■7月17日(金) 羽田から最終便で北海道・千歳に出発。民宿MIURAでお世話になりました。
昨年の大雪山の花畑を見てからすっかり北海道の山の魅力にはまってしまい今年も早いうちから計画を練ってみた。 決まったのは十勝岳。 そこで昨年
お世話になったMIURAさんに今回もとことんお世話になることになりいろいろ相談の結果、十勝岳自体は火山で何もないので両隣にある富良野岳か美瑛岳に
登る案が出た。特に富良野岳は花の百名山なので期待出来る。
しかし十勝は相棒の希望なので自分の希望も入れることになり固有種の多い夕張岳に決定。更にMIURAさんの好意で札幌の自宅に前夜に泊めてもらえることに
なり最終便の千歳行きで向かうことに決定した。 天気が良ければ土曜日に夕張岳、日曜日に富良野岳という計画だ。 因みに土曜日は吹上温泉でテント。
日曜日は十勝岳山麓の白金温泉のホテル泊になっている。
計画も決まり出発当日が迫るが3連休のうち土日は雨の予報で荒れるみたい… テントは微妙になってきた。さらにトムラウシと美瑛岳で悪天候を強行して
10人もの遭難死者が出てかなりビックリ!! まあ我々は無理はしないし縦走もしないので問題ないけどやはり気になってしまう。
そんなこんなで出発当日。 夜のフライトは初めてだけど定刻に羽田を飛び立った! 飛行機は上昇する感覚がとってもステキ(^-^) 眼下に街の灯りが
見えてどんどん遠ざかりいつのまにやら雲の上。 雲は多いけど時々見える街の灯りが綺麗だ。
津軽海峡を渡るころから北東に進路をとりそのまま襟裳岬方向に移動してさらに北に転進して高度を下げて行くと眼下に苫小牧の港が見えてきて綺麗だ!
北海道の街並みは碁盤の目になっているのがはっきりとわかってちょっと感動!!
午後10時半ころ定刻通り千歳空港に到着。こんな時間だけどけっこう空港は賑わっていた。
荷物を受け取り外に出ると懐かしいお二人が立っていた! MIURA夫妻だ(^-^)/ どーもお久しぶりです! 来ましたよ〜(^-^)/ 隊長ことママさんには
6月始めにお会いして以来である。
早速MIURA号に乗り込み札幌の自宅へ向かった。
高速を走り自宅に着いたのは23時30分くらい。けっこう大きなおうちでびっくり!!
そして相棒が楽しみにしていたのが、2階をぶち抜いて作ったというクライミング練習用の壁!!予想より規模がでかくてホントにビックリだ。個人宅で
この規模はなかなか無いだろう。MIURA夫妻はクライミングもやるし相棒も山の会でやっているのだけど僕はこういうのはまったくの初めてである。
あすは早いので寝る時間だけどちょっとやってみるということになった。相棒はマイシューズも持参していてやる気満々!! 僕はやる気はなかったけど
いつのまにやらハーネス付けられていた(^^;)やっぱりやらされるのね・・・。
相棒は流石にスイスイと登る!うーむ凄い!!
