タチツボスミレ類 地上茎あり

ニオイタチツボスミレ (匂立坪菫)

撮影地:東京都八王子市・奥高尾(2014.4.26) 花立ちのいい株で近づくだけでいい芳香がしました。
生育地 北海道南部、本州、四国、九州(屋久島まで)に分布。
日の当たる草地や日差しが多い落葉樹林の下など陽のあたる環境に生育しています。
開花時期 3月下旬〜5月中旬頃
草  丈 5〜15pくらい
花の状態 花色濃紫色〜紅紫色。中心部はすっきり白く抜けるものが多い。また、希に白花も見つかる。
花形直径1.5〜2p前後。花弁が重なり合って咲くことが多い。
側弁側弁の基部には毛は無い。
距 淡紫色。上部に跳ね上がるように伸びてます。
萼片毛は無い。
葉の状態 葉形花期の根生葉は卵形〜心形。長さ1.5〜3p。花後は茎が伸び始めて長くなる。
葉表緑色。毛はない。
葉裏緑色。毛はない。
托葉櫛型。
備   考 ■ほとんどの個体は良い香りがするが、希にニオイの無い個体もある。
■ナガバノタチツボスミレと花が似ているが、ニオイタチツボの花柄には微毛があるが、海岸沿いの個体には毛が無いものもある。
■花弁が白で距が淡紫色のものを「オトメニオイタチツボスミレ」と呼ぶ。
■花弁も距も白いものを「シロバナニオイタチツボスミレ」と呼ぶがかなり希だそうだ。

花のアップ

花の中心部が白く抜け、また、花弁が重なりあっているのが特徴です。 側弁には毛はありません。
距の部分

距には毛はありません。上部に跳ね上がるように伸びるのも特徴のひとつのようです。

花いろいろ

撮影:東京都奥高尾。 ニオイタチツボスミレもこのように群落を作ることもあります。

撮影:東京都南高尾 2014.4.5。 登山道にも進出して花を咲かせてました。