ミヤマスミレ類 地上茎なし

ヒラツカスミレ 

撮影地:東京都西部(2013.4.28)
 ヒゴよりやや葉幅があり5全裂がはっきりしていて典型的なヒラツカスミレです。
交雑親種 エイザンスミレ × ヒゴスミレ
生育地 エイザンスミレとヒゴスミレが混生する場所に突発的に発生。
開花時期 4月上旬〜4月下旬頃
草  丈 5〜10pくらい
花の状態 花色交雑するエイザンスミレの色によって変異があり白〜淡紅紫色まで幅広い。側弁の中心部はヒゴの黄色味が残る個体が多い。芳香がある。
花形中型〜大型。
側弁側弁には毛がある。基部に少し黄色が残る。
距 太い筒型、淡紅紫色を帯びる。
萼片暗淡紫色。
葉の状態 葉形複葉で、5全裂するが、裂片はヒゴよりやや広い。裂片の状態や全裂の状態には差異があるので見分けが難しい個体も多い。
葉表緑色。微毛があるが少ない。
葉裏淡緑色。無毛のものが多い。
托葉長三角形。全縁。
備   考  エイザンとヒゴの交雑種は比較的発見されやすいが、典型的で無いものも多く同定は難しい。
 5全裂するもののヒゴよりその幅は広くなっているが微妙なものも多いです。
 花色は交雑するエイザンスミレの色合いによって様々なものが出現するがほぼ共通するのは側弁の中心はヒゴのように黄色みが残ります。
 また、良い芳香のあるものが多いです。
 不完全稔性が確認されています。このため希に種子が出来て増えて群生していることもある。  
 これまでいくつかそれらしいのを見てきましたが確信が持てませんでした。しかし2013年は典型的な個体をいくつも見ることが出来たのでやっと図鑑にくわえる ことが出来ました。
 

花のアップと距の部分

花色はエイザンの色に左右される。側弁には毛があり、基部は黄色味を帯びます。 距は淡紅紫色。
葉の表裏

ヒゴよりやや裂片は広く。5全裂します。 
托葉

根元の托葉です。
花後の状態

撮影:東京都檜原村(2013.5.12) 花後は葉が大きくなり夏葉が出てきますが夏葉も5葉に別れていました。

花のいろいろ

撮影:2013.4.7 東京都奥高尾。 白に紅が滲む感じの花です。
花いろいろ

撮影:2013.4 東京都奥高尾。 写真で上手く再現されてませんが淡いピンク色です。