タチツボスミレ類 地上茎あり

タデスミレ (蓼菫)

撮影地:長野県(2007.5.25) 日本でただ一カ所にしか自生しない幻のスミレです。遂に見ることが叶いました!!
生育地 長野県の2カ所で生育が確認されたが、そのうち1カ所は絶滅。日本では1カ所のピンポイントで自生。
やや湿り気の多い落葉樹林下。
開花時期 5月下旬〜6月上旬頃
草  丈 20〜40pくらい
花の状態 花色白色。唇弁には紫色の筋が入る。
花形直径1.5pくらい。花弁は先端が細くなる。
側弁側弁の基部には毛がある。
距 短い。
萼片黄緑色
葉の状態 葉形タデの葉のように細長い。葉厚は薄い。
花期の長さは4〜8p。
葉表緑色。
葉裏緑色。
托葉櫛の葉状に切れ込む。
備   考 ■非常に限られた場所にしか生育しない貴重なスミレです。
■花がなかけれぱスミレには見えません。葉がタデの葉に似ているのでこの名前がありますが、よく見ると托葉がタチツボスミレのように櫛状なので判別がつきます。分布がピンポイントなので生態の詳細は ほとんど判っていませんが、スミレの古い形を残したものではないかと言われています。
■他の芳香のあるスミレとはちがう、爽やかな香りがします。

花のアップ

側弁には毛がある。花弁は細く先にいくほど尖ります。
距の部分

短い。
葉の様子

タデの葉に似ています。ほとんど無毛です。
托 葉

托葉は、タチツボスミレのように櫛状です。
全 体

全体像です。とてもスミレとは思えないいでたちです。時期が早かったのであまり咲いてませんでしたが、周りには蕾を持った株がいくつも見られました。(2007.5.25撮影)