駅に到着。駅から暫く歩いてリフト乗り場に移動してリフトに乗り換えて更に上を目指すが大きい荷物だと乗り込むのがちょっと怖い ・・・。先に並んでいた熟年登山グループも何度もリフトを停止させていた(^^;)
 我々はなんとかクリアー(^-^)d でも生憎の曇り空で展望が悪い。でもリフトの下にはいろんな花が咲いていた。移植したやつかな?
 
 のんびりリフトはやっとのことで7合目に到着。 ここからが登山口となるのだ。 身支度をして登山名簿に記入。
 さてさて行くべしか!! いよいよ大雪山への第一歩を踏み出したのである!!!
 しかーしいきなりの急坂! しかも雨で濡れている… ガスで展望もなく足取りは重い… でも直ぐに花がいろいろ出てきて楽しい!
いきなりこんな山道です・・・)ウコンウツギは斜面に沢山咲いてました。チシマヒョウタンボク
 ウコンウツギの群落、マルバシモツケ、チシマノキンバイソウ、チシマフウロ、、チシマヒョウタンボク、そしてキバナノコマノツメも少し咲き残っていた。 ジンヨウキスミレは 花は無く種になっていて残念。明日の赤岳に僅かの期待をするしかなさそうだ。
チシマノキンバイソウは、シナノキンバイの母種である。チシマフウロキバナノコマノツメ
 
 汗をかきながらグングンと標高を上げてゆく。 けっこう登山者もいるけど日帰りが多いようだ。外国人の姿も多くてびっくりだ!
 歩いていると相棒が立ち止まった!? 何か?と見るとシマリスが石の上にいるではないか! かわええ〜(*^o^*) いきなり小動物に出会うとは幸先が よいですぅ〜 写真を撮ろうとしたら草むらに消えてしまった…残念・・・
 
エゾヒメクワガタウメバチソウ 
黒岳山頂の標識。メアカンキンバイ
 標高が上がると植生も変わりエゾウサギギクやタカネトウウチソウ、イワブクロ、エゾヒメクワガタ、ウメバチソウなどが咲き撮影にも熱が入ってくる。
 やがて人の声が増えてきてもう一汗かいて登ると山頂に到着だ! ここが黒岳か! けっこう広い山頂だけどガスで展望がなくて視界が悪い。それでも 時折ガスが晴れると周りの景色も見えてちょっと感動だ! もっとすっきり晴れて大雪山らしい雄大な景観を見たいものだな!
 とりあえずザックを置き山頂を散策。 メアカンキンバイ、コマクサ、イワギキョウ、イワヒゲ、チシマツガザクラが咲く。チシマツガザクラはツガザクラっぽく なく不思議な形をしている。 エゾツツジやホソバイワベンケイ、チシマキンレイカなど目新しい花が出てきて楽しい〜(^-^)
 相棒も花の撮影に夢中になっているようだ(^-^)
チシマツガザクラホソバイワベンケイイワブクロ
 
 今日は山頂直下の黒岳石室という避難小屋に宿泊なので時間は余裕だが早めに受け付けをしてから散策しようということで山頂を出発である。
 緩やかなザレ道を下る。 花々は途切れることもなく咲いていて飽きることがない! これが大雪山の醍醐味である。
チシマキンレイカイワヒゲは群生が普通です。エゾツツジ
 
 かなり下まで下ると一瞬ガスが切れてこれから向かう避難小屋や周りの景色が見えて思わず、お〜!と声が出てしまった。ガスがなければ壮大な風景が 見えるのだろうな〜 でも晴れそうな気配はある。
 更に下ると何やら鳴いている… どうやらナキウサギのようだけどどこにいるのかわからない。声はするけどめったに人前には出てこないそうだ。 なんとか写真を撮りたいけど無理そうなので歩きだす。
 
 岩の上にはイワウメが咲いているけど色褪せていた。このあたりは早いようだ。 イワヒゲの白い花も沢山咲いていた。 また白いシャクナゲのような花は エゾイソツツジである。
エゾイソツツジ。ヒメイソツツジというのも大雪山にはある。美しい色のエゾノツガザクラ。鮮やかなエゾコザクラ
ジムカデはあまり群生しないので目立たない。ヨツバシオガマもあります。
 やがて雪渓が見えてくるとまたまたガラリと植生が変わる。濃いピンク色はエゾコザクラだ! ほうほう、これがエゾコザクラか〜 ハクサンコザクラ より小型だけどそこらじゅうに咲いている!! 凄い!! 更に待望のエゾノツガザクラの大群落が広がっていた!! 素晴らしい! アオノツガザクラは 秋田駒ヶ岳で見たことはあるけど、いや〜派手な色だな〜 その周辺にはチングルマの群落! しかも本州で見るものよりも花弁が大きい! しゅごい!  まだまだ序盤なのに撮りまくりである! やたらに色の濃いリンドウはミヤマリンドウのようだ? 
 
