山歩きへろへろ日誌

2006年4月29日 西上州・笠丸山ほか

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登 山 日2006年4月29日(土)〜30(日)
ル ー ト 東京−高崎
  −上野村−笠丸山登山口〜山頂〜登山口へ下山
※下山後、下仁田方面に移動して−−−神の池登山口〜稲含山中腹で引き返す。
※2日目は日光の方へ・・・。
登 山 者てばまる、Meaさん

 
 29日といえば毎年尾瀬入り初日なのだが、今年はキャンセルしてスミレ探しに出かけた。すっかりスミレ狂いに なってしまった感じだ(^^;
 高崎でMeaさんと合流して車で出発。向かうはMeaさんがリサーチしてスミレが多いという西上州の笠丸山だ。 道がよく解らないので携帯に付属しているGPSナビケーション機能を駆使して進む。ただ普通のナビとは違って 中継所を経由する方式なのであまり山間だと途切れて仕舞うのが問題だ・・・それでも、簡易ナビとしてはなかなの もので、やや迷いはしたが登山口に到着した。ここは上野村の奥地だ。以外と人気があるやまのようですでに沢山の 車が道路に並んでいた。周辺の山は村人が整備したのか綺麗なお花畑になっている。
笠丸山登山口。もう一方の登山口には仮設トイレがあります。登山口にオカスミレがいっぱい。エイザンスミレも多いです。
 仕度をして出発。いきなりスミレが咲いている! アカネスミレ、オカスミレ、タチツボスミレ、エイザンスミレ これは期待出来そうだ! 暫く林道を進みやがて山道に入る。比較的道は整備されていて案内板もあり楽々である。 コガネネコノメソウ、ツルネコノメソウ、ヒトリシズカ、フタバアオイ、ミヤマエンレイソウなど咲いていた。ヒメスミレも ポツポツ見られる。そらにハシリドコロが至る所に繁殖! この植物猛毒な上に繁殖力も旺盛のようだ。
コガネネコノメソウヤマエンゴサク。ミヤマエンレイソウ
 木々の芽吹きはまだまだのようである。どの山も今年は芽吹きがやや遅い傾向のようだ。天気は朝から薄曇りであまり よくないが暑くもなく寒くもなくで丁度いい感じだ。それでも、汗は出てくる。拭き吹きしながら登ること1時間余りで 尾根に飛び出る。ところどころにピンク色のヤシオツツジが咲いていた。この山はツツジの山で有名なのだ。最盛期には 山頂付近がツツジの森となるそうだ。山頂目指して尾根を歩くと、前方に一際高い岩山が見えてきた!! どうやらあれが 山頂のようである。数人の人が立っているのが見える。笠丸だからもうすこしなだらかと思ったが、どうやら岩山のようで あった。西上州の山々はこのような岩山が多いのだ。
落ち葉の道をサクサク登る。稜線からは岸峰の笠丸山の頂が見える! ヒェ〜 
山頂は細長く狭いです。山頂にさくアカヤシオツツジ 
白緑色のヒカゲツツジ。ツツジの向こうに両神山。

 次第に傾斜がきつくなり岩登りの様相になってくる。キツイがガンガン登れるのでちょっと楽しい! 山頂直下の鞍部に 出るところは道がはっきりせずロープがかけられてよじ登る感じであった。 ヨッコイショと登る。別ルートから来た グループと鉢合わせてしまい、狭い痩せ尾根はちょっとした渋滞である。痩せ尾根を少し歩くと笠丸山山頂だが、実は西峰と 東峰に別れていて我々はまず西峰に登ったのだった。狭い山頂には珍しいヒカゲツツジやヤシオツツジが咲き誇っていた。 上州の山並みと両神山が見えている。八ヶ岳の白い峰もちょっぴり見えていた。なかなか良い眺めであった!!
 
 
 山頂で昼食をとる。10名ほどのグループと一緒になったのでせまっくるしい感じだ(^^; ビール臭いし・・・
 暫し眺めを楽しんでから下山開始。今度は別ルートを進む。東峰には社が建っていた。目の前にはヤシオツツジとヒカゲツツジ がありその向こうに両神山の峰峰が素晴らしかった。晴天ならもっと良かっただろう。
 こからの下山路はまさに垂直下降のごとく急な尾根をグングン下がる感じだ。しかも道が狭い・・・ どんどん下るが傾斜が キツイので結構疲れる。ところどころにトウゴクミツバツツジが咲いていたりして気持ちが和むが、結局最後まで急斜面であった。 下山したところは、登り口から少し下った道路である。植えられたツツジや桜を眺めながら歩き車に戻り僅か3時間足らずの 山歩きであったが、予想よりスミレが少なくてかなり消化不良である。
下りは最後まで急傾斜の連続でした(+_+)途中咲いてたミツバツツジの赤紫が綺麗でした。登山口に咲いてたマメザクラ。
 
 
フイリヒナスミレ。この山はスミレは少ないみたい?

