|
とにかく出羽島には猫が多い、猫といってもノラ猫なのだが、その昔遠洋 漁業が最盛期で人口が数百人もいた時代にネズミが大量発生したのだ、それを 駆除する目的で猫が放たれたのだが猫はほとんどネズミを捕らなかった。原因 は漁で採った魚のおこぼれが大量にあったために餌に困らなかったのだ。そし て豊富な食べ物とねぐらになる場所が沢山あったため爆発的に増えたのだった。 近年、人口も減り漁も少なくなったためにノラネコの数も少なくなってきてい るが一説には人口と同じくらいは猫がいるのではと言われている。その昔には 増えた猫が民家に侵入して干した魚などを捕ったりしたのでかなり嫌われる存 在になって虐待を受けたそうだ、今も忌み嫌ってる人は多い。餌が少なくなっ た影響かやせ細った猫の姿も目に付く。夜になると海岸に猫が集まってきて顔 見せが行われているようだ。 |