山歩きへろへろ日誌

2008年3月2日 黒斑山スノーシュー登山

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登 山 日2008年3月2日(日)(晴れ)
ル ー ト 東京駅===(長野新幹線)===佐久平駅−−−バス−−−高峰高原ホテル前・車坂峠
車坂峠登山口(10:00頃発)・・・・表コース・・・・車坂山・・・・槍が梢(11:55頃)・・・・トーミの口・・・・
トーミ頭(12:20頃・付近で昼食)・・・・ライブカメラ・・・・黒斑山山頂(13:10頃)・・・・トーミの頭(13:40頃)・・・
トーミの口・・・・中コース・・・・車坂山・・・・車坂峠登山口(14:55頃着)
 ※中コース途中からトレース沿いに歩いたら表コースに出てしまったようです。本来は谷沿いを下る筈です。
ホテル前−−−バス−−−佐久平駅===(長野新幹線)===東京駅
登 山 者てばまる、meaさん

 
 春一番も吹き花粉も飛び始めた3月だが今年はまだ雪山に出向いてなかった! 日帰りで行け、それなりの眺望が得られる山と考えると兼ねてから行って みたかった黒斑山が浮かんだ。ここならスノーシューでも登れる!! 山と渓谷でもルートが紹介されていたのであまり不安はなさそうだ。
 直ぐに相棒と相談して行くことに決定! 天気は雲は多そうだがまずまずの予報だ。
車窓から浅間山が雲の上に見えていた。
 
 早朝の便で高崎に向かい新幹線で佐久平駅に移動。バスに乗り換えて登山口のある高峰高原に向かう。車窓からは雪を抱いた浅間山や湯の丸あたりも見え ているが少し雲が多い。やがて山岳道路に入ると霧氷があり美しい! これを見るだけでもウキウキしてくる。
 
 やがて展望も良くなり八ヶ岳も見えてくると高峰高原ホテル前に到着だ。 風が寒い〜 直ぐ近くにはスキー場もあり楽しそうに滑っていた。
 
 早速準備を始める。meaさんは新調したスノーシューのデビューである。MSRの軽量モデルで外枠にクランポンがついた山岳仕様で急斜面でも楽々 そうだ。
 
 車坂峠登山口からスタートだが、すでに沢山の人が登ってるようでトレースはしっかりついていた。これなら安心である。天気も上々! 
   10時ちょうどに出発! トレースを辿って尾根沿いの表コースを進む。しばらくはゆるゆると明るい樹林の中を登る。しかし久しぶりの山歩きなので ちょっと足が重かった…
車坂峠を出発。トレースはしっかりついているので迷うことはなさそうだ。振り返ると篭の登山、水の塔山、遠く四阿山も見えていた。
 足を慣らすようにゆっくりと歩く。車坂山山頂付近からは上田市や八ヶ岳が眺められて爽快である。遠くには南アルプスや御嶽山見えていた。いつの 間にか雲はなくなりほぼ快晴の空である。
 
 しばらく歩くと急に下降していてかなりの斜面だ! 一気に降りるのも楽しそうだけどトレース通りにジグザグに下る。誰か尻セードした跡があった!
 鞍部からは二手に別れているが左は中コースだろうということで尾根がある右に進んだ。 このあたりは雪の吹き溜まりでちょっと歩きにくいけど楽しい場所だ。
 鞍部を抜けると再び上りである。 シラビソの森をぐんぐんと登る。樹木にたっぷり雪がついていてちょっと八ヶ岳のようである。
雪原の向こうに八ヶ岳がステキ!!急な斜面も下から見るとそれほどでもない?表コースは展望が良いです!
あの窪みを目指します!眼下にはシラビソの森が広がる。
 行く手を阻む枝を払いながら森を抜けると槍が梢と言われる岩山が見えてくる。そして黒斑山の山容が目の前に! あ〜まだまだ遠いのね…
 