黒岳石室避難小屋。壁は石が積まれて出来ている。 奥の建物はバイオトイレ。後ろの山は桂月岳。石室の内部。2段の狭い蚕棚。(MIURAさん撮影)。
 道沿いに咲きまくりの花々を見て撮影しながら歩くと黒岳石室に到着である。 既に沢山の登山者が詰めかけて賑やかだ。 いちおう予約はしたけど 大丈夫かな… さっそく受け付けを済ませて案内された部屋の中は二段の蚕棚があるだけ。 壁は石積みのまま。 我々の寝床は二段目の一番角でだけど スペースはとても狭くて2人で畳一畳程である。 厳密に線が引かれているわけでもなく隣の人の荷物が置かれていた!
 うーん想像以上に狭い! 今夜は寝れないかもしれないな(*_*)
 とにかくテントマットを引きシュラフを作って寝床を確保だ。
 時間も早いのでちょっと散策に出て見ることにして最低限の荷物で外に出た。
 
 少しガスも切れ始めて少し青空も見えて周りの山々も見え出す。 南には明日登る北海岳とその稜線、東には黒岳、西には北鎮岳、そして小屋の北には 桂月岳がガスの合間に見え隠れしていた。
 
 とりあえず桂月岳に向かって歩きだす。 このあたりは雲の平の端の方で湿地帯でポツポツとチングルマが咲き、クモマユキノシタも咲いていた。
 湿地帯から岩塊の山道を登るとコマクサが点々と登山道沿いや登山道の真ん中に咲いていたりしてびっくりだ。
 しばし歩いていくと相棒さんがシマリスが走るのを見つけた! どうもリス運が強いようだ!
こんもりとした桂月岳。クモマユキノシタコマクサは、大雪山では極普通に咲く花だ。
黒岳石室とキャンプ場を俯瞰する。桂月山の山頂の岩場。
 コマクサとイワウメ、イワヒゲが咲く道をどんどん登ること10分くらいで山頂に到着だ。天気が良ければパノラマなんだけど展望は悪い… 風影でお湯を 沸かしてコーヒーブレイクである。
 
 雲がどんどん流れて展望出来たり何にも見えない状態を繰り返していた。
 これ以上居ても夕陽も期待出来そうにないので下山である。
 
 避難小屋に戻ると皆さん賑やかに食事中で座る場所もないし小屋の中はくつろげないのでもう少し散策することにした。
 
雲の平に広がるチングルマの超大群落!! 凄いですぅぅ!!ここのチングルマは花が大きいのが特徴です。
 明日は歩く予定のない雲の平に向かう。 低い樹木帯を抜けると広大な湿地帯である。エゾコザクラやチシマツガザクラ、そして一面にどこまでも広がる チングルマの大群落! スゲ〜!!!! 秋田駒も大きい群落だけどここのはスケールが桁違いだ! チングルマの中にはエゾノツガザクラの群落も混じって いるのだから凄い!!!
 それにしてもここのチングルマは花弁が大きくて見応えがあるな!
 のんびりと歩いていると雲間から日差しが差し込む! 湿地帯が輝き美しい! 北鎮岳に浮かぶ雪型は鶴や白鳥に見えるらしいけど、なんとなくそうかな?  という感じだけど山肌が見える度に小屋の方から歓声が上がっていた(^_^;)
北鎮岳の雪渓。白鳥に見えるらしい・・・。北海道固有のギンザンマシコ(写真は雄)。個体数は少ないそうだ。陽が落ちて稜線に残照が差す。
 次第に傾く夕陽が花園を柔らかに照らす。相変わらずの雲で展望は少ないけど大雪山に来ているんだな〜と時々じんわりと感じる。
 
 チングルマの群落が逆光で一段と輝くと夕陽が一気にんでいった…
 地面から光と色が失われてやがて山肌も暗くなってゆく。
 寂しい空気が漂い始めたので小屋に引き返した。
 
 小屋前は相変わらず賑やかだけどすでに寝ている人もいるようだ。
 空いているテーブルに陣取り夕食である。 僕はレトルトカレー、相棒はカレーうどんである。 水は雨水で必ず煮沸してくださいとの注意書きがあった。 とにかく大雪山では天然水でも煮沸が原則だそうだ。キツネに着くエキノコックスが蔓延している可能性があるためでもある。
 因みに小屋に売っている飲み物は本州の山の2倍程度の価格でとても買う気にはならなかった。
烏帽子岳方向の僅かに見える夕焼けも消えてゆく・・・。黒岳石室の各種料金。500円の飲み物はちょっと高すぎ!?
 
