ミヤマスミレ類 地上茎なし

チシオスミレ (血潮菫)

撮影地:長野県霧ヶ峰(2010.6.12)
 サクラスミレの生育地に時折現れる個体です。
生育地 北海道、本州、四国、九州。明るい照葉樹林帯から日当たりの良い草地、草原に多く生育していますが中部以北が分布の中心で西日本ではあまり見られません。
開花時期 4月下旬〜6月中旬頃
草  丈 8〜15pくらい
花の状態 花色白っぽい淡紅紫色から紫紅色。中心部は白くなる。希に白花もあります。
花形直径2.5p前後で日本のスミレでは最大。特に上弁2枚が大きい。花弁の基部は閉じ気味なので内部はほとんど見えない。
側弁側弁の基部には毛が密生する。
距 太めで長め。毛はない。
萼片
葉の状態 葉形花期の葉は長さ5〜8p。三角状長卵形。葉柄が長く細かい毛が生えている。翼はない。
葉表主脈に沿って紅紫色の斑が入っています。
葉裏やや紫色を帯びています。
托葉
備   考  サクラスミレの亜種で葉表の脈に沿って紅紫色の斑がはいっています。サクラスミレが群生しているところでは比較的発生率が高いようです。が始めてみたサクラスミレの中にこの個体を見つけたのはラッキーでした。
■何故「血潮スミレ」などと命名したのか名付け親の品位を疑いますね、アカフサクラスミレでも良いと思うのですが・・・(^^;

葉の形

左が表で、主脈に沿って紅紫色の斑が入ってます。 右は裏です。やや紫色を帯びています。