 でもあの鞍部に行けば待望の浅間山が見えるはすなので期待が膨らむ! いつのまにか体も慣れてきて結構階調だ、意外と汗もかいてなかった。
 
背後の大パノラマが凄い! アルプスも一望だ!!ついに浅間山が見えたっ!! 
浅間山も更に大きく見えてくる。左の崖の上がトーミの頭だ。トーミの口付近から浅間側の崖!! 落ちたら終わりである!
 しばらく尾根沿いを歩き槍が梢へのちょっと急な斜面を登る。低く垂れ下がった枝を掻き分けて再び視界が開けると眼前に待望の浅間山が見えた! おお〜!!   すげー! 写真で見たのと同じ山様だ! 初めて間近にみる浅間山である!!!!
 その横にせり出した崖はトーミの頭だな! かなり急斜面に見えるがスノーシューで登れるだろうか? カメラのレンズで見ると先行しているグループが登っているのが 見えている。あそこまで行けばさらに展望もよくなる筈である、そして目的の黒斑山もその先だ!! とりあえず行ってみようっ! トーミの口と言われる鞍部まで 一気に下る。 トーミの口から中コースと繋がっているようでトレースがあった、下山はこっちだな。
 槍が梢側はスリル満点の崖っぷちでまさに奈落の底という感じである。
 そして見上げる斜面の先にトーミの頭が見える! 急斜面に見えたがそれほどでもないな・・・ スノーシューでも問題なさそうなのでこのまま登り始めた。 いい感じの雪質なので下りも大丈夫そうだぞ!! 浅間側はすっぽりと切れ落ちた崖で道は狭くちょっとスリル満点だ! でも落ちたら終わりなので注意を払い ながらガシガシと登ってゆく。  新スノーシューにも慣れたmeaさんもガシガシと登って、なんなくトーミの頭にたどり着いた! いきなり浅間山がドーンと鎮座していた! すごーい!!!  何度も言うが山岳雑誌の写真でみたのと同じだ! 山腹に白い筋が流れている。着いてる雪は少なそうだけど美しい出で立ちの山である。 足下は垂直の崖で これまた迫力満点! この崖っぷちの尾根が浅間山外輪山で黒斑山や蛇骨山などが連なるのだ。
トーミの頭からの浅間山!!! 素晴らしい〜山頂からは少し煙が出てました。浅間山外輪山。浅間側はスッパリと切れ落ちてます。
 トーミの頭には先行グループがいたりしてちょっと賑やかである。狭い場所なのであまりのんびりは難しそうだ。
 浅間山の噴煙は少し出てるだけだ。もう少し出て流れるように棚引いていれば面白いかもしれないな。
 
 お昼の時間だけどここは風が冷たいし人も多いので風がよけられる場所を探そうと黒斑山方向に歩く。尾根は切れ落ちているもののシラビソなどが生えて いるので安心感がある。しばらく進んだところによい場所があったのでここで昼食だ。メニューはカップ麺とmeaさん持参のおでんで体が温まった。やはり 暖かい食べ物は良いね〜★ また、meaさん持参のパイナップルも甘くて美味しいかった! 山に果物も必需品である。
 
 黒斑山の山頂は踏んでおかなければってことで荷物はデポして出発である。
 シラビソの向こう側は絶壁だけどやはり木があるので安心感があるな。無かったらかなりの恐怖感だろうな〜 樹間に見える浅間山が午後の陽を浴びてより すっきりと見えている。少し登ると犬連れのハイカーが休憩していた、素足の犬は雪が冷たかろうにと思うけど別にブルブル震えているわけでもなく案外平気 なのかもしれない? 犬はコリーというやつかな?毛が多い犬種なので寒さには強そうだ。
監視カメラの展望台からの浅間山の勇姿!!
 
 更に歩き、狭いトレースを辿ると人の声がしてきて見晴らしのよいところに飛び出した! 山頂かな?と思ったけど標識がないな…? あるのは浅間山の 監視カメラだけである。このカメラからの映像はこちらで見られます。
 
 見晴台にいるのは高齢者を含む中高年のグループで下山始めるようだが実にうるさい…(^^;) 元気といえば聞こえはいいのだけどね(^_^;) 早く行ってください・・・と念じる。
 スノーシューも持ってるようだけど下りは危険っことでアイゼンで下るようだ。それにしても元気なお年寄り達だ…
 
 尾根沿いにトレースがあるので歩いていくと小高い頂きに到着! 小さな標識がありどうやらここが黒斑山山頂のようだ! ほうほう〜ここも展望はすこぶるよい!
黒斑山山頂からの浅間山! 素晴らしい〜外輪山の底部を覗き込む・・・。浅間山と青空とツララ。
 この先の尾根沿いの蛇骨岳やJバンドと呼ばれるところまで行けばさらに浅間山に近づけて迫力があるそうだが今日は日帰りなのでここまでだ。
 山頂には朝のバスに同乗していたあんちゃんが居たので記念写真を撮ってもらい山頂を後にした。
 
