ミヤマスミレ類 地上茎なし

コスミレ (小菫)

撮影地:東京都八王子市・南高尾(2013.3.20)
  淡紫色の花はコスミレの標準的な色です。葉裏は淡緑色で撮影地周辺の個体はこのタイプがほとんどです。
生育地 北海道南西部、本州、四国、九州、屋久島。
人里近い土手や農耕地近くの日当たりの良い場所。民家の近くでも見られる。
またやや標高のある山の半日陰でも生育している。
開花時期 3月下旬〜5月頃
草  丈 5〜10pくらい
花の状態 花色淡紫色や紫紅色、かなり白っぽいものもある。
花形直径1.5〜2p。花弁は丸みのあるものから細いタイプまで様々。また脈がやや目立つものが多い。
側弁側弁の基部の毛は、東日本で無毛が多いが、西日本では有毛が多い。
距 円筒形で太めでやや長い。先は細くならない。毛はない。
萼片淡緑色
葉の状態 葉形長三角形〜長卵形で2〜6p。普通毛はないが微毛があるものもある。
葉表白く濁った緑色。粉をふいたような感じ。
葉裏紫色を帯びる。または、淡緑色の。
托葉
備   考 ■名前とはちがい、それほど小さくもなく中型といった感じ。繁殖力も旺盛で花付きが良いのが特徴だ。
■地域によってかなり変異が多く同定に悩むことがある。特に西日本での変異が大きい。
■花が白色に近いものを 「シロバナツクシコスミレ」 という。ただ定義がいまいち曖昧・・・。
■全体に毛のあるものを 「ヒゲコスミレ」 という。

花のアップ

側弁には毛がありません。
距の部分

やや太く長いです。
葉の裏側

通常は紫色を帯びます。

こちらの個体は淡緑色でした。


花色が濃いタイプ

撮影地:東京都八王子市・裏高尾(2011.4.3) 花弁が中細、花色は濃いです。
花の色が白っぽいタイプ

撮影地:東京都八王子市・高尾山(2005.3) 
かなり花弁が細いタイプ

撮影地:東京都八王子市・高尾山(2005.4) 花弁も距もかなり細いです。
絞り染めのような綺麗な花色タイプ

撮影地:東京都八王子市・高尾山(2005.4.2) 白と淡紫色が滲むような色合いの花もあります。綺麗ですね。 【もしかしたら雑種かも??】

花後の状態

撮影地:東京都八王子市・裏高尾(2005.6) 葉の特徴をとどめたまま、それほど大きくはならないようです。
花いろいろ

撮影地:東京都八王子市・裏高尾(2016.3.26)凄く多花で色の濃いタイプで存在感がありました。