ニオイスミレ類 | 地上茎あり |
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エゾアオイスミレ (蝦夷葵菫) | ||
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![]() 撮影地:山梨県・(2006.4.22) アオイスミレより花期が遅いです。 | ||
生育地 | 北海道、本州の中部以北。標高のある落葉樹林下の水はけの良い場所に多いが、火山灰地や超塩基性岩地にも多い。 | |
開花時期 | 4月中旬〜5月下旬 | |
草 丈 | 3〜10pくらい | |
花の状態 | 花色 | 青紫色。アオイスミレよりも濃い色。白花種もある。 |
花形 | 直径1〜1.5p前後。花弁はしっかりと開き上弁は反り返る。花柄はしっかりしと立つものが多いのもアオイスミレとの違いである。 | |
側弁 | 側弁の基部には毛がある。 | |
距 | ずんぐりして短い。 | |
萼片 | 毛があり先端はあまり尖らず丸い。 | |
葉の状態 | 葉形 | アオイスミレより細く葉の先が尖る卵形。花期にはほとんど伸びていなくて開いていない。花後は4p程度に広がる。 |
葉表 | 淡緑色。微毛がある。 | |
葉裏 | 白っぽい淡緑色。微毛がある。 | |
托葉 | 全縁で毛がある。 | |
備 考 |
●アオイスミレが3月ころに開花すねのに対してエゾアオイスミレは遅咲きで4月中旬から。 世界的な分布ではエゾアオイスミレの方が多く、むしろアオイスミレの方が少ないのでエゾの方が母種かもしれません。 ■花期の葉は両端が巻き込んだ感じで出てくる。 ■エゾアオイスミレは冬には地上葉が完全に枯れる。アオイスミレは葉は残る。という特徴でも見分けることが出来ます。 ■ニオイスミレ類の特徴である、雌しべの先がかぎ形に曲がっている。 ■白花品種を「シロバナテシオスミレ」と呼びます。 |
花のアップ |
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![]() アオイスミレと違い、しっかり花弁が開き、花色も濃いです。側弁は普通有毛です。 |
距の部分 |
![]() ずんぐりと短いです。萼片は細かい毛があります。このあたりはアオイスミレと同様。 |
葉の形 |
![]() アオイスミレと違って葉先が尖りますので同定の大きなポイントとなります。 |
花期の葉の状態 |
![]() 花期は葉がほとんど伸びていないことが多く写真のような感じです。 |
白花に近いタイプ |
![]() この個体はかなり白っぽい花でした。真っ白なものもあるそうです。 |