山歩きへろへろ日誌

2005年4月23日 裏高尾〜陣馬山縦走

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登 山 日2005年4月23日
ル ー ト 三鷹駅==JR高尾駅/北口−−(小仏行きパス)−−日影バス停下車〜(小下沢林道)〜景信山〜
〜明王峠〜〜陣馬山〜陣馬高原下バス停〜JR八王子駅==三鷹駅へ
登 山 者てばまる、meaさん

 高尾山スミレハイク&尾瀬入り直前足慣らしハイクの集大成ということで、裏高尾から陣馬山を歩いてみようと いうことになった。実はこのコース上にエイザンスミレに良く似たヒゴスミレがあるという話なのだ。それを是非 見てみたいとちょっと長行程だが行ってみることにした。
JR中央線と圏央道新緑の山が綺麗です。 
マルバスミレが多いコースですよ。タチツボスミレはどこでも盛大に繁殖するな〜。
 今回もMeaさんが同行だ。いつもの 日影のバス停で下りるとそのまま車道を歩き途中から小下沢の林道に 入った。ここは初めて来るコースで、日影沢林道に並んでスミレや野草の宝庫で人気のあるルートだ。直ぐに小さな 沢の縁にマルバスミレが沢山咲いていた。タチツボスミレやヒカゲスミレも見られる。エイザンスミレもまだ残って いた。とある斜面にはヤマルリソウが群落を作って咲いている!!こんなに沢山あるのは初めてだ! 僕らの他にも 沢山のハイカーが歩いていて、中には蝶網を持ったおじさんもいる。ここは採集はしてもよいのかな? さらには 野鳥撮影の人もいるし、やはり人気のルートのようだ。
 
新緑の中を歩きます。芽吹きの輝きが美しい!! 
ムラサキケマンソウここのアケボノスミレは色が淡いです。 
尾根道は広く人も少なくて軽快に歩けます。山向こうには埼玉〜東京の街並みを展望!
 小一時間ほど歩くとひらけた場所に出る。駐車場もあり、ここでのんびりお昼も悪くはないが先を急ぐので沢を 渡って景信山への山道に入った。かなり傾斜がきつい道だが、ハナネコノメソウやヤマネコノメソウなど湿った場所を 好む野草が多かった。エイザンスミレやタチツボスミレ、ナガバノスミレサイシンも多く見られる。最盛期にくれば もっといろいろ見られたかもしれない。
 大汗をかきながらキツイ山道を進んだ。途中で休憩すると谷を心地よい風が吹き上がってくる。芽吹いたばかりの 新緑も美しい。下から、おばさんのグループがやってくるのが見えたので、抜かれまいと出発だ!! 
 グイグイと標高を上げるとやっとゆるやかな道になる。ほどなくして尾根沿いの広い道に飛び出た。ここが陣馬山 への縦走尾根コースだ。歩き始めて直ぐにMeaさんがスミレを発見! アケボノスミレだ!! それもそこら中に 咲いているではないか!! こんなに咲いている場所は初めて見る!! 二人とも夢中で写真を撮った。 更に歩くと エイザンスミレが道沿いに沢山咲いている。この道はエイザンスミレの宝庫だ! ヒゴスミレはないかとキョロキョロと しながら歩くヒゴの特徴であるコスモスのような細い葉のものはないかと探すがなかなか見つからなかった。少し細い のを見るたびにヒゴかな〜??としげしげと眺めるが違うようだ・・・
景信山名物のナメコ汁と山菜天ぷらを試食。旨い! でもナメコは去年のものかも???
 風吹く尾根道を暫く歩くと景信山(727m)に到着した。山頂は綺麗に整備されていて茶屋などがある。ここの名物の ナメコ汁を頂きながら昼食となった。遠くに霞んだ富士山が見えている。桜も丁度いい感じだ。山頂周辺はオカスミレや アカネスミレ、色の濃いエイザンスミレも見ることが出来た。
 
 再び歩き出す。登ったり下ったりと延々と歩く。。。時々垣間見える東京方面の街並みがここが東京なんだと気づかせて くれるが、空気が美味しいのは下界とは大違いだ。 やがて着いた明王峠で一休み。ここからは富士山がど〜んと見えて 眺望が抜群だ!! 暖かいお日様に照らされながらベンチでまったりとする。
 
尾根沿いの山桜も見頃でした。ジュウニヒトエシュンラン 
濃い色のエイザンスミレシロバナタチツボスミレ明王峠は日だまりに包まれてました。
 
オトメスミレオトメスミレとニオイタチツボスミレが同じ所に咲いてました。 
陣馬山山頂の白馬のモニュメント山頂付近のエイザンスミレも色がかなり濃いです。
 明王峠を出発すると、やや日影の樹林帯に入る。これまで見なかったヒナスミレが見られるようになってきた。そして、 タチツボスミレの変種であるオトメスミレもちらほらと咲いている。まったくの白花ではなく距に淡紫が残るのがオトメスミレの 特徴だが、ここは個体数が多いようだ。じっくりと撮影をした。
 少し日が傾きかけた頃、やっとのことで陣馬山に到着だ! 写真で見たことはあるがここに来るのは初めてである。あの 有名な白馬のモニュメントが山頂に突っ立っていた!! おお〜本物じゃ〜(^^; ここからは遠く至仏山や燧ヶ岳までも見えるという ことだが、春霞が酷くなってきたようで遠くの視界がなくなっていた。残念だ! 山頂付近は綺麗に整備されていて草原て 感じがする。その草地にニオイタチツボスミレや花色の濃いエイザンスミレが咲き誇っていた! 
 
 山頂のベンチで待っていたMeaさんと合流して一服する。やけに馴れ馴れしい親父がいて話しかけてきた。この親父は山頂の 富士見茶屋の親父であった。この店もナメコ汁で有名だが、今回は時間が押していたのでやめておいたが次回来ることがあれば 飲んでみたいと思った。景信山のナメコ汁は白みそだが富士見茶屋のは合わせ味噌で味が違うのだ。
 日が陰り薄ら寒くなってきたので、下山する。親父が教えてくれた最近出来た山道をひたすら下った。ただ、かなりの急勾配で 膝に負担が大きい! 出来るだけゆっくりと下るが、いやいや、長い長い・・・ 途中にはヒナスミレやナガバノスミレサイシンが 咲いていたがあまりゆっくり見ることもなくやっとほっと車道に飛び出た。この車道を登ると和田峠だ。本来ならその峠から陣馬山に 続くのだが、今回のはややショートカットした山道となっているので若干早く下山できるようだ。
 車道をひたすら下って陣馬高原下に到着。ここからバスでJR八王子まで帰ることが出来るがバス便が1時間に1本と少ないので 時間を間違えると大変なことになるようだ。因みに八王子駅までは700円であった。
 
やっと見つけたヒゴスミレ。場所は内緒・・・。
 今回の目標であったヒゴスミレだが結論としては見つかったのだ! ただ、この山域ではかなり個体数が少ないので詳しい場所は 伏せておこう思う。盗掘が多い場所でもあるのであまり書かない方が良いだろう。ヒゴスミレはまだ咲いていると思うのでもう一度 なんとか会いに行ってしっかりと写真を撮ってきたいと思った。
 
 
 
おしまい