 北鎮岳の向こう側の谷に残っていた残照も消えて夕闇が迫ろうとしていた。どんより曇り星空も期待出来ないし何より今夜は満月、月夜の大雪山なんて〜のも いいかもなぁ。
 寒くなってきたしひとまず寝床にと小屋に入ると唖然! 我々のスペースが減っている! 泊まり客が増えたのだろうか? 敷いたテントマットの3分の1を どっかのオヤジが占領して寝ていた! 更に足元にも人が寝ていて僕の背丈では足が伸ばせない状況である。まさにすし詰め状態! 絶対に熟睡出来ないな…(>_<)
 とりあえずシュラフに入り寝てみる… やっぱり狭い… しばらくお喋りしながら起きていたけど相棒はいつの間にか寝ていた。この状態で直ぐに寝れるとは流石です!
 
 僕も何とか寝ようとするけどどうしても寝付けない… 膝を曲げた状態は結構辛いのだ… 仕方ないのでザックを背もたれにしてリクライニングみたいにして寝てみる…  これなら!? と思ったけど次第に腰が痛くなりダメ…
 となりのオヤジは鼻が詰まるのか口で呼吸していてその息が顔にあたる、しかも臭くてこれが一番最悪(>_<)
 
 外にいた人が帰ってきて満月が綺麗だよ〜などと喋っていた… 見たいけど人を踏みそうで出られないし、少しでも寝ないといけないので諦めた・・・。
 9時・・・10時と空しく時間が過ぎていった・・・
 
 
■7月20日(日)(曇りのち時々雨)
  ※早朝、桂月岳往復登山あり。
 黒岳石室(6:55頃発)・・・美ヶ原・・・北海岳(9:30)・・・北海平・・・白雲分岐(11:00頃/休憩)・・・・白雲岳(11:44頃)・・・・
 白雲分岐(12:20頃/休憩)・・・小泉分岐・・・小泉岳(12:45頃/デポ)・・・板垣新道分岐・・・緑岳(13:50頃)・・・・
 板垣新道分岐(ちょっと散策)・・・・小泉岳(14:50頃/休憩)・・・小泉分岐・・・赤岳(15:50頃)・・・・第4雪渓・・・・
 第2雪渓・・・・駒草平(16:55頃)・・・・第1花苑(17:25頃)・・・・赤岳登山口(18:02頃)・・・・銀泉台(18:13頃着)
 ===車===層雲峡(ホテル泊)
 


 なかなか寝付けなかったけど、流石にウトウトして少しは寝たような寝ないような・・・ 結局3時過ぎまでまともに寝ることは無かった。
 寝れないしもうすぐ夜明けだし起きちゃえ! と暗く狭い中で身支度を整える。 相棒を揺り起こして外に出てるね。と伝言してからガサゴソと小屋を 出た。
 小屋を出た時の開放感は堪らなく素晴らしかった(´∀`)はぁぅ〜 思わず深呼吸をしてしまったほどだ。
 
 ベンチに腰かけしばしくつろいだ。 空は予想外に曇っていて時折雲間に満月が見えていた… 桂月岳もガスが掛かって日の出は厳しいかな? 
 周辺をちょっと散策して帰ってくると相棒も小屋から出てきた。 僕がいなくなったので臭いオヤジが侵略してきて寝づらいので起きたそうだ!
北海岳〜間宮岳の稜線かな? 
桂月岳から見る黒岳の絶壁がカッコイイ!!
 何人かの人が桂月岳に向かって行った。日の出狙いかな? もしかしたらガスが切れて見えるかもしれないな! よし行ってみますか〜! と歩きだす。
 すでに薄明るくなっているのでヘッドライトがなくても歩きやすい。
 どんどんと登りあっという間に山頂に到着。 いくつかある岩場の山頂に人が待機していた。若いグループとカメラマンもいる。
 
 風もあまりなく穏やかだ。 少し待っているとガスがサーと切れて雲海が広がっていた! おお〜 遠くが少し色づいている。黒岳の絶壁も見えて かっこええ〜! でもすぐに隠れてしまう… うーむ・・・。
 
