ミヤマスミレ類 | 地上茎なし |
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マキノスミレ (牧野菫) | ||
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![]() 撮影地:東京都奥多摩(2006.4.8) 植物学者牧野博士の名のついたスミレです。憧れのスミレの一つでしたがついにご対面です! | ||
生育地 | 本州、近畿付近。照葉樹、松林のある明るい山林や尾根沿いに分布。中部地方ではアカマツ林に多いが雪国ではブナ林でも見られる。 | |
開花時期 | 3月下旬〜5月頃中旬頃 | |
草 丈 | 3〜8pくらい | |
花の状態 | 花色 | 赤紫色〜濃赤紫。 |
花形 | 直径1.5p前後。花弁はシハイスミレより細め。 | |
側弁 | 側弁の毛は無い。 | |
距 | 細長い。毛はない。 | |
萼片 | − | |
葉の状態 | 葉形 | 葉は長さ2〜5p。シハイスミレより細長く、長披針形。葉をほぼ垂直に立てるのが特徴的。 |
葉表 | 濃緑色。 | |
葉裏 | ふつう淡い紫色を帯びるが濃く出る個体もある。花後は次第に淡くなって淡緑色になる。 | |
托葉 | − | |
備 考 |
シハイスミレの変種で東日本に多く分布しています。近畿地方の個体はシハイスミレに近づく傾向にあるようです。 ■葉がほぼ垂直に立つ傾向が強いのが特徴です。※全葉が垂直ということではありません。 葉裏の紫色は花後完全に消えることが多く淡緑色になるのも特徴です。 ■白花のものを「シロバナマキノスミレ」と呼ぶ。 ■葉の表面が短毛が密生しているものを「シナノスミレ」と呼びます。 ■葉に斑が入る物は「フイリマキノスミレ」と呼びます。 |
花のアップ |
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![]() 側弁には毛がありません。花色はシハイスミレより濃い傾向になります。(この個体は薄い色でした。) |
距の部分 |
![]() 細長いです。毛はありません。 |
葉の形 |
![]() 左が表、右が裏です。裏は普通、淡く紫色を帯びます。(この個体はやや濃い紫でした。) |
花いろいろ |
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![]() (2007.4.15 東京都奥多摩) トップ画像と同じ場所でみつけた別の個体です。 |
![]() (2010.5.5 東京都奥多摩) 奥多摩などでは葉が垂直になるような典型的なものは少ない気がします。 |
![]() (2013.4.29 東京都奥多摩) あまり日当たりの無いようなところほど葉が寝てしまうようです。 |
![]() (2013.5.5 長野県塩尻市) 信州のマキノスミレです。この個体はかなり色が濃いですね。 |
![]() (2013.4.29 長野県塩尻市) 上と同じ山のものですが花色は標準的。 |