つづいてオイラ・・・ とっても緊張〜! とりあえず登ってみろという支持なので、やってみる。 壁に取り付けられてる「ホールド」に手先、足先を
掛けて登ってゆきます。大きなホールドなら特に問題無いですが、小さいのとか変な形のがあるとちょっと厄介です。まあ最初なので掛かりやすいのを選んで
登ったので意外と簡単に登れちゃいました(^^;) もちろんロープで確保されているので安心です。 MIURAさん曰く素質があると煽てられたので、その後も
2本登ってしまいました(^^;) 好きなように登る場合は意外と登れますけど、決められたホールドだけを使って登る「課題」というものになるとなかなか
難しくなります。嫌らしい形のホールドだったりするのです。こういうのをクリアーしてゆくことがレベルも上がる訳です。 斜めったところも登りましたが
こちらは流石に大変ですが、なんとか上までいきました。
こういうのを少しでも経験していると岩場の移動とかに役立ちそうなのでちょっとこれからも少しやってみたくなりました。
でも、数日もの間、二の腕の筋肉痛が暫く続きました・・・
なんだかんだとこのボルダリングを0時半までやっちゃいまして、お風呂で汗を流してやっとこ就寝です。実は酔い止め飲んでいたのでとっても眠かった
のでやっと寝られます。
明日は5時半起床で6時出発。いよいよ憧れの夕張岳です!! でも天気は・・・。
とりあえずおやすみなさいまし。
■7月18日(土)(雨時々曇り)
札幌(6:10頃発)===(MIURA号)===清水沢===大夕張ダム===夕張岳登山口(8:20頃着)
登山口(8:45頃発)・・・冷水・馬の背分岐(8:52頃)・・・・冷水の沢(10:00頃/休憩)・・・石原平・・・
望岳台(11:25頃)・・・憩沢・・・前岳湿原(12:35頃/昼食)・・・ひょうたん沼・・・お花畑・・・
吹通し・・・夕張神社?・・・夕張岳山頂1668m(14:08頃)・・・吹通し・・・ひょうたん沼(15:15頃)・・・
望岳台(休憩)・・・石原平(16:30頃/休憩)・・・冷水の沢(休憩)・・・冷水・馬の背分岐・・・
登山口(17:26頃着)
※途中、夕張市内の温泉で入浴して札幌に帰着。
結局あまり眠れないまま5時半頃に起床〜 外は雨がパラパラ、まだそんなには降ってないみたいだ・・・ なんとか曇り空で推移してくれるといいのだけどな〜
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MIURA夫妻も起きてきて荷物を準備して車に乗り込む。 朝食は途中のコンビニでお昼用と共に調達していただくことになっているが、お腹が空くので
ママさんからバナナの差し入れが出た。少しは足しになりそうだ(^-^)
札幌から夕張岳登山口まで約2時間、国道を使って夕張を目指す。
走っている途中から雨が降り出してきた。やっぱり今日は雨のようだ。風も出るようだけど樹林帯が多い夕張岳ならなんとか登れるだろうという事もあり
決定したのだけど、富良野岳や十勝岳だと稜線の風は半端ではないそうだ。トムラウシの遭難も風の影響が大きい。
ひた走って清水沢の町のコンビニでおにぎりなどを調達。朝食も頂いた。お米がなかなか美味しくて北海道は意外と米所なのだと認識。
再び車を走らせ、大夕張ダム沿いを走り古びた鉄橋を渡るころ雲の合間に夕張岳が見えていた。あれが夕張岳だというMIURAさん、意外にもゴツゴツして
いて意外であった。結局、山の姿を見れたのはここから見ただけであった。
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しばし、舗装道路を走るがやがて未舗装のジャリジャリ道になる。時々土砂崩れで通行止めになるそうだ。 登山口までバスもないのでマイカーやタクシーで
入るしかないけど、タクシーだと嫌がりそうな悪路でだった。 けっこう走り屋のMIURAさんの快調な運転でも随分とかかってやっと登山口に到着。 数台の
車が置かれていたが、今日は天気が悪いので少ないようだ。 登山口には登山届けのポストと看板、ちょっと離れたところに仮設のトイレがあるだけの
とても人気の山とは思えない。
雨は降ったりやんだりとあまり宜しくない。 まあ大崩はないということで、いよいよ出発である。
ジャリジャリの林道を暫く歩くと冷水ルートと馬の背ルートの分岐に到着。馬の背の方に行くと夕張岳ヒュッテがあるが、尾根コースはかなり大変だと
いうことで沢沿いの冷水ルートを進むことにした。
うっそうと茂る道をズンズンと歩く。雨もやんで蒸し暑くなってきたのでウェアを脱いで歩いていると再び雨が降ってきて結局着ることに・・・。
談笑しながら緩やかな道を進むが、やがて斜面を登るようになってくる。すると、道が沢のようになっていてびっくり!! どうやら小さな沢が溢れて
流れ込んでいるようであった。 ジャブジャブと濡れながら登ると水も切れて普通の山道だ。 でも斜度もきつくなり息が荒くなる・・・
道々には花も咲いていて、ゴゼンチバナやギヨウジャニンニク、エゾスズラン、なんとかチドリ、エゾノレイジンソウ、エゾノヨツマムグラ、ミヤマハンショウズル
などが咲いていて楽しませてくれる。 途中、ユウバリコザクラと書かれた看板があったけど、どこにも咲いてなかった。こんなところに咲く物だろうか?
