スミレサイシン類 | 地上茎なし |
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ヒメスミレサイシン (姫菫細辛) | ||
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![]() 撮影地:長野県・湯の丸高原(2006.6.3) くるくると巻いた葉と繊細な感じの花が印象的です。 | ||
生育地 |
中部や関東地方北部に限定され、標高が1800m以上のの亜高山の針葉樹林や林縁、やや乾いた草地にも生育しています。 | |
開花時期 | 5月頃 | |
草 丈 | 4~8㎝くらい | |
花の状態 | 花色 | 白色。唇弁に赤紫色の筋がはいる。 |
花形 | 直径1.5㎝前後 | |
側弁 | 側弁には毛は無い。 | |
距 | 短い。 | |
萼片 | 先が反り返る。萼片の付属体の切れ込みは無い。 | |
葉の状態 | 葉形 | 先の尖った細長い心形。花期の長さは2~5㎝で花後はやや大きく展開。花の時期は基部が強く巻いているのが特長です。また葉や柄に微毛があります。 |
葉表 | 明るい緑色。微毛がある。 | |
葉裏 | 緑色。微毛がある。 | |
托葉 | - | |
備 考 |
スミレサイシンの中まではもっとも小さい。名前の通り小さな白い花で葉も小さくこじんまりしていて正に姫の名が
相応しい。 ■このスミレは中部地方を縦に走る糸魚川構造線、いわゆるフォッサマグナの周辺部に咲く植物は固有のものが多く「フォッサマグナ要素」といわれる。 なぜこの地域に固執した分布なのかは不明だが、このヒメスミレサイシンもこの地域に属している。東京の奥多摩にもあると言われているが個体数は少なく やはり中部地方がもっとも多い。 |
花の部分 |
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![]() 白色で全体的に小柄。 側弁の基部には毛はありません。 |
距の部分 |
![]() 白く短いです。 萼片の先が反り返ります。付属体の切れみはありません。 |
開花時期の葉の状態 |
![]() 開花時期の葉は基部が強く巻き込んでいるのが特徴的です。また葉の表裏に微毛が多いです。 |
花後の状態 |
![]() 花後はやや大きく展開します。柔らかい緑色が瑞々しいです。 |
花いろいろ |
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![]() 撮影:2007.5.5 山梨県三つ峠 |
花いろいろ |
![]() 撮影:2007.5.27 長野県中部 |