ミヤマスミレ類 地上茎なし

サクラスミレ (桜菫)

撮影地:東京都檜原村 (2012.5.13)
 花が大きいので遠くからでもよく目立ちます。
生育地 北海道、本州、四国、九州。明るい照葉樹林帯から日当たりの良い草地、草原に多く生育していますが中部以北が分布の中心で西日本ではあまり見られません。
開花時期 4月下旬〜6月中旬頃
草  丈 8〜15pくらい
花の状態 花色白っぽい淡紅紫色から紫紅色。中心部は白くなる。希に白花もあります。
花形直径2.5p前後で日本のスミレでは最大。特に上弁2枚が大きい。花弁の基部は閉じ気味なので内部はほとんど見えない。
側弁側弁の基部には毛が密生する。
距 太めで長め。毛はない。
萼片萼片の付属体は全縁
葉の状態 葉形花期の葉は長さ5〜8p。三角状長卵形。葉柄が長く細かい毛が生えている。翼はない。
葉表淡緑色。希に紅紫色の脈のものがあり、チシオスミレと呼びます。
葉裏淡緑色。チシオスミレは紫色を帯びる物があります。
托葉
備   考 ■日本のスミレでは最大の花の大きさを誇るスミレです。名前は桜色が由来ではないようです(^^;
■葉表の脈に沿って紅紫色の斑がはいるものを「チシオスミレ」と呼びます。サクラスミレが群生しているところでは比較的発生率が高いようです。
■また、希に白花のシロバナサクラスミレも見られます。

花と距のアップ

花が大きく立派ですね。側弁には毛が密生しています。
花柱の状態

花は中心部が閉じ気味で、旬で全開時でも奥は見えませんので、強制的にひらいて撮影してみました。花柱がよく見えますね。
葉の形

左が表、右が裏です。裏は淡緑色です。葉柄には毛が生えています。

花弁の変形

撮影:2006.6.3 群馬県榛名。 花弁のおかしな個体を見つけました。花弁が割れています。