標高が上がると風が出てきた。気持ちよいけど稜線はどうなのだろう? すると上から降りてくる登山者が数名。聞けば稜線はガスで風が強いと言うことだ。
登山者の一人はトムラウシの一件もあるので無理せずに諦めて下山するという。 そんなに凄いのだろうか・・? とりあえず稜線に出て決めようという
ことになるが、MIURAさんは上まで行くことは決意していたらしい(^^;)
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標高を上げながら暫く歩くと沢の音がしてくる、冷水の沢に到着だ。いちおう水場になっている。北海道の山の水は生ではあまり飲めないところが多い
けどここは大丈夫のようだ。でも尾瀬のように冷たくはなかった。 ここでしばし休憩してから歩き始めるが、いよいよ傾斜がきつくなり段差も大きい!!
ところどころ階段状に整備もされているけど中途半端なので山道って感じだ。
風もときおり強くなり、雫がバラバラと落ちてくる。ガスも濃くなり深山って感じである。
しばらく歩くと尾根道に出て馬の背ルートが合流する。 風も強くなっているけど強風ということでもない。相変わらずガスは濃いけど時々晴れて目の前に
山が見え隠れする、滝ノ沢岳かな? とにかく尾根からも展望が利かないので夕張岳がどういうものなのかまったく掴めなかった。
このあたりまで来ると植生も少しづつ変わってくるようで、マルバシモツケやハクセンナズナ、シナキンバイなどが見られるようになる。
急登が終わると露岩地帯になる。石原平というところらしい。 その岩の間に同じような植物がいっぱい生えていた。なんとこれは全部シラネアオイと
いうことだ!! こんな大群生は見たことがない!! 満開の頃は圧巻だろうな〜!! 北海道はシラネアオイが多いので本州に来てもあまり珍しくも
ないと聞くけど、この群生ならそういう気分にもなるよね・・・ 満開の頃が見てみたいものだ。
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尾根を少し登ったところで休憩してから再び歩き出す。急登を登り切るとトラバースの道になるが、結構な急斜面で今は草木が生い茂るが残雪期はとても
怖いところらしい。
しばし草木の道をガサガサと進むと望岳台に到着。展望が良いところらしいけどガスガスでなんにも見えなかった!! 背後には前岳が聳えている筈だ
けどそれも見えない・・・。
再び歩き出しゆるやかに下る。すると黄色いスミレを発見!! なんとケエゾキスミレであった! 初めてみるけど葉に毛がたくさんあるので直ぐに同定が
出来る。本来ならもっと早い時期の花だけどどうやら花期が遅れているらしい・・・ すると今度はシラネアオイが咲いている!! さらにサンカヨウまで!!
北側斜面で雪解けが遅かったようだ・・・ その証拠にまだ残雪が所々に残っていた。うむむ、北海道の天候不順は本当のようだ・・・。
ちょっとした沢沿いではキバナノコマノツメも咲いていてびっくりだ・・・。
どんどこ前岳を巻くように登山道を進むと、突然大岩が現れた。このまわりにもスミレやサンカヨウ、シラネアオイも咲いていてMIURAさんもびっくり!! どれも
咲き残りというより旬の状態のものばかりなのだ。 見上げる岩にも花が取り付くように咲いていた。ミヤマオダマキ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマアズマギク、
そしてナガバノツガザクラがポツポツと咲いていた。この岩は蛇紋岩だろうか? しばし撮影して歩き出す。
憩沢という場所は文字通り休憩ポイントになっていて水場もある。この付近もお花は多くてシナノキンバイ、エゾノリュウキンカ、チングルマなどが
咲いていたが、ここでも初めてのスミレである、フギレキスミレを見ることが出来た。葉の縁のギザギザが深裂しているのですぐに判別出来る。しばしここで
休憩だ。雨は霧雨だけど止むこともなく降り続きなにもかもびっしょりである。カメラとレンズは防滴だけどレンズに水滴がつくと撮影に困るのでやはり雨は
厄介だ・・・。
お菓子などを食べて出発だ。 まだまだ先は長い・・・
少し登り返して歩くと前岳湿原に入る。ガスで全容は見えないけど結構広いようだ。湿原には木道が敷かれていて尾瀬っぽいけど置いてあるだけって
感じで増水とかしたら流れてしまいそうだった。 湿原は草花も多くて、チングルマ、ムシトリスミレ、ハクサンチドリ、イワイチョウなどが咲き、尾瀬でも
みかけるオオバタチツボスミレも咲いていた、でも尾瀬のように群生はしてなくポツポツだ。