 待てどくらせどスッキリとは晴れないし焼けも無い・・・。 そのうちグループは飽きて帰ってしまった。
 さらにカメラマンたちも引き上げてしまい我々だけになった。
 
 日の出時間になっても見えそうにないのでコーヒーブレイクだ。 小屋の方から賑やかな声がきこえてくる。そのうち団体が北海岳方面に歩いて行った…
 コーヒーを飲み、しばしくつろいでから下山して小屋に戻った。
 
 
 ほとんどの人は出発してしまい小屋はガランとしていた。あの混雑が嘘のようだ!
 荷物を簡単に整理しザックに詰め込み外のベンチで朝食だ。
 
 同じテーブルのおばちゃんグループが出発しそうなんだけど飲み物を買うか買わないかでうだうだ話していてなかなか決まらない…(+_+)
 その横でおじいちゃんがのんびりと荷物整理…
 やっとのことでおばちゃんグループが出発! 結局高い飲み物を買ったようだ(^^;)
北欧渡来のセイヨウオウマルハナバチの情報を求めるディスプレイがあった。この蜂を駆除しているそうだ。
 
 やっと空いたので移動して朝食である。 僕は岳食の「にゅー麺」とソーセージ。相棒はリゾットだ。どちらもかなり美味しかった。
 
 小屋の人が気さくに話し掛けてきたりする。 この周辺の地下は永久凍土で歩くと反響することがあるそうだ。その凍土も温暖化で溶け始めているそうで ある。 また小屋の床にはエゾリスが住み着いているらしい。
 
 荷物整理していたおじいちゃんは1人旅でもうすぐ80になるそうである! 今日は白雲避難小屋に泊まりさらに縦走するそうだ! 凄いなぁ〜! 時間が かかるので先に出発して行った。重そうな荷物である… 大丈夫やろか?
 
 どんどんと泊まり客は出発して閑散としていた。
 さてさて我々も出発しますかね〜 予定より1時間ほど遅い出発である。
 
 黒岳石室分岐から北海岳方面のルートを進む。 やや傾斜のある湿地帯で美ヶ原と呼ばれる。ぬかるみのある道を下ってゆくとお花畑が一面に広がっていた!   赤いのはエゾノツガザクラ、エゾコザクラだ! 道沿いの斜面は全て花の群落! スゲ〜! ミネズオウの群落も大きい! 本州にもあるけどこんなの みたことないぞ! 至仏山なんてぽちぽちしかない! さらにはチングルマの大群落が谷間を埋め尽くしていた! カメラマンたちが何人か三脚据えて興奮 しながら撮影していた! そのくらい素晴らしい光景なのだ! 時間があれば僕もじっくり撮りたいけど今回は無理だなぁ… 花見さんがいたら半日は動か ないだろうな〜と相棒と噂していた。でも誰でも長居しそうな光景だ!!
美ヶ原を進む。やっと広大な風景が見られた感じ。エゾコザクラの大群落!エゾノツガザクラの大群落! 
イワウメチングルマベニバナミネズオウの群落。
 群落は谷底の赤石川まで続き更に川沿いに広がっている。いろんな花が寄り添いながら大群落を作る大雪山らしい場所である。しゅごい!!!
 
 赤石川にかかる橋は流されていて石の上を歩く感じで渡った。よく増水するそうだ。
 
 川を渡ってしばし歩くと再び北海沢を渡る。 このあたりもツガザクラの群落があるが他にもいろんな花が咲いていた。
赤石川を渡る。チシマクモマグサアオノツガザクラ
 烏帽子岳直下は露岩が多く荒々しい様相である。 その下にベンチがあって縦走する登山者たちが休んでいた。
 周辺のツガザクラをよくみるとピンク色や紅色など何種類かあるのがわかる。エゾノツガザクラは紅紫色が基本だけどアオノツガザクラが混じり雑種が出来たりするようだ。
エゾノツガザクラとアオノツガザクラの雑種。こちらも雑種だ。谷の底部はまだ雪渓が残る。
 
 ベンチでは休憩せずに歩いてゆくと細い沢沿いに黄色花が咲いていた。 小道があるので近づいてみるとリュウキンカである。でも大雪山のはエゾノリュウキンカ という種類だ。6月の花だから無理かと思ってたけど見れてラッキーである!
エゾノハクサンイチゲエゾリュウキンカイワブクロの群生。
 このあたりから急坂が始まり、結構キツい! でも花が途切れることがなくてイワヒゲやアオノツガザクラ、チシマクモマグサ、メアカンキンバイ、イワブクロ、 ゴゼンタチバナなどが咲く。 終わりかけだがエゾノハクサンイチゲも少し見ることが出来た。
 そして、歩くと変な音がしていた。もししたらこれが永久凍土の音かな? とても不思議な間隔である。
 
