ミヤマスミレ類 地上茎なし

フイリヒカゲスミレ (斑入日影菫)

撮影地:東京都八王子市西部(2013.4.7)
  茶色になるタカオスミレや黒っぽいハグロスミレとは別けて扱われているフイリヒカゲスミレです。
生育地 北海道、本州、四国、九州(阿蘇山付近まで)に分布し主に太平洋側に多いが、西日本では生育数は少ない。
谷沿いや沢沿いの落葉樹林の下など湿度が高いところを好みます。根を伸ばして増えるので比較的群落を作ることが多いです。
通常種に比べると生育地は少ない。
開花時期 4月中旬〜5月中旬頃
草  丈 5〜12pくらい
花の状態 花色白色〜黄色みがかった白色。側弁と唇弁には紅紫色の筋が緻密に入る。
花形直径2p前後。
側弁側弁の基部には毛が密生している。
距 花色と同じ。
萼片毛は無い。付属体には毛がある。
葉の状態 葉形長さ4〜7p。長卵形〜長三角形。
葉表焦げ茶色〜黒紫色に脈にそって斑が入る。細かい毛がある。
葉裏緑色。希に裏まで焦げ茶色のものもある。細かい毛がある。
托葉
備   考  タカオスミレに斑が入った葉とでも言いましょうか。それ以外はタカオスミレやヒカゲスミレと同じです。
 ここの個体は葉がまるっこく卵形をしています。またけっこう日当たりの良い場所というのも注目でしょうか。
 良く見ると萼片の付属体に毛が見られるのは個体差かな?
 

花のアップ

花は通常種と同じですが、萼片の付属体には毛が見られます。また萼片の縁には僅かな鋸歯があるようです。
距の部分

葉表の脈に沿って斑が入ってます。裏面は緑色。
葉の状態

この場所にはそれほど多くはないものの点々と生育していました。