ミヤマスミレ類 地上茎なし

ハグロスワスミレ

撮影地:東京都八王子市(2014.4.12)
 タカオスミレの多いエリアを探したら茶色いギザギザの葉が目に留まり感激でした。
交雑親種 タカオスミレ × エイザンスミレ
生育地 タカオスミレとエイザンが混成する場所に突発的に発生。
開花時期 4月上旬〜4月下旬頃
草  丈 5〜15pくらい
花の状態 花色淡紅紫色〜紅紫色。または白に近いものなど変異がある。唇弁の紫条はヒカゲスミレに似て多い傾向。
花形直径1p〜1.5pくらいの中型。
側弁側弁には毛がある。
距 円筒形、やや太い。少し毛がある。
萼片毛はアリ。
芳香あり。
葉の状態 葉形卵状披針型〜披針型、縁は浅裂〜中裂する。
葉表茶色〜こげ茶色。毛が多い。
葉裏白っぽい緑色。毛が多い。特に葉脈は目立つ。
托葉長細い三角形。鋸歯あり。
備   考  タカオスミレが群生するポイントを探したら意外とあっさり見つかりまして少々拍子抜けでしたが、初めて見る その出で立ちには感激しました。人目を気にしながらも何枚もシャッターを切りました。
 
 名前の通りスワスミレが緑色の葉に対してタカオスミレのこげ茶色の葉が特徴的で、それ以外はほぼ同じようですが、 この色具合のおかげで地面の状態によっては見つけにくい気がしました。
 
 全体に毛深く、花には芳香があるのを確認。
 スワスミレ同様に不完全ながら稔性があるとのことで確認したいと思います。

花の部分

見つけた時は花はピーク過ぎで傷んでました。淡紅紫色。側弁には長い毛がある。 花柱頭はまるっこいカマキリ型。
距の部分

円筒形でやや太い。萼片にも微毛がまばらにあります。
葉の状態

タカオスミレの血を引き葉表面はこげ茶色。浅裂から中裂。 葉裏は淡い緑色。
花後の状態

【撮影:2014.5.25】 花後は葉も茎もぐーんと伸びています。そして葉の茶色は抜けてしまいます。このあたりはタカオスミレも同じなので遺伝子を受け継いでいるようです。
花後の葉の状態

【撮影:2014.5.25】 完全に表は緑色です。 裏は変わらず。
果実です!

【撮影:2014.5.25】 不完全稔性があると資料には記載がありますが、やはり果実になり膨らんでました。果実は3個確認しましたので稔性率は高いようです。