 低木帯から露岩帯になるとさらに勾配がキツくなる。ちょっと寝不足とシャリバテのダブルパンチできつかった。
 途中の展望ベンチでしばし休憩。 雲は多いが展望はよくてお鉢の底や雲の平の様子が見えていた。
 お菓子など食べてちょっとは空腹は和らいだ。 北海岳の山頂も見えるけどまだ遠いなぁ〜
次第に急勾配になってくる。遙かに北海岳の稜線が仰ぎ見れる。白花のイワブクロエゾツツジとチシマヒメイワタデ。
 
 少し上の方に歩いている人はあの爺ちゃんのようだ。ゆっくりゆっくり確実に登っている!凄いなぁ〜!!
 再び歩き出す。ズリリと滑るくらいの急な傾斜の道をひたすら登っていった。
 
 急勾配を登り、爺ちゃんに追いついた。 かなり辛そうだ。 道を譲ってくれたので抜かせてもらった。無事に着けるのかちょっと 心配だな…。
 
やっと稜線に出て緩やかに登る。稜線から荒々しい谷底が見えその向こうに北鎮岳が見えていた。 
遂にご対面のエゾタカネスミレ。ちょっと終わりかけだ・・・大雪山特産のキバナシオガマ。
 やっとのことで尾根にとりついた。 尾根と言ってもなだらかな場所である。本州の山のようにロープが貼られているわけでもなくスロープ状の道を山頂に 向かって緩やかに登る。
 雲は多いけど展望が開けて白雲岳や赤岳、烏帽子岳、北鎮岳、お鉢の底まで見えていた。
 スロープ状の道を登ってやがて山頂が見えてくるとメアカンキンバイに混じってエゾタカネスミレを発見! 今回見たかったスミレのひとつなので嬉しい!  でも花が傷んだものばかりだな… とりあえず撮影しておく。
 
 山頂はほとんど平らな場所で標識があるだけ。まっすぐ尾根をゆくと旭岳で白雲岳には北海平を通ることになる。
 見渡すと黄色花が見えている。結構大型の花のようだ! もしかしたら! と近づくとやはりそうである! 大雪山固有のキバナシオガマだ! シオガマ系は 紅紫色が多いだけに黄色花は珍しい! 盗掘などで個体数も減っているそうだ。
 
北海岳の山頂標識。地衣類に埋まるように咲いていたイワヒゲ。北海岳山頂から見た北海平と白雲岳。
 山頂をあとに緩やかな道を進み白雲分岐を目指した。  
 なだらかなこの場所は北海平でちょっと湿った土地である。花は少ないけどエゾオヤマノエンドウ、キバナシオガマ、ミヤマリンドウ、チシマツガザクラ、 エゾタカネスミレ、イワギキョウなど結構咲いている。
エゾオヤマノエンドウ。烏帽子岳とキバナシオガマ。北海平も終盤、白雲岳が近づく。
 そして尖った形の烏帽子岳や赤岳〜小泉岳〜白雲岳の稜線が間近に見えていい感じだ! 白雲岳はもっと緑濃い山かと想像してたけど溶岩ドームが冷え固 まった山のようでかなりゴツゴツしていた。
 
白雲分岐まであと少しだ!!珍しいヨコヤマリンドウ。
 だらだらした道をどんどん歩き白雲岳直下にやってくるとエゾコザクラやエゾノツガザクラ、チングルマなどが再び見ることが出来るようになる。
 そして珍しいヨコヤマリンドウも見ることが出来た。事前にMIURAさんからそういうのがあると聞かされていたので自分なりにネット検索して場所を特定 していたのだけど、なかなか見つからずに諦めていた矢先の発見であった。
 
 時間的にはMIURAさんはもう到着している頃かもね〜!? ちょっと急いで歩いてゆくと岩の上に座っている人を発見! MIURAさんである! どうもですぅ(^-^)/  とご挨拶。 奥さんこと隊長は昼寝中だそうだ(^_^;) 後に判ったがかなり早くに分岐に到着していたらしい。
ここが白雲分岐!!MIURAさん夫妻とオレンジ撮影!!? 
白雲岳へは岩の登山道を進む!チングルマとエゾノコザクラ。この2つはどこにでも咲いてる感じです。
 
 ここまでの花の状況など話しがら白雲分岐にやってきた。人が休んでるけど人気の山の割には少ないな〜と思ったけどこれでも多いくらいだそうだ!!
 ひとまずザックを下ろしオレンジなど食べて休憩である。
 