 消化不良だし、時間もあるので別の山に行ってみようということになった。稲含山が良いのでは?というのでとりあえず車を 走らせる。クネクネとした山道をひたすら走り、群馬県の下仁田あたりに移動して更に山間に走る。やがて狭い道になり斜面に へばりつくような集落を抜けてようやく稲含山の登山口となる神の池に到着した。思ったより時間がかかりすでに15時近くで あった。空も一段とどんよりと曇って降り出しそうな感じだが、とりあえず登り始めるが笠丸山と違ってまだまだ新緑はほど 遠い感じ・・・標高はあまりかわらないのにこちらはもっと遅い感じである。トボトボと歩くとフイリヒナスミレがポツポツと 咲いていた。タチツボスミレもポツポツとある。それ以外はほとんど芽吹いてなくて殺風景・・・ 中腹近くまで登ったが 流石にやめようということになり、ここでUターンであった・・・。
 結局この山ではフイリヒナスミレくらいしかなかったが、フイリで花のついているのをあまり見たことがなかったのでちょっと 嬉しい感じだ。とはいえ、このなにもなさには疲れだけが残る・・・。
 
 不発に終わった西上州の山。。。まだ早いのか? それとも元々こんなものなのか? 高尾山あたりの多種なスミレに慣れている だけに物足りない・・・。う〜む。
 
 
 
 2日目は奥多摩に行こうかと計画していたが、予定を変更して日光にフジスミレを探しに行くことになった。実は土曜日に行く予定で あったがいろいろあって西上州に・・・。
丸沼は全面解氷で、多くの釣り客が来ていた。遠く残雪を抱いた上州武尊が見えていた。

 フジスミレは栃木県北部と群馬県北部の県境付近にしか分布しない珍しいスミレでなかなかお目にかかれない代物だ。ネット上で いろいろ情報はあるが断片的なものばかりでここだと決めて行けないのだが、ともあれ、行ってみることに・・・。
 金精峠経由だったので途中、尾瀬に向かう尾瀬橋が見え、あそこを越えれば尾瀬なんよね〜と恨めしい目で見ていた(^^; 丸沼で 朝食をして金精峠を越えて中禅寺湖へ・・・リサーチした目的の山に向かう。  
ミヤマフモトスミレはいたるところに咲いてました。

 しかし、なかなか見つからず、さんざん山を徘徊・・・ ヒメミヤマスミレやエイザンスミレが結構多くて良い場所なのですが肝心のフジスミレは見つからず もう諦めて帰ろうと思ったのですが、「あそこが匂う!」と直感的に思った場所を探索していたところ、足下に見覚えのあるフイリの葉が!!あるでは ないですかっ!! こここここれはもしかして!! よく見るとシオシオになった花も付いている、色合いといいこの斑の入り方といい、間違いない! フジスミレだ!!! 直ぐにMeaさんを読んで確認! 助手もフジスミレだと断定〜!! やった〜見つけたぞ〜!!! この前のキスミレと同じように 2人して座り込んでしげしげと見つめてしまった。すると、今まで見えなかったものが見えてくる。周辺に沢山のフジスミレの葉があるではないか! おおお〜! こんなにあるのか・・・ 踏みそうになりながら綺麗な花のを探して撮影する。花の最盛期は過ぎているようであった。
葉が単葉のヒトツバエゾスミレ。これがフジスミレっ!!

 いい花のが少ないのであまり枚数は撮れなかったけど、幻のフジスミレに逢えてほんとに嬉しかった。土曜日の消化不良が一気に満腹状態に なった感じだ。話は前後するが、徘徊中にはヒトツバエゾスミレも見つめてこちらも初めてのご対面で思わぬ副産物である。
 
 稀少なスミレで盗掘も多いので、この場所の詳しい記載は出来ません。また、メールなどでの問い合わせにも一切応じられません のでのでご了解下さい。  
 
 それにしても、先週のキスミレといい今回のフジスミレといい、珍しいスミレとのご対面。しかも、1回で見つけられるのってかなりの 幸運ではないかなと思います。スミレファンの憧れのスミレに次々と出会えて素晴らしいスミレの季節となってます。まだもうすこしスミレ の季節は続くのでまだ見ぬスミレ立ちに逢えるといいなと思うです。
 
 
おしまい・・・