ミヤマスミレ類 地上茎なし

ゲンジスミレ (源氏菫)

撮影地:山梨県東部(2007.5.5) 源氏の名前らしく落ち着いた色合いのスミレです。
生育地 本州、四国。中部地方、関東地方、青森県〜岩手県の太平洋側、岡山県、愛媛県に隔離分布しています。
比較的日当たりの良い乾き気味の林床や草地に生育しています。
開花時期 4月中旬〜5月上旬頃
草  丈 5〜10pくらい
花の状態 花色花弁の表は白色に近い淡紅紫色。裏側は紫色が濃くなる。弁には紫色の筋が入る。
花形直径1.5〜2p。花弁は丸みがある。
側弁側弁の基部には毛がある。
距 太くて長い。
萼片
葉の状態 葉形花期は卵形〜円形で2〜4p。
葉表暗緑色。極々短い毛を密生するがほとんど判らない。
葉裏紫色を帯びるが、淡いものもある。
托葉
備   考 ■愛媛県で最初に発見されたので「イヨスミレ」の別名がある。
■花柄、葉柄には極短い毛があるが、無毛に近い物も多い。
■葉に斑の入る物は大陸産で、「フイリゲンジスミレ」と呼び外来種である。一部野生化している。

花のアップ

側弁には毛がある。
距の部分

太くて長い。
葉の裏側

左が表葉。 右が裏葉です。特に裏は紫色を帯びます。

花いろいろ

撮影地:東京都奥多摩 2008.4.29  生育地は日当たりも良くてガレ場で崩れやすい場所でした。隔離分布しているスミレですがここの生育地はかなりの個体数です。
花いろいろ

撮影地:東京都奥多摩 2008.4.29  上と同じ生育地の個体です。ここのはピンク色がしっかり出ているのが多いです。崩れやすいの場所なので環境保全が必要かもしれません。
花いろいろ

撮影地:長野県上諏訪 2012.4.29  信州地方のゲンジスミレです。極淡い紫を帯びている感じでした。
花いろいろ

撮影地:長野県上諏訪 2013.5.6  
花いろいろ

撮影地:長野県上諏訪 2013.5.6  枯れ葉や枝の堆積物の隙間から伸びると全体的に間延びします。