 そしてMIURAさんを留守番に残して隊長と3人で白雲岳往復に出発だ! コマクサ咲く登山道をサクサクと進む。かなり石が多くて石の上を歩いてゆく感じで ちょっと楽しい!!
 やがて平らになり白雲平の縁を進む。リシリリンドウやミヤマキンバイ、チングルマなどが咲いていて岩山なのに花の多さにびっくりである。これが大雪山の 特徴でもあるようだ。
 隊長の話しでは雪解けまもない頃には白雲平湖が出現するそうだ。尾瀬ヶ原湖と同じようなものだな。。
 
 再び大きな岩の道になりまたぐような場所もあって、よっこらしょ! という感じで登ってゆく・・・。
 程なく登ると白雲岳山頂に到着だ! 山頂からは旭岳が見えるはずだけど雲がかかり見えなかった。でも山腹のカールに筋状に雪が残り面白い光景だ。
 記念撮影をしてから下山である。来た道をガンガン下り白雲分岐に戻ってきた。MIURAさんが撮影しながら出迎える。 往復1時間半だが1時間ほどで帰ってきた。
白雲岳山頂山頂から白雲平を望む。帰ってくる隊長と副隊長?
 
 少し休憩〜☆ 予定では白雲避難小屋経由の小泉岳だったが時間的にもザックを背負っての歩きではちょっとキツいので小泉岳にデポして緑岳分岐の往復に しようとMIURAさんの提案もあり小泉岳に向かうことになった。 その小泉岳近辺が一番種類が多い場所らしいので是非行っておかなくては!! 
 さっそく出発してしばし緩斜面を登る。コマクサ、イワブクロ、エゾツツジ、エゾタカネスミレ、シロサマニヨモギが咲き、そして待望のホソバウルップソウが 登場!! しかしどれも茶色になっていて先っちょだけ青みが残る感じだ。流石に新鮮なのはないな〜 ダメかな?
小泉岳に向けて出発! 先頭はMIURAさん振り返れば白雲岳が望める。リシリリンドウ
 
 小泉岳分岐を右に進み、だだっ広い尾根道を歩く。すると小さく小泉岳と書かれた標識とケルンが見えて山頂に到着だ。ほう〜山頂らしからぬ場所だな・・・。
 予定通りザックをデポする。 腹が減ったので少し昼食だ。隊長からはおにぎりをいただいたありがたや〜 正直、ちょっとシャリバテ気味だったので ここでの食事はありがたかった。
小泉岳山頂。平らなので山頂とは思えない・・・レブンサイコホソバウルップソウはほとんどこんな感じ。
 ここから緑岳にかけてホソバウルップソウや高山植物の宝庫だそうで楽しみなルートである。 ちょっとザレた登山道を下ってゆく。
 ガスで見えにくいがさっき登ってきた白雲岳や緑岳、トムラウシ方面が見えて大雪山らしい風景だ。
 エゾツツジも沢山咲いていて珍しい白花も運良く見つけることが出来た! kazuさんも見た同じもののようだ。
 さらには、レブンサイコやミヤマアズマギクなど尾瀬で見る植物に似たものも多くて面白い。
チョウノスケソウミヤマアズマギクシロサマニヨモギ。まだちょっと蕾だ。
白花のエゾツツジ!
 ホソバウルップソウも半分くらい花が残っているものもあったがやはり完璧なのは見つからなかった・・・。 このあたりは斜面が段々になっていて そこに雪が溜まり雪解けが遅くなる部分が出来てしまうため咲き出しが遅くなるそうだ。
 
  チョウノスケソウも咲いていて南八ヶ岳で見て以来の花である。 またチシマキレンカの黄色い花が結構目立っている。
 
 新鮮なホソバウルップソウをなんとかみつけようと隊長が先に探索にゆくがなかなか良いのはなさそうだ・・・。
 
緑岳への縦走路!エゾツツジの大群生。 
チシマギキョウ。毛がいっぱいあるのが特徴だ。緑岳山頂もガスで覆われてました。
 時間的な問題もあるのでどうしようかと思案したが、せっかくなので緑岳にタッチしてこようということになり、急ぎ足で歩く!
 途中の緑岳分岐でMIURAさんは花の探索で残して隊長、mea副隊長と僕だけでザクザクと緑岳に向かった。
 砂利道混じりで歩きにくいけど、やっぱり花は多くてゆっくりは撮れないけど出来るだけ撮影しながら歩いた。
 隊長も副隊長も軽快に歩いていてちょっとお疲れ気味の僕は時々小石に足をとられていた(^_^;)
 