 デポポイントでザックを回収して尾根道を下るとトーミの頭でさっきの高齢者グループが出発するところであった。早く行ってくださいと念じる(^^;)
トーミの頭の向こうの岩山は牙山。トーミの頭は岩がゴツゴツしています。
 
 いなくなるのを待ってトーミの頭に移動。 浅間山や外輪を眺めながらコーヒータイムだ! 相変わらず天気は良くて遠くまで見えている。現地では判らなかったが 後で写真をチェックすると尾瀬の山々がはっきりと映っていたのにはびっくりだ! よほど空気が済んでいた証拠だな。
 
 
遠く尾瀬の山々が見えていた!!
 コーヒータイム後は本格的に下山である。スノーシューは履いたまま急坂を下る。適度に雪があるしクランポンつきの山岳タイプなので楽々と下れた。meaさんも 新スノーシューに御満悦である。前のだとこんな斜面は降りられなかったものね。
 
 スリルある崖っぷちを下ってトーミの口に到着。ここからは中コースを下る。はてさて時間的にはどんなものだろうか? 予定のバスが最終なので逃すと後が無いので早めに到着 したいところだが・・・。
ひたすらこんな樹林の中を下る・・・。時々展望が利く場所で方向確認。 
突如平坦な場所に飛び出る。あの犬連れのハイカーが追いついてきた。
 これ以降は見えなくなる浅間山をじっくりと見てから下山開始だ。いきなり樹林帯のなかを進む。トレースはあるものの枝が垂れ下がったりして歩きづらい。それでも 流石に下りは楽チンである。しかし展望がないのでどのくらい下ってるのかいまひとつわからなかったが、突然現れた見晴らしの良い場所から高峰山や水の塔山などの 山々が見れたので位置が掴めた。
 更にくだってゆくと平坦になってきて、車坂山の鞍部に降りたようだ。ここはあの二手に分かれていた鞍部であった。中コースは実際は谷沿いを下るコースになるのだが トレースはこちらに来ているので迷わずここからは表コースに合流となった。平原で少し休んでいると犬連れのハイカーが追いついてきた。早いな〜 
 フカフカの雪質なので雪遊びするにはもってこいの場所だ。時間を見ると1時間ちょっとしか経ってなかった。意外と早く着きそうだ。
 
 休憩後、歩き進むとあの急な斜面が見えてきた。何人かのハイカーが取り付いていた。あの犬も果敢に登っている(^^;) 
 我々のスノーシューは山岳用なのでこの程度の斜面なら楽々である。直ぐに先行グループに追いついた。
 登り切るとあとはゆるやかな下り道で、時間にも余裕が出来たのでトレースのない雪原を思い思いに歩く。やはりスノーシューでは踏み跡の無い場所を歩く のが醍醐味である!!
車坂山へのやや急な登り。車坂山からは登山口へゆるよると下るだけだ。向こうには高峰山も見えてくる。車坂峠登山口に到着。
 
ホテルのラウンジからの眺め。もやが出てきたが小諸市や佐久市、八ヶ岳、富士山などが見渡せる。
 車の音が大きくなる頃に車山峠登山口に到着した。予定より30分くらい早かった。あの高齢者グループや犬ハイカーも到着して賑やかである。皆さん車のようで 駐車場に向かっていった。
 予定より早くの到着でホテルで入浴も出来るが、のんびりとお茶でもしようということでホテルのロビーにある展望茶店へ入った。以前にも入ったことがある が大きな窓からは小諸や佐久平の街並み、八ヶ岳連峰や南アルプスや富士山まで見渡せる素晴らしい茶店だ。一度このホテルに泊まってみたいものだな。
美味しいコーヒーと自慢のタルトケーキ、クロワッサンなどを頂きながら暫しまったりと過ごしてから予定通りのバスに乗り込み無事に帰宅となりました。
 
 念願の黒斑山スノーシューは滞在5時間あまりでも十分に遊べるコースと判りました。なにより外輪からの浅間山の勇姿が素晴らしくて360度の展望と 相まってお手軽絶景コースであります。また来年来てみたいです。今度はホテル泊まりで外輪の端っこまで行ってみたいなと思いました。
 
 
おしまい・・・。

最高のコンディションでの黒斑山スノーシューツアーでした。