ミヤマスミレ類 地上茎なし

ミヤマスミレ (深山菫)

撮影地:群馬県片品村・尾瀬ヶ原(2005.6)
 豪雪地帯の尾瀬ですがスミレの種類も結構あります。でも、このミヤマスミレの存在は知りませんでした。木道の側で偶然株を発見したのが始めての出会いです。
生育地 北海道、本州、四国。北海道では低地の落葉樹林ですが、本州では東北では低山、中部付近では1000m以上の高山に分布し、四国や西日本では高山に飛び地的に分布している程度です。
主に湿り気のある落葉樹林下に生育しています。
開花時期 5月上旬〜6月中旬頃
草  丈 3〜10pくらい
花の状態 花色鮮やかな紫紅色、やや薄いのもある。希に白いの花もある。
花形直径1.5〜2p前後。ヒナスミレより花弁は細い傾向にある。
側弁側弁の基部には毛が無い。
距 細めで長い。毛は無い。
萼片
葉の状態 葉形葉は長さ2〜4p。心形で先は摘んだように尖る。葉柄を中心に毛がある。
葉表緑色。毛は無い。
葉裏緑色。毛は無い。
托葉
備   考  花はヒナスミレやフジスミレに似ているが花弁が細いのが特徴です。また側弁には毛がありません。
 このスミレは根を伸ばして増えるので小群落を形成することがよくあります。
■葉は四国では細長い個体が見つかっている。
■「フイリミヤマスミレ」は葉に白い斑のはいったもの。葉裏は紫色を帯びるものと帯びないものがある。
■「シロバナミヤマスミレ」、花が距まで白色をしている。

花のアップ

左が標準的な花のタイプです。側弁には毛がありません。 右は花弁が広いタイプです。
距の部分

左が上の左の花の距です。右が上の右の花の距です。距の長さや色合いが違うのが解ると思いますが、どちらもミヤマスミレです。

花いろいろ

撮影地:群馬県片品村・尾瀬ヶ原(2005.5.22)
 こちらは花弁が広いですが、ミヤマスミレのようです。北海道や本州では個体数が多いので少し違う個体も多く見つかります。
花いろいろ

撮影地:群馬県片品村・尾瀬ヶ原(2005.6.28) これもミヤマスミレです。結構花付きがよいのも特徴です。
花いろいろ

撮影地:長野県松本市郊外(2007.5.27) 信州のミヤマスミレです。けっこう日当たりの良い道路の法面に咲いていました。花弁は丸い形です。