オオバタチツボスミレ類 地上茎あり

オオバタチツボスミレ (大葉立坪菫)

撮影地:群馬県片品村・尾瀬ヶ原(2012.6.23)
  尾瀬ではごく普通に見ることが出来るスミレですが、絶滅危惧種だそうです。尾瀬では水気の少ない湿地の木道の間などに群生しているのがよく見られます。
生育地 北海道、本州の中部地方以北。
日当たりの良い湿原や湿り気のある草地、林下にも見られる北海道では海岸付近でも見ることが出来る。本州では標高の高いところでしか見られないようです。
開花時期 5月中旬〜7月上旬頃
草  丈 30pくらい
花の状態 花色紫紅色。花弁には紫色の筋が見られる。
花形直径2〜3p前後と大型。花柄にも毛はない。
側弁側弁には毛が密生する。
距 ぽってりと短い。
萼片黄緑。毛はない。
葉の状態 葉形円心型で先が尖る。長さ3〜7p。
葉表緑色。はっきりとした脈が見られる。
葉裏緑色。
托葉全縁だがまばらに浅い鋸歯がみられる。
備   考  北海道と本州の一部にしか見られない希少種で絶滅危惧種に指定されている。
 タチツボスミレの名がついているが、ニョイスミレの大型種という感じがあるのでタチツボスミレとは別種と分類されている。

花の部分

側弁には毛が密生しています。 
距の部分

大柄な花のわりに距は短いです。
葉の部分

名前の由来にもなっているとおり葉は大きいです。
托葉の部分

左がオオバタチツボスミレの托葉ですが、タチツボスミレ類の特徴であるクシ型ではありません。このことからニョイスミレに近い種ではないかという見解もあります。(右はオオタチツボスミレの托葉です。)

花いろいろ

撮影:群馬県・尾瀬沼(2004.6) 木道の間に群生している光景もよくみかけます。 
花いろいろ

撮影:群馬県・尾瀬ヶ原(2012.6.24) こちらはやや白っぽいタイプ。