タチツボスミレ類 地上茎あり

マルバタチツボスミレ

撮影地:東京都・南高尾 (2013.3.20)
 葉は典型タイプではないですが、花色や強い芳香から判断してマルバタチツボスミレと同定しました。
交雑親種 タチツボスミレ × ニオイタチツボスミレ
生育地 タチツボスミレとニオイタチツボスミレが混成する場所に比較的確率良く発生する。
開花時期 3月下旬〜4月下旬頃
草  丈 10〜15pくらい
花の状態 花色紅紫色〜濃紅紫色。花中心部は白地。花柄に僅かに毛。
花形中型。
側弁側弁の毛はなし。
距 細長い。淡紅紫〜紅紫色。
萼片毛がある。
芳香あり
葉の状態 葉形心型〜卵状心〜三角状心型。葉柄に僅かに毛。下部のものは丸みがあるが上部の物ほど長めになる傾向。
葉表緑色。毛は殆どない。
葉裏淡緑色。毛は殆どない。
托葉櫛状。
備   考  一般的にマルバタチツボスミレというと葉が丸いイメージが強く写真でもそんなようなのが多いのですが、雑種ですので 心型のタチツボスミレの葉に偏ることもあり得ると思います。
 
 花はニオイタチツボスミレに似て中心部が白く、強い芳香があります。
 
 この雑誌は比較的発生しやすいようであちこちで見かけます。雑種強勢でかなりの大株になることもあります。
 
 

花の部分

中心部は白く抜ける。側弁には毛は無い。
距の部分

淡い紫色ですが、もう少し濃いタイプもあります。
葉表裏の状態

表裏とも毛はほとんど無いが葉柄には疎らに毛がある。
下葉と上葉

根元に近い葉(左)と最上部の葉(右)。いづれも花期のものですが上部の葉は長く葉先が尖る傾向です。
托葉の状態

タチツボスミレらしく櫛状です。

花いろいろ

撮影:東京都高尾山系 2014年4月26日。 こちらも場所は違いますが典型的ではないですね。