ミヤマスミレ類 地上茎なし

キリガミネスミレ 

撮影地:長野県の高原(2010.6.12)
 スミレ(マンジュリカ)×シロスミレの交雑種。白と紫の融合的な花色が綺麗です。
交雑親種 スミレ(マンジュリカ) × シロスミレ
生育地 スミレとシロスミレが生育する場所に突発的に分布。シロスミレ自体自生地が限られるので出会えることは希。
開花時期 5月中旬〜6月頃
草  丈 5〜10pくらい
花の状態 花色白〜紫色まで連続的に混ざり合う感じで変異が多い。
花形直径2前後と中〜大柄。
側弁側弁には白い毛がある。基部に紫色が残る。
距 短く袋状。黄緑色に紫色が残る感じ。
萼片緑色。
葉の状態 葉形長楕円状披針形〜披針形と変異がある。
葉表緑色。微毛があるかまたは無い。
葉裏緑色。微毛があるかまたは無い。
托葉
備   考 ★スミレ(マンジュリカ)とシロスミレの交雑種です。
 信州の霧ヶ峰で最初に見つかったのでこの名前がつきました。
 
側弁の基部に紫色が残るものがほとんどでそこから白色がバリエーション的に連続する。
距はシロスミレが緑色なので、ここに紫色が少し絡むような色合いとなるのも特徴。
花後はマンジュリカのように基部が広がり三角状披針形になる。
 
西日本に多いホソバシロスミレとスミレ(マンジュリカ)の雑種も見つかっており、この場合はホソバキリガミネスミレと呼ばれます。

花のアップと距の部分

花色は白地に紫色が乗るという感じで、側弁の基部が紫色が残るのが特徴。また側弁には毛が密生します。 距は緑色に紫が帯びるという感じです。
葉の表裏

この個体の表は毛は僅かでした。 裏には微毛があります。 葉柄に僅かに翼が見られます。
花色の変異 【1】

撮影:2010.6.10 長野県の高原。  花色はいろいろバリエーションがあるので花だけ見てると何の雑種か迷うことがあります。
 
花色の変異 【2】

撮影:2007.5.27 長野県松本市。 以前のものを見返していたら出てきた個体です。当時は不明なまま保留していたのでした。