ミヤマスミレ類 地上茎なし

スワスミレ

撮影地:東京都八王子市(2013.4.6)
 見つかったという情報を聞いてからすぐに行きましたが、すでに花期は終わりしおれかかっていました。辛うじて花色などが見れたので同定可能でした。 来年は新鮮な状態のを撮影したいです。
交雑親種 ヒカゲスミレ × エイザンスミレ
生育地 ヒカゲスミレとエイザンが混成する場所に突発的に発生。
開花時期 4月上旬〜4月下旬頃
草  丈 5〜15pくらい
花の状態 花色淡紅紫色〜紅紫色。または白に近いものなど変異がある。唇弁の紫条はヒカゲスミレに似て多い傾向。
花形直径1p〜1.5pくらいの中型。
側弁側弁には毛がある。
距 円筒形、やや太い。少し毛がある。
萼片毛はアリ。
葉の状態 葉形卵状披針型〜披針型、縁は浅裂〜中裂の切れ込み。
葉表緑色。毛が多い。
葉裏白っぽい緑色。毛が多い。特に葉脈は目立つ。
托葉長細い三角形。鋸歯あり。
備   考 ヒカゲスミレが毛深いのでその傾向が顕著に出るようです。葉柄、花柄、距や萼片にまで毛があります。
花はヒカゲスミレ型、エイザンスミレ型に別れることが多いようです。エイザンスミレ型になると白っぽく花弁がやや縮れます。
雑種ですが、不完全念性があり希に種で増えて群生を作ることがあります。
希にエイザンスミレのように5深裂することがあり、ちぢれた葉になることもあるようで変異がある雑種です。
 
最初に見つけたときはすでに花が終わり、しおれてきていましたが、花色や花型は分かる程度残っており、この個体はヒカゲスミレ型という ことがわかりました。

花の部分

この個体はヒカゲスミレ型で、淡紅紫色。 花弁の紫状があり、唇弁はヒカゲスミレのように多い。側弁には毛がある。 花柱頭はかまるっこいカマキリ型。
距の部分

円筒形でやや太い。少し毛がある。 萼片にも毛がまばらにあります。
葉の状態

浅裂から中裂、この個体はやや深裂もあるようです。 【上】表面は緑色。毛がある。   【下】裏面は、白い緑色。毛があり特に葉脈には多い。
根元付近

托葉は細長い三角形で縁には短い鋸歯がある。 詳しく見ると株元から新芽が出てきているようです。もしかしたら根でも増えるのか? 
夏期の状態

【撮影:2014.5.25】 この年は花が咲きませんでしたが閉鎖花もありませんでした。