時間も12時半なのでちょっとここらで食事ということになり木道の追い越し場所で食べることになった。
するとワイワイと騒がしおばちゃんのグループがやってきた。山頂に向かうようだ。さらに山頂側からもグループが降りてきた。こんな天気でもそれなりに
ハイカーは多いみたいだな。
再び歩き出すが、ここからは木道沿いにお花畑が続くようになる。 天気がよければ花を見ながらの散策が楽しいところだけどガスで視界は悪い。それでも
道沿いにはいろんな花が出てきて面白い。 ひょうたん沼を超えるとチシマフウロ、エゾウサギギク、タカネバラ、シロウマアサツキ、ウメバチソウ、シオガマギク、ムカゴトラノオ、ミヤマウツボグサなどが
あちこちで見られるようになる。
途中の蛇紋岩の崩壊地にはユウパリコザクラがあるようだけど6月ころに花なので流石に見ることが出来なかった。
崩壊地から咲きも木道が続く・・・ 森林限界も超えているので風も強く相変わらずの霧雨で眼鏡が雲って大変であった。
これまで点々と咲いていたシロウマアサツキがどんどんと多くなり、場所によっては大群落になっていてびっくりだ!! かすかにネギの匂いまでして
いる。こんなに咲いているのは初めてみた。その傍らにはエゾウサギギクの群生もあって北海道の花園らしい景観であった。
ちょっとしたアップダウンを繰り返して進むとハイマツが増えてくる、そして吹き通しといわれる尾根道に飛び出た。名前のとおり風が強いところだ。しかし
ここには固有種も多くじっくり見たいところだけど、いやはや天気は良くない・・・ 時間もあまりないので荷物をデポして我々だけで山頂に向かうことになった。
さっき登っていったおばちゃんグループはここで諦めたようで「バンザーイッと」掛け声をして引き返していった(^^;) たしかに風も強いし視界も悪いので
トムラウシの一件が頭をよぎったのだろう・・・。
山頂を巻くように道は延びているがこれがけっこうに急登りである。どんどんと登るけどガスもありなかなか山頂が見えてこない。 やっと見えたかと
思うと違ってたりして、下山の時間も考えると引き返した方が良いのではないかとテンションが下がる。それでもひたすら登り、なにやら建物が見えてきた!
鳥居だ!!! ステンレス製の立派な鳥居で赤い祠も鎮座していた。 しかしここはまだ山頂ではないようで、うちっすらと頂が見えていた。うーん、行くかっ!!と
岩の山をどんどんと登るとやっと夕張岳山頂(1667m)の標識が見えた!! しかし風が強くガスガスで視界0!! 長居は無用とばかりにちょっと記念撮影だけして早々に
下山である。 花も咲いてるけどこの風ではゆっくり撮れない・・・ 適当にシャッターを押しながらどんどんと来た道を下った。
すると心配だったのかMIURAさんが登って来ていた。 無事に降りてきた我々を見て安堵したようだ。でもけっこうな強風だったのでこういうときは無理は
禁物である。
吹き通しに戻り、少し花の撮影をするがここはもっと風が強いので花が揺れてどうにもならなかった、それでも特産種のエゾミヤマクワガタやユウバリソウの咲き残り、
ユキバヒゴダイ、エゾタカネツメグサなど珍しいものを見ることが出来た。
さてさて、いよいよ下山開始だ!! 時間は14時半。下山完了は18時近くになりそうだ。
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登りの時はそれほど問題無かった木道も下りは滑りやすいので慎重に下ってゆく。強風にゆれるネギ坊主、ネギの香りがあたりを漂っていた。湿性のところには
ムシトリスミレの群生もあり、やはりゆっくり撮影したくなるけど、レンズも曇りがちで気分的には宜しくない・・・。 崩壊地ですこし撮影してやっと風の
少ない道を歩くようになった。風がないだけでもとてもありがたい・・・。 足下はすっかりドロドロでゴアのウェアもビッショリだ、下山したら温泉が
待っているということだけでも励みになる(^^;)
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北国は日が暮れるのが早くてまだ4時だけどなんとなく薄暗い。本州ならまだまだ明るい時間帯だ。
前岳湿原を過ぎて憩沢に到着、ちょっと休憩して水分も補給してお菓子などで一服だ。ママさんが持ってきたトマトがとても美味しかった。
再び歩き出し、ママさんを先頭にどんどんとひたすら進む。。。 我々が最後のグループの筈なのでなんとなく背後が淋しい気がした。
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望岳台を過ぎて急激に下る・・・ この時は気づかなかったけど何かで膝下を打ち付けたようで後でみると大きく紫色に内出血していた。下ることで
