タチツボスミレ類 地上茎あり

エゾノタチツボスミレ (蝦夷ノ立坪菫)

撮影地:長野県中部 (2007.5.27)
 タチツボスミレよりちょっと気品のある感じが好きですね〜。
生育地 北海道、本州(岡山県以北)。
生育環境は落葉樹林の林床や半日陰の草地。やや寒冷地を好むようです。
開花時期 4月下旬〜5月下旬頃
草  丈 20〜40pくらい
花の状態 花色淡紫色〜白色まで様々。唇弁や側弁には紫色の筋が見られる。
花形直径1.5〜2p前後。花弁が広いタイプや細いタイプがある。
側弁側弁には毛が密生する。
距 白くて短い。深い溝がある。
萼片細長く。毛があるものが多い。
葉の状態 葉形茎葉は基部は浅い心形で上部のものほど大きい。葉先は尖る。葉柄には毛があるものが多い。
葉表緑色。はっきりとした脈が見られる。
葉裏緑色。
托葉タチツボスミレ同様に櫛形だが細かい毛がある。
備   考  やや寒冷地に多いタチツボスミレの仲間でかなり草丈が高くなります。
 葉は葉先が尖りタチツボスミレより高く立ち上がります。花弁の側弁に毛が密集しているので簡単に見分けがつきます。
 
 本種にも白花品はありますが、白花で草丈の低いタイプは、「シロバナエゾノタチツボスミレ」と別種扱いされているようです。

花の部分

【左】一般的な色の花です。 【右】白花です。 側弁には毛が密生しています。また花柱の先にも毛があります。
距の部分

【左】距の横からです。萼片が長く毛があるものが多いです。 【左】 深い溝があり、エゾノタチツボスミレの仲間の大きな特徴です。
托葉の部分

托葉はタチツボスミレと同じ櫛型ですが微細な毛が生えています。
白 花

撮影:2007.5.27 長野県中部 花が白色のタイプです。 白色だけの群生もみられます。 シロバナエゾノタチツボスミレとは別で、あくまでもエゾノタチツボスミレの白花品の扱いです。