 なだらかな尾根をどんどんと歩くとケルンが見えてきて、ほどなく緑岳山頂に到着だ! でもガスがあって展望はなし。トムラウシが見えるのだけどね…
 
 記念撮影だけしてすぐさま折り返した。
 
 下りはさらに軽快な隊長たちでちょっと撮影に止まったりすると追いつけなくなった(^_^;)

 
 緑岳分岐に戻ってきたがMIURAさんの姿が見えない? どうやら白雲避難小屋方向に下ってるようだ。
 少し下ると居ました! ホソバウルップソウはないけど新鮮なエゾタカネスミレを見つけてくれました!
 このルートはかなり遅くまで雪が残るので遅咲きの花が多いそうだ。実際避難小屋付近から下のほうは大きな雪渓が残っていた。
白雲避難小屋方面の雪渓と山並み。新鮮なエゾタカネスミレ。ガスの中の縦走路。奥の山が緑岳。
 
 再び小泉岳に向け歩きだす。 ゆるやかな登りだけどちょっとバテがきてるかな? 足が重かった。
 振り返れば緑岳に繋がる稜線がかっこいい! あそこまで歩いたんだな〜と実感である。
 
遂に新鮮なホソバウルップソウを発見!!
 途中記念撮影とかしながら歩く、少し離れて歩いていたが声がするので駆け寄ると、遂に超新鮮なホソバウルップソウを発見であるっ! 一片も茶色が ない見事な花である。 凄い!! この時期には珍しい新鮮さだ! kazuさんも見たホソバウルップソウの完全な個体が見られて本当にラッキーだ!!
 諦めずに探せば報われるのだね〜!!
 
 小泉岳に戻りザックを回収して赤岳に向かう。雲も怪しくなりついに小雨が振り出してしまった。なんとか下山までもってくれるといのだけど…
 赤岳までも広い稜線歩きで大雪山らしい縦走の道が続く。荒涼とした山肌に見えるけど小さな高山植物はしっかり根付き花を咲かせて楽しませてくれる。  次第に近づく前方の烏帽子岳の尖った山様がやけに目立っているけど赤岳ってどれだろう??
 それにしてもハイカーの姿が全くなくかなり寂しい。やはりしっかりした山小屋がないので早くに下山してしまうのかな? 
 
ぜんざいを暖めて頂いた。もちろんお餅入りです!赤岳に向かって大雪山らしい広い尾根道を歩く。 
ここが赤岳山頂です。第4雪渓の急坂を下る。
少し坂になって風があたらなそうなところでちょっと休憩だ。 meaさん企画のぜんざいを温めていただいた。甘いものは疲れた体に染み込むね〜☆  更に朝食時に作った「フジッコ漬け」も美味しかった! MIURAさん絶賛で我が家でも作ろうと言っていた(^-^) MIURAさんからもいろいろ食べ物を頂き お腹も膨れて満腹〜 さて先を進みますか〜と再び歩き出す。
 
 どれだろう?と思っていた赤岳は山頂らしい山頂はなくて岩があるだけ…これじゃ遠くからでは判りづらいね・・・。
 いちおう標識の前で記念撮影して早々に出発だ。 これで大雪山にある4つの色の山、黒岳、白雲岳、緑岳、赤岳を制覇である! でも地図を見ると 五色ヶ原に五色岳ってあるみたい! 機会があれば行ってみたいな〜
 
しばらくゆるやかに下るがやがて急坂になる。第4雪渓と呼ばれる場所でかなりキツい下りだ。隊長先導のもとガツガツ下る。
 お花も多い場所でチングルマやアオノツガザクラが花盛り! タカネトウウチソウやクロトウヒレン、ミヤマサワアザミ、エゾウサギギクも見られる。 雨も小雨から雨に変わってきた。でもまだ時々降るくらいだ。麓の方が天気が悪いようだ。なんとか本降りは避けたいけど・・・
ミヤマサワアザミ。もう少し開きます。エゾウサギギク第2雪渓の急坂をガツガツ下る。
 一旦ゆるやかになるがまたすぐに急坂だ! 雨で足下も悪く慎重に足を置く。
 このあたりからジンヨウキスミレの生育地なので歩きながらもキョロキョロして探しながら歩いた。でも葉っぱと実ばかりで花はない… やはりもう 無理なのかな? でも諦めないで探しつづけた。
ジンヨウキスミレの種子。ミヤマチドリコマクサの群生。
 第2雪渓を過ぎ緩やかになると道端にコマクサが沢山現れる。このあたりがコマクサ平と言われる場所だ。大小の石や岩の間に点々と咲いている。 中には巨大な株もありびっくりだ。 標識の近くには監視所があり昔は盗掘を監視していたそうだ。いったいどれだけ盗まれたのだろう? 昔はもっと たくさん咲いていたに違いない…
コマクサの大株!!コマクサ平の看板。近くに監視所がある。第二花苑付近。小雨が降ってきました。
 
