ミヤマスミレ類 地上茎なし

オクハラスミレ

撮影地:群馬県足尾山地(2007.4.21)
 サクラスミレかと思いましたが、見た目に雑種の雰囲気が! なかなか出会えない雑種だそうです。
交雑親種 サクラスミレ × マキノスミレ
生育地 サクラスミレとマキノスミレが混成する場所に発生するが両者の花期が少しずれてるのでなかなか出会えない。
開花時期 4月下旬〜5月下旬頃
草  丈 5〜10pくらい
花の状態 花色濃紫紅色〜濃紫色。唇弁の基部は白く紫条がある。
花形中型〜大型。サクラスミレ同様に花は大きい。
側弁側弁には毛が密生するが希に無毛。
距 距も淡紫〜紫色。やや上方に曲がる。
萼片毛は無し。
芳香
葉の状態 葉形卵状披針型〜長卵状披針型。
葉表緑色〜深緑色。無毛〜有毛。
葉裏紫色を帯びるが濃淡がある。無毛〜有毛。
托葉
備   考  2007年に撮影した当時は何か判らなかったが、改めて見るとやはりオクハラスミレではないかということで掲載に至った。
 撮影地ではマキノスミレ、フモトスミレ、シハイスミレらしいものも見受けられ、悩ましいが、距の状態はフモトスミレでは なさそうだ、マキノかシハイか?迷ったが、葉が立っているという点と綺麗な紫色の花はオクハラスミレと記載された本やネット画像と 似ているのでほぼ断定しました。
 
 この山は数々の雑種が排出される素晴らしい山でいづれまた探索してみたいです。  

花の部分

スッキリした花の状態。なにより大柄でサクラスミレが片親だというのは容易に判った。距はやや上方に反る。
葉の状態

白っぽいが微毛はない。 ちゃんと葉を撮影してなくて全体が見えるのはこれだけでした。
葉裏の状態

この個体は葉の裏はやや紫色を帯びてました。