アドレナリンが大量に出て痛さも感じなくなっていたようだ(^^;)
馬の背の分岐付近で休憩〜 お疲れ気味のお二人にドリンクを飲んで頂いてハッスルハッスル!! そしてさらに下る・・・。 やがて冷水の沢に到着して最後の休憩だ。
樹林帯に入ったせいもありほんとに薄暗くなり、一人歩きだとかなり怖いだろうなここは・・・
道がゆるやかになるが、ここが一番長く感じた。それはMIURAさんたちも同じでいつもここは長〜くて飽きてしまうそうだ。 同じような単調な道を延々と
進むこと30分・・・やっと冷水の沢、馬の背ルートの分岐に到着である!! ふぅ〜 ここまでくればもう終わりだ!!
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ヨロヨロと砂利道を下ると、あのおばちゃんグループに追いついた。 この人たち秋田から車でやってきたようである。凄いなぁ〜
おばちゃんたちを一気に引き離して下ると、登山口に到着だ!! お疲れさまです〜(^-^) みんなてせ足ゴールを決めた!!(^o^)/
いやいや噂通りに長い行程の山である。でも、花はとっても多くて飽きることがない。 出来たら天気の良いときにまた登って見たいなぁぁ〜!!
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車が汚れないように靴はビニールにいれたりして乗り込み帰路についた・・・。
すっかり夕暮れになり林道は薄暗い・・・ 対向もこないのをいいことにどんどん走っていると突如、目の前にエゾシカが現れた!! でもなかなか逃げないので
びっくりだ。そこからさらに進んだところでもエゾシカ発見!! 道を横切る!! どうも鹿の食事時間のようで、あちこちに見ることが出来た。いや、それだけ
鹿が繁殖し過ぎているのだろう。こんなに里まで下りてくるのだから・・・。 鉄橋の間際までシカの姿をみかけた・・・
一般道に入り、夕張市内の温泉施設で入浴して、濡れた体を温めた。ふぅ〜 体が生き返る感じだ(^-^)
すっかり暗くなった国道を札幌に向けて帰路に就いたのであります。
今夜は焼き肉だぁぁ(^o^)/(^o^)/
■7月19日(雨時々くもり)
※朝から山間部は大雨のため富良野岳登山は中止。 替わりに小樽観光に切り替え。
※当初より予約していたので十勝岳山麓の白金温泉のホテルへ移動して宿泊。
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昨夜の天気予報で北海道の山岳部は大荒れの予報になっていたので富良野岳は中止となっていた。予報とおり夜中から本降りとなり朝になっても雨は降り続いて
いた。夕張岳でびっしょりになった服やザック、そして登山靴も乾くはずもなく、登山中止はちょうど良かったのかもしれない。
登山もいかないとなるとゆっくりと寝ることが出来た。前日の寝不足も解消である。
のんびりとママさんお手製の豪華な朝食をいただき長々と談笑する。
今日は、予約してしまっていた十勝岳山麓の白金温泉に移動することになっているが、その前に小樽観光でもしようということになった。白金温泉には
MIURAさんに送ってもらうことにも決定した。ママさんも同乗の予定だったけど、夕張で少し風気味になってしまったので3人だけである。
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小樽は初めてだけど、運河や倉庫の待ちで有名だ。この日は山歩きを中止した人たちもいるようで道路はちょっと渋滞気味。観光客もかなり多かった。
雨も降っているのであまり動くことも出来ないけど、有名どころの北一硝子に寄ってお買い物である。僕は買わなかったけどママさんや相棒はいろいろ物色
していた。
買い物のあとは倉庫を改造したホールでコーヒーを頂いて一服。その後は、遅い昼食で、これまた有名だという「番屋」という寿司屋?に移動。
壁には芸能人の色紙が所狭しと飾られていて有名な店だというのがよくわかった。 MIURAさんご馳走様でしたm(u_u)m
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十勝に移動する時間もあるので観光も切り上げて高速で一旦札幌の自宅へ戻った。
準備を整えて、車に乗り込む。ママさんとはここでお別れである。 どうもありがとうございました〜(^o^)/ また来ますね〜
ママさんの見送りをうけて白金温泉に向けて出発!!
