島の軒並み

島の家屋は非常に密集して建てられている。写真のように狭い道沿いに
整然と建てられており一種独特の雰囲気がある。家屋の殆どは外壁に
トタン張りをし錆止めを施している。潮風の影響で家屋が傷みやすいので
それを防止するためだ。また殆どの家には「ミセ」と呼ばれる構造がある。
下の写真を見ていただくと窓に縁台が出ているのが解ると思います。ここ
で漁具の支度をしたり隣人と話したりする場所として利用されている。
もう一つの使い道はこの縁台は稼働式で雨戸の代わりにもなる。下の写真
のミセは窓側に折れる。更に屋根下にも1枚あり窓側に折れて雨戸となる
仕掛けだ。全てが同じ仕掛けではないが雨戸の役割を持たしているミセも
多い。このような仕掛けは「ミセ造り」と呼ばれ四国東南部だけに見られ
る造りで建築学的ににも非常に希少価値の高い遺産であるそうだ。昨今、
大学の研究生が研究の為に訪れたりしている。
もし、この大学生の方、見ていましたらまとめられた資料を見せて頂き
たいと思いますのでご連絡下さい。
 
▲下の縁台と天井部の戸板が閉じて雨戸の役割をする。右写真は閉じた状態。


▲窓に格子のある家も見られる