頂上灯台

 標高76メートルには出羽島灯台が立つ。灯台は海洋航路の要となるもので
この出羽島の位置が沿岸を航行する船舶にとって非常に重要な位置にある。更
には立地の良さから船舶電話や海洋無線など電波の中継地点としての役割を持
たせた複合灯台である。この灯台の歴史は長くて1800年頃には沿岸警備の為の
遠見番所があって藩士を常駐させていたそうだ。その後昭和34年に現在の灯
台が施設され光度8500万カンデラで約37qまで光がとどくそうだ。
 そんな灯台からの眺めは最高で北は四国山脈、南西に室戸岬、東には出羽島
と並ぶ津島や大島、気象条件が良ければ遙か紀伊半島まで見渡せる絶景ポイン
トだ。昔は灯台の横に展望台があったが老朽化の為取り壊されてしまった。新
しい展望台の建設をして欲しいものだ。が10数年前に島の某民により灯台周
辺の雑木を切ったり石を動かしたりしてすっかり綺麗になってしまった。それ
まではぼうぼうに木が茂っていたのだが、お陰で展望が更によくなっている。
周辺にはベンチも設置されているのでゆっくり景色を楽しむにはもってこいだ。
 下の写真では一番奥の島が大島、次が津島、手前の2つが小津島である。

▲灯台前から見た大島、津島方面、天気が良ければ紀伊半島も見える。