雨は断続的に降り続き、雨足も強い。 道央道に入り快調に突っ走る・・・。 しかし、砂川あたりにくると急に大渋滞に巻き込まれた!! 事故だろうか?
携帯でいろいろ調べるとどうやらこの先が上下線ともに災害通行止めになっているようだ。そのおかげで手前のインターで下りているので渋滞になっている
ということのようだ。後で判ったが土砂崩れだったそうだ。
一般道に下りることで時間が判らなくなってきたのでホテルには一応連絡をした。
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MIURAさんは旭川方面には向かわずにナビに沿って峠を越える道を選択してガンガンと飛ばした。 しかし道のりは長く遠く、峠の道は舗装もされて
いなくてちょっと大変・・・ しかし、峠を越えると富良野の丘陵地帯。テレビや写真で見るような景色が広がっていた。 とはいえゆっくり見ている
暇はないのでとにかくホテルを目指す・・・。
すっかり暗くなった19時半頃やっと目的のホテルに到着〜 MIURAさんはこのまま美瑛方面の道の駅で車中泊して明日また空港まで送ってくれると
いうことだ。ほんとにお世話になりますぅぅm(u_u)m
ではではまた明日〜と忙しなくひとまずお別れである。
チェックインをして食事して温泉に入ってくつろいだ。
■7月20日(曇りのち晴れ)
※午前中しか空き時間がないので十勝岳山麓を山岳ドライブ。望岳台、富良野岳の見えるところまで散策。
旭川空港(13:10発)====東京羽田帰着
予定通り朝9時にホテル前でMIURAさんと合流〜!! いまとなってはもう少し早く出発でも良かったかも・・・
空港の時間までまだ少しあるので見るはずだった十勝岳と富良野岳を見ましょうと山岳ドライブすることになった。
白金温泉からほど近い望岳台。雲は多いけどここからは十勝岳が一望できる場所で十勝岳や美瑛岳の登山口になっている。天気が回復するということ
なのですでに駐車場は満杯状態。多くの登山者が登ったようだ。これから登る登山者もいて、羨ましい〜 少し散策してみることにして道を歩く。道と
いっても火山弾や溶岩の岩があちこちにありとても荒々しい場所だ。樹木もあまり育ってはいないがイワブクロやイソツツジ、リンドウ、ウラシマツツジ
などの花が咲いていてちょっと嬉しくなった。
こからは富良野岳もみえるのだけどまだまだ雲に隠れている・・・。 今度はその富良野岳の登山口の十勝岳温泉の方へ向かう・・・。
いったん白金温泉に戻り山岳道路を吹上温泉に向けて走る。 するとにわかに晴れ間が広がり日差しが降り注いだ! 北海道にきてやって青空とお日様を
みた感じだ。
山の麓には富良野の畑が広がるのが見えていた。
テントを張る予定だった吹上温泉のテント場は気持ちよさそうな芝生である。そして温泉の立派な施設。なかなか良い温泉だそうだ。
ここから少し移動したところに有名な露天風呂がある。 「北の国から」の著者のおっさんが発表してしまい人気が出て人が大勢押し掛けるように
なったそうだ。 その露天は岩をくりぬいただけのまさに露天! 施設もなにもない野趣溢れた露天風呂だ。いちおう水着着用だけど女性もけっこう来る
そうである。この日もまだ朝だというのに何人かの男性が浸かっていた。 丸見えなので入るのはなかなか勇気がいりそうだ・・・(^^;)
温泉を後にして車を走らせる。どんどんと標高を上げると予約が取れなかった人気のやど、カミホロ山荘を通り過ぎる。 そして登山口に立つ凌雲閣に
到着。ここですでに標高1300mはある。
凌雲閣は人気の宿だけど施設は古く女性には不人気だそうだ。でも登山口に近いので利用する登山者は多い。近くには立派な駐車場もあり便利だ。
すっかり晴れ上がった青空! 稜線の雲も徐々に消えてきていた。 富良野岳と十勝岳が見えるあたりまで散策してみるべく歩き出す。ここも林道の
ようなしっかりした道が暫く延びている。道々にはゴゼンタチバナ、アキノキリンソウ、イワハゼなどなどけっこう花々も咲いている。 山々の新緑も
綺麗で青空との組み合わせが素晴らしい。
しばし歩くと荒々しい山が見えてくる、灰色をした山は火山地帯! 地図で見ると安政火口があるらしい。東側には三段山が聳え、火口の奥には
上富良野岳が見えていた。そして、雲が切れてくると西側に待望の富良野岳が見える! 稜線まで緑が多いすぐとなりの十勝岳とは対象的でとても綺麗だ!!