 雨も結構降り出し時間も遅くなってきたので幾分急ぎ足で下る。でも黄色いスミレは諦め切れず丹念に探すが咲いてるのは見つからない…
 でもこれだけ雪が残っていて冷淡な場所だし一斉に咲いて終わるとは思えない。スミレには狂い咲きというのもあるし・・・。
 
遂に見つけたジンヨウキスミレ!!!
 すると少し先をゆくmeaさんが呼ぶので行ってみる。あそこにある黄色いのはどう? と指さすところを凝視する・・・! キンバイじゃないぞ!?  もしかしたら!?と近くで見ると・・・ こっ、これですっっっ! ジンヨウキスミレですっ(^O^)/ やったね! 超遅咲きの個体が残っていてくれました!  葉っぱがちょっとかじられてるけど、正真正銘のジンヨウキスミレだよ〜☆ いや〜見れて良かったぁ〜☆
 さらに少し先でも綺麗なのを発見! MIURAさんは登ってくるときに目を凝らして探しながら来たんだけど判らなかったな〜とつぶやいていた(^_^;)
 それにしてもよく見つかったものだ! 大雪山の神様達が始めての来訪者にちょっとしたお土産をくれたのかもしれない??
 
リンネソウ 
赤岳登山口にゴール!!
 興奮覚めやらぬ中、歩き始める。雨がどんどん本降りになる感じだ・・・。
 更に下ったところでMIURAさんお勧めのリンネソウの群生を見ることが出来た。結構な群落だけど少し花期が早いのか咲いているのは少なかった。至仏山に もあるけど、こちらはちょっと貧弱に見える。
 
 そこから少し下ってゆくと草影にまたまたジンヨウキスミレを発見し思わず、あっ!と声を上げてしまった(^_^;) 形のよい株である。ほんとに最後の 最後の個体たちだなぁ… でも雨でじっくり撮れないのが残念だ。
 
 降りしきる雨のなか更に下ってゆくと林道に飛び出した。 この林道はもっと上まで伸びるはずだったがナキウサギの繁殖地が発見されて中止になったそうだ。
 
 いったん林道から外れ山道を下ると赤岳登山口に到着だ! お疲れ様〜(^O^)/と恒例の足ゴールをMIURAさんも交えて行った!
 
 そこから少し歩くと銀泉台に到着し今回の花の旅が終演したのである。
 管理事務所で下山届けに記入しMIURAさんの車に乗り込み降りしきる雨の中、銀泉台を後に走りだす。まだまだ去りがたい想いを残したまま車は登山口 から遠ざかっていった・・・。
 
ホテル前でお別れの時間です。笑ってる人もいますけど・・・(^^;)
 その後、層雲峡のホテルに送ってもらい暫し別れを惜しみ、堅く握手をしてMIURAさんを見送った。
 今回はMIURAさんと隊長のおかげで素敵な花の山、大雪山を満喫出来て感謝感激です。
 何度でも行きたくなる北の山であります。見たかったホソバウルップソウ、エゾタカネスミレ、そしてジンヨウキスミレも見ることが出来て大満足です(^O^)/
 MIURAさん隊長さんありがとうございました(^-^)/ また行くときはよろぴくするかもです(^^;)
 
 
 
 
■7月21日(月)(晴れ)
 層雲峡ホテル・・・層雲峡バス亭(10:55発)===路線バス===旭川駅(12:45頃着/昼食)
 旭川駅===タクシー(\4010)===旭川空港
 旭川空港(15:00頃発)===SKY606便===東京羽田(17:30頃着)  


 我々は層雲峡のホテルで温泉に浸かりカニをたらふく食って、翌日に路線バスで旭川に移動。たまたま立ち寄ったラーメン屋「青葉」は人気有名店で たくさんの有名人が訪れているラーメン屋でした。たしかに味はとっても美味しかったです☆特に塩ラーメンは絶品!!
 因みに路線バスの運転手さんの名前は、なんと三浦さん! 往きも帰りもミウラさんにお世話になったのでした(^^;)
層雲峡温泉街層雲峡の景観旭川「青葉」の塩ラーメンとミソラーメン。
 そして旭川空港から午後の便で帰路についたのであります。
来年も是非とも大雪山や北海道の山に行きたいと思いました。
 カムイミンタラ・・・最高ですっ!!!
 
 
おしまい・・・

エゾノツガザクラとベニバナミネズオウ。