ミヤマスミレ類 地上茎なし

フイリヒナスミレ (斑入雛菫)

撮影地:群馬県西上州の山(2006.4.29)  葉の表に白い斑の入るものがフイリヒナスミレです。
生育地 北海道(南部)本州、四国、九州(中部以北)の主に太平洋側の山地に生育しているが、西日本では少ないです。
落葉樹林で半日陰の林縁や斜面、また沢沿いにも生育しています。背丈が低いので落ち葉に埋もれていることもしばしばみかけます。
開花時期 4月上旬〜5月上旬頃
草  丈 3〜8pくらい
花の状態 花色淡紅紫色だが、白っぽいものや濃い色のものもある。中心部付近は白くなるのが基本です。
花形直径1.5〜2p前後。
側弁側弁の基部には毛がありますがそれほど多くはありません。
距 長めで先は丸い。毛は無い。花弁と同じような色の事が多い
萼片
葉の状態 葉形葉は長さ2〜5p。長卵形でから披針形で基部は心型。縁には鋸歯があり葉先も細く尖る。
葉は水平に広がるのがポイント。
葉表緑色〜暗緑色ですが、白い斑が入っています。
葉裏淡緑色〜紫色を帯びるものまである。粗い毛がある。
托葉
備   考  フイリヒナスミレは比較的多く見ることが出来ますが、斑の明瞭さには幅がありかなり微妙なものも存在します。  ヒナスミレ自体、光の加減が違うと花をつけないことがあるのですが、この斑入りは更に神経質のようです。

花いろいろ

撮影:2013.3.31 東京都高尾山 かなり色が白に近いですが、ほんのりとピンク色がのってます。

撮影:2012.4 山梨県河口湖町 この個体の斑は幅が広く葉っぱ全体が白っぽく見えます。

撮影:2015.3.29 東京都・高尾山 花色が紅と白のツートンのようになって綺麗です。
斑入りの葉

上の写真の個体に比べてこちらの個体の斑はかなり明瞭で美しいです。