花の百名山なので是非ともリベンジして登ってみたいものだ。
駐車場まで戻り車に乗り込む。
天気が良くなってきたのでもう一度望岳台へ移動〜!! 一瞬、雲間に美瑛岳や十勝岳山頂が垣間見ることが出来たがまだまだ雲が多い。雲に混じって
吹き上がる水蒸気がバリバリの活火山であるということを実感出来る・・・。
車は一路、空港へ向かう・・・ もう少し時間があれば美瑛の丘なども廻ってみたいけど無理そうである。
北海道にある有名なラーメン屋の「山頭火」美瑛店に立ち寄りラーメンを頂くことに・・・。 北海道といえば塩ラーメンなので僕は塩、相棒は味噌、
MIURAさんは醤油をチョイス! 若いあんちゃんに注文する。 しかーしまてどくらせど出てこない、仕舞いには後からやってきた人が注文した塩ラーメン
とかが出る始末。 スタッフは他にもいるのにこの異変に気づかないのだろうか? たまりかねてMIURAさんが確認するとやはり注文が厨房に伝わって
なかったようだ。こちらは飛行機の時間がないので焦ってしまう。同時注文の餃子も出てこないので尋ねると大丈夫ですよ〜とあんちゃんは言う。でも
念のため別のスタッフに確かめるとやっぱり伝わってなかった・・・オイオイ!! やっと出てきたラーメンを啜るけど、こうい状況になると美味しい
とは思えなくなる。 基本的に堅麺は好みではないのでスープだけはまあ美味しいかな・・・ 時間もないのでさっさと食べてしまった(^^;)
もし口コミ評価してくれと言われたら、★1つ程度だろう。接客を間違えると減点度は高いのだ(^^;)
ということで出発時間まであと40分!! かなり厳しいけど車はカッ飛んだ!! 間に合わなければ次の便にするかな〜と半分諦めていたが、
MIURAさんのおかげで25分前に空港に到着だ! 良かった〜 どうもどうもありがとうでした。(^o^)/ ひとまず受付をして荷物を預けたところで
まだお土産を買う時間があるようなので急いで物色・・・ そうこうしているうちに車を置いてきたMIURAさんが駆けつけた。どうもいろいろお世話になりました
とお別れのご挨拶・・・。 また来たときは宜しくです。尾瀬にもまた来てくださいと、堅い握手(^o^)q
検査場に入り、いよいよ本当にお別れである。ありがとう〜(^o^)/(^o^)/
搭乗する通路を歩いていると送迎デッキにMIURAさんの姿を発見!! どうも〜(^o^)/(^o^)/ いつまでも手を振りながら機内に入った・・・。
定刻より少し遅れて飛行機は出発・・・ デッキのMIURAさんを探すが遠くて判らない・・・
そして轟音とともに滑走路を離陸! 眼下に広がる富良野の広野・・・そして十勝岳、そして大雪山の山々がとても綺麗だ。あれほど悪天候だったのに
一気に晴れた感じで、最後の最後に北海道の山々を見させてくれた気がする。 ありがとうカムイの山々。また来るね〜(^o^)/
こうして2回目の北海道の山遠征は幕を閉じたのであります。
すっかりお世話になったMIURA夫妻にはとっても感謝です。美味しい焼き肉やメロンや朝食も嬉しかったです。
そして、夕張岳の花々。初めて見るスミレたち。雨だったけど沢山の花に会うことが出来て登って良かったな〜と思いました。また来年、いや今年?
とにかくまた行きたいと思いました。
おしまい・・・。